憐れみの3章のレビュー・感想・評価
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監督のやりたかったことを詰め込んだ映画
ヨルゴスランティモスはやはり変態なのか?笑
過去作品に通ずる変態さは健在だったが、物語×3になることでパワーアップしていた。
監督の性癖(秘められた願望)が投影されているのではないか笑
①ロバートがお望み通り轢き殺してますよ、これでどうですかと言わんばかりに開き直っていて滑稽だった。
RMFの車椅子からの落ち方もシュールさに拍車をかけていた。
看護師の制服を奪ったのを目撃した待合室の男の子が言葉をなくしているのを尻目に早歩きするシーンがおかしかった。
②夫婦交換に眉を顰めたり、グロテスクさに身をよじったり、吐き気がしたり忙しかった。リズの最期にドン引きしたのも束の間ラストに唖然。口が開きっぱなしだった。
③ 終始気持ち悪いウィレムデフォーは珍しい笑
ジェシープレモンス・エマストーンとのキスシーン、そしてブリーフ姿や素っ裸は必見(?)。
どんどん髪が短くなっていくプレモンス。
プレモンスの顔をあんなに長時間見るのは初めて。見終わった後もあの顔がずっとチラついている。
あとエマストーンのダンスと「brand new bitch」が頭から離れない。
登場人物はいたって真面目だが、どこかズレていて全く共感できない。だが、一歩間違えば、自分も他人の支配に身を任せたり、怪しい宗教を信仰するかもしれない。だから日常に潜む人間心理を炙り出すヨルゴス作品はクセになる。
海外版世にも奇妙な物語
仕事終わりの疲れた頭で観る映画ではなかった…💦
邦題通り3章で編成された物語。出演者はほぼ同じやけど内容は異なる。ツッコミどころありすぎてツッコミが追いつかない映画やった。グロいのが苦手なかたは特に2章は要注意。以下ネタバレ↓
1章
何もかも自分では決められない男が主人公。何が何だか意味がわからないが、みんなハッピーならもうええんちゃう(投げやり)これ、脚本読んだ時出演者はどう思ったのか…
2章
行方不明の妻が戻ってきたけれど、妻ではない何者なのかを疑う警察官の話。
あのビデオがみたいって、みんななにしとんねん!?今見るもんちゃうやろ!という心の中でツッコミをしつつ、後半の指ー!!!もう痛すぎて見ていられない💦後半はほとんど耳を塞ぎ目を瞑ってました🙄
3章
死者を蘇生させようとしたり、無垢であるものを求める宗教団体にのめり込む主人公の話。
これが一番、世にも奇妙な物語的な終わり方。せっかくうまくいくかと思いきや、世の中そんなにうまくはいかない…終わりかと思いきや、ああそこで登場するのね!という驚きもあり。
誰一人、うんうん!わかる!と共感できるキャラクターがいないのが逆にすごいなと感心してしまう。音楽もストーリーもキャラクターもそれぞれ不快度MAX。この監督人を不快にさせるの得意やな。3時間近くある映画やけど、哀れなるものよりもこちらのほうがまだいいかも…それにしてもやけに脱がせたがるのは一体なんなのか?夏も終わりやのに湿度が高く汗でベタベタするような不快感を味わうことができる映画やった。ああ、疲れた…
ふつうのひとなんかいないのだなあというリアリティ
不穏で奇天烈でポップでずっとワクワクしてた
難解すぎない
弱くて汚い人間がいっぱいでてた
そしてみんなどっかおかしくてふつうの人なんかいないのだなあというリアリティ
ショートドラマ3本の構成もめちゃよかったな
藤子不二雄Fの不穏な漫画を読んでるみたいな感じ
出演者同じなのにちゃんとちがう話
すごい演技力だ
エマ・ストーン カサカサした肌の感じとか、髪の毛がボサボサだったり、足首がそんなに細くなかったりとかそういうのが全部かわいかった
ジェシー・プレモンスをマット・デイモンだと思っていた笑
ホン・チャウの信仰宗教の教祖感笑
変態博覧会
これは中々にとち狂った作品でした。この手の作品でワクワクさせられるとは思っておらず、食べてたポップコーンへ伸びる手が何回止まったことか。
第1章では富豪に人生そのものを奪われて使い勝手の良い駒のように扱われてる男の話で、殺人も厭わずにやるけれどそれ至るまでの経緯が妙に長ったらしいですし、引き込む流れがもう憐れすぎて良かったです。
足をぶつけて痛めるだけなのになんで骨折レベルまで痛めるのか全く分からなかったですし、もう行動全てが支離滅裂ですが、自分の立場を守るためにがむしゃらに行動するという点では理解できました。
3つの物語の中ではそこまでぶっ飛んでない気がするので物足りなかったんですが、RMFおじさんを轢きまくるところだけは良かったです。
第2章は遭難事故から帰ってきた妻が別人なんじゃ?と疑う旦那の話で絵作り的にも話的にもこの2章が一番気持ち悪くて好きでした。
帰ってきた妻の変化を怪しむだけならまだしも、色々と見えなくなってきて民間人を撃ってしまうなどなどヤバさが集まってきましたが、そんな事より4Pプレイの映像を鑑賞するというとんでもない空間のシーンは家だったら腹抱えて笑い転げる自信があります。
今作のグロの部分はこの章に集結していたなと思いました。
君の指が食べたいな〜どの指でもいいから切ってくれない?とねだるレベルが異常ですし悪気なく旦那が言うもんですからゾワゾワしますし、今日は肝臓が良いな〜と軽い感じでメニュー変更したら本当に肝臓抉り取って死んでるという絵面のインパクトと実行力が悍ましかったです。
オチ含め謎に満ちていた作りで好みでした。好んだってしょうがないんだけれども。
第3章ではカルトじみたストーリーになりますが、そのきな臭さが絶妙なラインを突いていて頭の中こんがらがりましたが、もう3つ目の物語になればそれさえも癖になってくる不思議。
宗教ならではの細かい決まりごとに沿って進んでいくんですが、エマ・ストーンが3章の中で一番活き活きしていますし、絶対にそんなスピード出さんで良いやんってくらいのスピードでドリフトかましちゃったりしてるところは笑いっぱなしでした。
唐突にダンスしだすところでバッチリ吹き出しました。お世辞にも上手とはいえないダンスを1分くらい見せられるので館内が唖然とした雰囲気だったのが面白かったです。
分からずじまいのところも多かったですが、ジェットコースター感覚で楽しめたのでもうヨシです。
RMFというおじさんが全編ノー台詞ながら根幹にある作りでしたし、最後にサンドイッチ食べれて良かったね〜となんかポップな気分になれて終わったのが不思議でした。
とち狂った気味の悪さがとても好みでした。少し長すぎる気もしましたがまだ見ぬ映画体験だったので満足です。
鑑賞日 10/1
鑑賞時間 9:50〜12:50
座席 I-8
憐れみというより「様々な気配り」なのかな
原題はKINDS OF KINDNESSだった。
三話オムニバスだが俳優が同じなので頭を整理しながら観る必要あり。
今後この監督の作品はSFと解釈することにした。
いずれも極端な「気配り」の招く悲劇で当事者じゃなければ笑い話になるのかな。
一話目は社長への気配りというか忖度、二話目は妻の夫に対する気配り、三話目は教祖への気配りそしてやっと見つけた救世主への車内での気配りのそれぞれが招く悲劇と解釈したがどうだろうか?
しかしまあ今回も男優女優ともに裸がたくさん登場するが本当に必然性があるのか。無理やりそんな設定を作っているとしか感じられないのだが、というところで星ひとつマイナス。
映像は美しく、舞台も豪華、俳優陣はいずれも素晴らしい演じ分けだったが話の内容は好みが分かれるのだろう。
あえて、言おう!カスであると!
三つのエピソードで構成されるとの事だが、冒頭の対話シーンや台詞などがループしているから、話しが先に進まない。
その対話シーンも話している事が面白くとも何ともないので、ウンザリする。脚本のレベルが低すぎる。
時々、シーンが変わって女の人が寝かされて、縛られる( だったか?) か、何かされるんだけど、それからどうなったかが全く分からないのだ。
お芝居ってさ?観客を満足させるのが義務じゃない?
最近見た酷い芝居があって、
インプロって知ってますか?事前にお芝居の練習をしない真っ白の状態で舞台に立って、客席から紙に書いてもらった芝居に関連するエピソードを元に即興芝居を演じるんだけど、
鶴瓶のスジナシあるじゃん?鶴瓶みたいに己れの芸を極めて、トーク番組の司会をしたり、家族に乾杯で素人のアドリブに答えたりと色々やっているから、スジナシでどんなアドリブに対応できるんだよね?
そいで、インプロのそいつらはお題の紙を拾って芝居を始めるんだけど、お題を読んで何か芝居が始まるかと思いきや、お題を見て舞台上で、えーとか、あーとか言うだけで、お題を諦めて次のお題を読むわけだ。
結局何もやらないんだわ?インプロ出来ないなら、最初からやるなよ?と、思うじゃん?
それなのに、こいつらは自分たちの劇団の頭の方にインプロとつけていて、そんな舞台の上で醜態を晒しているのに、生意気にワークショップを開いて、1500円くらい徴収して演劇を教えているんだよ?
ペンギンに空の飛び方を聞く奴はいないよね?
あと、一つの劇団は、上演前に
「 今日は16年前のネタをやります!」
って、言って16年前のネタを恥ずかしいとも思わずにやり遂げるんだけど、これがコントの体を成していなくて
白雪姫がいなくなって、寂しくなった小人が一人小屋にいると、白雪姫を奪った王子様が登場。
「 ねぇ、王子様!俺たち白雪姫がいなくなって寂しいよー?」
「 そうか、( 携帯を取り出し) いい娘いるよ?紹介しようか?どんな娘がいい?」
「 そうだなぁ、あまり贅沢は言わないけど...」 以下、つまらないからカット。
これはな?コントじゃない!普通の会話だ!
次のは更に酷くて潰したペットボトルをカイザーナックル( 分かる人、手を上げてー?!)のように構えてドヤ顔をして舞台に立つ役者二人。
小芝居が始まる。
「 うわぁー、大変だぁー!地球に隕石が落ちてきたー!どーしようー!? あ?手に何かはめているぞー?」
ペットボトルをはめた手を前に突き出し、
ペットボトルナックル!!( キメ顔で)
隣の女も手を突き出し、
「 よぉーし、私もぉー!ペットボトルナックル!!」( ドヤ顔で)
ポーズを決めて満足した二人は、
「 ペットボトルナックルシリーズはこれからも新作を作り続けまーす!」
と、のたまって終了。何なんだ?これは?
この劇団のワークショップでは、参加者がカイザーナックル( いや、マジで誰が分かるの?)のように、ペットボトルを手にはめてペットボトルナックルのポーズをとっている写真がネットにうPされてさ?信者ビジネスって、チョロいなと思いましたとです。
そんなわけで、この映画。観客に物語を伝える姿勢が全く感じられないレベルの低い映画もどき。
ラーメンを注文したら、麺が入ってなかったのと同じ未完成品。見ても何も学ぶべき事はないので、U-NEXTで哀れなるものたちを見ましょう!
自分の考えに酔う人、人の考えに疑問を持たない人、尽くしていることに生きがいを感じている人に贈る人生讃歌だったのかもしれません
2024.10.1 字幕 イオンシネマ京都桂川
2024年のアイルランド&イギリス&アメリカ合作の映画(165分、R15+)
同一キャストによる3つのオムニバス形式の不条理劇
監督はヨルゴス・ランティモス
脚本はヨルゴス・ランティモス&エフティミス・フィリップ
原題は『Kinds of Kindness』で「思いやりの一種」という意味
映画は3幕構成となっていて、同じキャストが違うキャラと違う関係性を演じる内容になっている
第1章は「R.M.F.の死」で、上司レイモンド(ウィレム・デフォー)に隷属的な部下ロバート(ジェシー・プレモンス)が描かれ、彼との関係が拗れる様子が描かれていく
第2章は「R.M.F.は飛ぶ」で、行方不明の妻リズ(エマ・ストーン)を思う夫ダニエル(ジェシー・プレモンス)が描かれ、彼の前にまるで別人のような妻が帰ってくる様子が紡がれていく
第3章は「R.M.F. サンドイッチを食べる」で、セックスカルト教団のメンバーであるエミリー(エマ・ストーン)が、教祖オミ(ウィレム・デフォー)とその妻アカ(ホン・チャウ)に気に入られようとするものの、夫ジョセフ(ジョー・アルウィン)と関係を持ったために破門される様子が描かれていく
それぞれの主人公は、自由意志で動いているように見えて支配されている人々で、その解放がどのように訪れるか、という内容になっていた
第1章のロバートは、レイモンドの命令を拒否して干されるものの、偶然知り合ったリタ(エマ・ストーン)という女性が自分の立場にいることを知って奪い返す、という流れになっている
レイモンドは一連のロバートの行動を読み切っていて、彼を動かすことで目的を達しているのだが、ロバート自身は自分の意思で動いていて、その行動に達成感を覚えている
第2章のダニエルは、戻ってきた妻が別人であると確信し、その妻に対して無理難題を吹っかけていくのだが、それらが果たされたのちに幻影に囚われるという結末を迎える
ダニエルも自分の行動に達成感を感じているが、その場所に誘導したものの正体はわからないという感じになっていた
第3章のエミリーは、教団に気に入られるために候補者探しに奔走し、夫のレイプによって追放された後も、教団に気に入られようと躍起になっている
彼女は念願の候補者を見つけ出すことに成功するものの、悲劇的な結末を迎えることになった
それぞれのパートは独立しているが、演じている人が同じで、その役柄は少し変化がある内容
エマ・ストーンは純真無垢な隷属者、ジェシー・プレモンスは懐疑的な非支配者、ウィレム・デフォーは自賛的な支配者という印象があった
また、脇を固めるホン・チャウやマーガレット・クアリーの役どころは、各章の主人公を深みにハマらせる役割を担っていたし、ママドゥ・アティエは場の空気をそのまま維持する役回りのように思えた
あんまり深く考える映画でもないのだが、何かしらの意味があるように感じるので、考察好きな人なら、あーでもないこーでもないとこねくり回しそうに思う
それでも、単純なブラックコメディのようにも感じるので、エマ・ストーンの妙なダンスからのダイブをシニカルに笑える人の方が合っているのかな、と感じた
いずれにせよ、一風変わった不条理劇で、よくわからないことに全力投球している人を揶揄する映画のようにも思える
その行動に価値を感じる人の妄信を俯瞰的に見るイメージがあり、かなり悪趣味な映画なのだと思う
面白く感じるかは何とも言えない部分があるが、これまでの監督作を観てきた猛者ならば、一見訳のわからない物語にも何らかのメッセージを受け取ってしまうのかな、と感じた
こんなの長~く魅せられて己を憐れむわ。
哀れなるものたち から 憐れみの3章 へ
あわれんでばっかり、ヤレヤレ ( ̄д ̄)
今回は「憐れみの3章」っすよ。
前回 エマが最優秀女優賞とった ”哀れなるものたち” これを手掛けたグル-プらの新作が今作ですね。
監督:ヨルゴス・ランティモス氏です。
まぁ、期待した私が馬鹿タレでしたわ。
場内人が少ない少ない。人気無し。
上映時間165分(なげ-わ)
第1話 R.M.F. の死
第2話 R.M.F. は飛ぶ
第3話 R.M.F. サンドイッチを食べる
※3つの話があります。
前作時は未だシッカリした展開作品でしたが
今作展開流れは 酷いです。
共感部 ほぼありません。
共演者が同じところもあり
前作の続きかと思える所もありましたが
見るに堪えぬ場面の多くが 観ている者へ待っています。
今作も 女優が前作程では無いですが脱いでいます。
こんな演出が監督は好きなようですね。
案外、男女共に露出はありました。
1話目は はぁ? はぁ? って思ってたら終わりましたね。
2話目が 結構エグイです。血を見る場面多し。
3話目が 宗教的な話。死者復活をさせる行為があります。
どれも展開の繋がりが弱く、雰囲気味わうだけしかないかもです。
3話目は犯される場面あり、嫌悪感出る方いそう。
爆音で車疾走ぐらいでしょうか、観ていて ちょっとドライに成れるところは。
総じて 長時間の上映でしたが、二度と観たいとは思わないです。
特に、犬の足をナイフで切る場面は 怒りがでました。
勿論ダミ-ですけどね。
何でこんな映画作ったんでしょうね。疑問です。
出演者、製作者側だけがお金あるし 楽しんで作りましたって感じしました。
観てるこっちは 何も楽しくありませんわ。
前作の ”哀れなるものたち”の方が キモかったですけど
遥かに内容はまだ有って良かったですね。
今作のは ほぼ壊滅的にダメと思いました。
最初に現れた 白シャツの胸に R・M・F って刺繡ある服着た
じじいが、最後にまた 復活して現れる所は 映画的でしたかね。
それぐらいですかね。他はキモイ印象しか残ってませんわ。
私的には珍しく時間の無駄をかなり感じた次第。
興味ある方はどうぞ。
三連祭壇画
同じ俳優が、関連のない3つの物語に、まったく別の役で出演する、という前情報だけで鑑賞を決定。
不条理すぎてほとんど理解できません。
やってることは分かるのですが、行動原理や作品の意図などが、ね…
1章目は、仕事上の関係もあり、性愛の対象でもあるので隷属するのはまだ分かる。
自分の立ち位置を奪われそうになり、振り切れるのも。
2章目の疑心暗鬼まではまだいいが、“親指とカリフラワーのソテー”あたりからは理解不能。
求める方も従う方も、どうなってんだ。
3章目は滑稽劇としては最も分かり易かったが、ルースを連れてっても「ご苦労、帰っていいよ」で終わりでは。
無意味なドリフトは一応笑いどこなのか?
あの傷を「野良犬に襲われた」なんて素人でも信じまい。
各タイトルに共通する『R.M.F』も、章が進むごとに存在感がなくなってくし。
観てないけど、これこそ『哀れなるものたち』では。
それをテーマにした三連祭壇画のような作品?
試みの興味深さはあれど、面白味まで感じ取るのは自分には難しかったです。
どうせなら家や車まで使い回してほしかった。
アメリカの不条理
三本のオムニバスが微妙に繋がり、最後には…
俳優を使い回ししているので、予算はそんなにかからないけど、観る人によっては???だと思います 隣のおっさんは何度もため息💨を…
①寄生おじさんの末路
今まで断ることの無かった依頼を初めて断ったことで巻き起こる不幸の連鎖 人生ってこんなもんだよなー
②幸せな夫婦が壊れて…
これが一番理解に…旅行中 海で遭難した配偶者がみつかったものの、旦那が逆に狂っていく 指そして内蔵が…あれは誰?遭難する前の…
③オーマイゴッド
最後には神頼み しかしこれが上手くいくのよ 汚れなき人達に… アメリカには神がいるのかも
とんでもねえ映画を観ちまったぞ、という感覚
観終わった後、席を立って周囲のお客さんの顔を伺ってしまった。大体の人が首を捻っていたように思える。もし納得した顔で「俺(私)は全部わかったぞ」的な顔をしている人がいたら教えを乞いに行ってしまったかもしれない。
1章:一人の男が別の男に何もかもを支配され逃げ出そうとする
2章:事故から生還した妻が化物に入れ替わっているという妄想に支配された警官の夫
3章:新興宗教の教義に支配された女性が死者を蘇らせる女性を探す
いずれの話・主人公も支配してくる存在に対して抗えず敗北する。難解すぎるし、こうしてテーマを書いてみたけれどなんか違う気がする。テーマはシンプルなのに伝え方が婉曲的過ぎるのだろうか。とにかく、わからない。
観た人に聞いてみたくなるのは、個人的には2章のオチ。アレが一番難しかったと思うのだ。アレは、妻が化物に入れ替わったというのは妄想ではなく本当の話で、主人公が「あの方法」で化物を殺害し、本当の妻を取り戻したという事なんでは無いだろうか。トンチを聞かせた一種の悪魔祓いの話、みたいな?
よくわからん。
支配。
「ある成功者の男からの言いなりの人生を変えようと反抗してみる男の話」、「行方不明だった妻が戻ってくると別人に入れ替わってるんではないかと疑う旦那の話」、「宗教的、不思議な力を持ってる人間を探す話」上映時間約160分の3部作。
本作観ての感想は3作品観た後の後味が悪い。
共通してるのは“支配する者と支配される者”で、変わった世界観、変態的という表現であってるか分からないけどそんな感じ。
これはあくまでも個人的意見だけどエマにはもっとナチュラルな役だったりカッコイイ役をやって欲しいかな、この監督さん独特すぎ!私のなかでエマ作品で好きなのは「クルエラ」で止まってる。3作目を観て気になったのはドリフトデフォ?!
鑑賞前は160分長っ!って思ったけどやっぱ観れるのはエマの魅力、画力があるからこそですよね。
本作品につき解釈してみました
本作はヨルゴス・ランティモス監督作品なので、半ば映画ファンの義務として観てきました(苦笑)。見た直後は良くわかりませんでしたが、整理するとこんな所かと思います。
本作では、「人の運命は神の計画で決められている」という、キリスト教の考え方をベースに、各人の生死及び死に方等が全て予定されている前提で話が進んでいます。(因みに各章の表題、R.M.F.氏が「死ぬ」「飛ぶ」「サンドウィッチを食べる」も計画に書かれた「運命」の様です。)
これに対して、度々現実が運命からズレる事故が起こるため、登場人物たちはそのズレを必死になって本来の計画に戻していきますが、彼らは自分達が何をやっているのか分からないため、何かちぐはぐで観客にはブラックコメディーに見えます。
具体的には各章の初期の段階で、以下の運命が計画通りに進んでいません。第1章では①RMFが車に轢かれて死ぬことが、第2章では②リズが体の一部を欠損して死ぬことが、第3章では、③双子の1人が水の張っていないプールに飛び込み死ぬことが、計画で決められていたのだと思います。さらに、第3章の最後で④R.M.F. は生きていることが決められています。
上記本来の運命を達成するために、第1章では①預言者的な権力者の指示でレイモンドやリタが猛スピードでRMFの車に突っ込んだり、ベッドからRMFを引きずり出して車で轢く、第2章では、②夫ダニエルが理由の分からない違和感(死んでいるはずの妻が生きて帰ってきたことを犬のような嗅覚で)から、妻に猟奇的な自傷行為を強要し死に至らしめる。第3章では、双子の1人の教祖への就任という伏線と関係し、③死んでいなければならない双子の片割れは本来の死に方で自殺する。④R.M.F.は蘇生能力の試験の過程で息を吹き返す。等々、当時用人物たちの狂乱の暴走により、運命の歪みが無理矢理修正されて行きます(因みに、蘇生能力を持った双子の1人も、そっくり双子の事前の死(の預言?)に従い、教団関係者の思惑とは関係なく死んでいきます)。
登場人物の中では、ウィレム・デフォーが神の言葉をヒトに伝えこの世を動かす預言者のような役割を第1章、第3章で担いますが、彼も全体が見えているわけではなく、莫大な金と権力とを動かしながら、最終的に起こした事件はケチャップ事件?
仏教徒としては(?)腹落ちしない所も多い本作でしたが、ヨルゴス・ランティモス監督との異文化コミュニケーションだと思えば、貴重な体験だったと思います。
3つのお話とそれぞれのキャスティング
冒頭からノリノリの懐かしの曲!いいですね〜♬
と、思いきや、なんだか怪しい雰囲気を醸し出すピアノ音と男性合唱、、、ズルズルと引き込まれてゆく
第一章のRMFさん、事故で殺されかけのオトリを承諾(死んでもいいって事?)
サテンのショートガウンからの美脚、素晴らしい〜🦵🦵
2章では、エマストーンを助けた捜査員
(ヘリコプターで発見したから飛んでたの?)
3章は、ラストシーンでハンバーガーを食べてた(サンドイッチじゃないよね?)
ヨルゴス監督は「女王陛下のお気に入り」とは全く違うテイストだったので、この映画を観た後、家に帰ってアマプラで「聖なる鹿殺し」を観ました
聖なるーのラストシーンも「ケチャップ」でした。笑
後味が悪いようなクセになるような、、、
でも三部作のそれぞれの俳優さん達が、全く違った人に見えて楽しめました◎
どっぷり依存な人たち三態
ひたすら悪趣味。
何かにどっぷり依存した人たちの三態、さらに言うと、依存対象に捨てられたことから、寵愛を取り戻して元の鞘に収まることを切望、そのために依存対象に媚び、忖度するあまり、過激な行動に走って破滅した人たち、依存を断ち切れなかった人たちの末路の三態だったと思う。
そして、こういう人々を、高みから嘲笑しているようなところがある。
対象から捨てられると、元の状態よりいっそう依存度が高くなるようだ。
心のすき間が広がって、捨てられるようなことをした自分を激しく責めて後悔して、従順の度合いが高まるような。
DVや虐待から決別を試みたのに、結局もとに戻ってしまう人たちの心理にも、似たところがあるのではないか。
最初の話は、地位も金も桁外れにありそうなセレブの悪趣味のお遊びに弄ばれる男、一度は離れる決心をしたものの、セレブのいけずに耐えきれずにひたすら後悔、再度受け入れてもらうために殺人まで犯す憐れな男
次は、自分から心が離れた夫の寵愛を取り戻そうと自身を傷つけていく妻、DV夫に洗脳されて支配下から逃れられない妻の心理状態はこんな感じなのだろうか。
ただしこれはどこまでが夫の心の病が生んだ妄想で、妻がどこまで自分で手を下したのか下さなかったのかわからないところがミソ。
最後は新興宗教にハマった子持ちの女性、こういう話はわりと身近にありそうで怖い。
犬とルースがひたすら気の毒だ。
3つとも、どう考えても辻褄が合わなかったり変だったり現実的でないエピソードで綴られるが、依存対象のもとに戻りたいが故に理性の一欠片すらどこかにふっとばして躍起になっている、彼らの脳内で起きていた事象なのだろうと思えた。
「依存症」の、依存対象がモノであれば、依存している本人の一方的な努力で改善する可能性は大いにあると思うが、依存の対象が「人間」の場合は厄介だと思う。相手も自分の意思で動くからだ。依存から抜けさせまいとすることもできるし、予想もしないような障害を突きつけてくることもあるだろう。
3人共愚かで、憐れな人たちだが、全く他人事でもないかもしれない。
人間、何かのきっかけで洗脳されたり依存してしまわないとも限らない。
何度か死んでたおっさんが、最後にのんびり野外で軽食取っているのにちょっと笑った。
ケチャップ飛ばしちゃって、白いシャツに真っ赤な液体がどばっとかかって…
悪趣味なおふざけです。
「ボーは恐れている」の世界に近い、個人的には気持ち悪くてけったくそ悪い、不快感が大きい映画でした。確信犯的にそうしたと思われ、悪い映画、とは思いませんが。
もうコーヒーが落ちた頃ね
こないだ鑑賞してきました🎬
これは…ランティモス監督のねじれた世界観が炸裂してますね😅
3話構成なんですが、それぞれ俳優さんたちが3役を演じます。
エマ・ストーンの役は、派手だったりせっかちだったり🤔
ジェシー・プレモンスの役は、堅物そうに見えて実は…だったり、坊主になったり。
中でも、ウィレム・デフォーの役は異様な存在感がありました。
もともと顔が濃いと思うんですが、3話目の衣装が…❗
マーガレット・クアリーは、毎回スタイルが際立つ衣装で登場してたような🤔
どの役もあどけなさと妖しさが同居してる感じでしたね。
終盤にヒントらしきものはありましたが、それでも私には❓だらけでいまいち、いやほとんど分からなかったです😥
あの蘇った彼は、一話目の彼なのか❓❓
監督の独特な世界観が好きな方は、楽しめるでしょう🖐️
狐につままれたような気分を存分に楽しめる
話が難解で訳の分からない分、「この先、一体どうなるのだろう?」と、グイグイと引き込まれる。
3つのエピソードで、同じ俳優が、違う役柄の人物を演じているのだが、各エピソードのタイトルにもなっている「RMF」という役に限って、同じ俳優が演じているのは、何か意味があるのだろうか?
仮に、彼が同一人物だとすると、3つのエピソードは、救難航空機のパイロットが、殺されて、蘇るという一つの物語として繋がるのだが、だからといって、「なるほど、そういうことか!」と納得することはできない。
簡単に言ってしまえば、1つ目のエピソードは、ある男に人生を支配された男が、それに抗おうとする話だし、2つ目のエピソードは、海難事故から生還した妻を、別人だと疑う男の話だし、3つ目のエピソードは、カルト教団の信者が、死者を蘇らせる能力を持つ教祖を探す話ということになるだろう。
いつまでたっても何の話なのかが把握できなかったのは3つ目のエピソードだったが、何の話なのかが分かった後でも、何を言いたいのかが理解できなかったのは、2つ目のエピソードだった。
1つ目と3つ目のエピソードは、何とか現状を打開しようと苦闘する主人公が、結局挫折してしまうところに共通点があると思われるが、2つ目のエピソードについては、終盤、夫と妻の主観が入れ替わり、それぞれが話す内容も食い違い、どちらの主張が正しいのかが分からないまま、遂には本当の妻らしき人物が現れて、まさに狐につままれたような気分になる。
どうせ、各エピソードの裏に隠された寓意を読み解こうとしても無駄なのだろうし、そもそも、そんな寓意は、始めからないのかもしれない。
ここは、敢えて、各エピソードの不条理さや、不合理さや、意味不明さを受け入れて、それを楽しめばよいのだろうし、実際、存分に楽しむことができた。
あのビデオ意表付き過ぎw
「ドッグマン」以来のSweetDreams!
やっぱヨルゴス・ランティモスって自分と同じ世代かなとか思いながらテンション爆上がりで臨んだが、これまた中々の難敵。
支配と被支配がテーマとのことだが、人間のごく一般的な生活圏である会社、家庭、宗教の3つを舞台とした物語自体は、目の前に起こっている事だけを追うと極端なハラスメントモノとしても非常に面白く、結末がどうなるのか知りたくなるほどだったが、いかんせん説明が足らないからなのかたくさんの何故が解消できぬまま。
R.M.F.(B.M.F.はパルプフィクションでジュールスが持ってた財布?)は唯一3章全てに出てるキャラだが特に狂言回しの役どころでもなく、終始無言のままただ◯んで、ヘリで飛んで、サンドイッチを食べるだけだったが何故か面白く感じてしまう。
交通事故の後の顔やケチャップの拭き方など面白すぎて今も忘れられない。
エマ・ストーンをどうしてもキレイに撮りたくない?ランティモスだが、今回は更にマーガレット・クアリーも。
乳首の間隔や体重を測定されたり空のプールやフロントガラスにダイブしたりとまさに体当たりの熱演を見せインパクト大だった。
ダッジでの荒っぽい運転はドライバーの心の不安定さがあらわれておりいちいち面白いのだが、せっかくなのでドリフトミスで最後の事故を起こして欲しかったw
ラストの無表情のキレッキレダンスは何故かツインピークスを思い出してしまった。
あの小人さんとスーツの色が少し似てたし。
関係性から強く命令されたり、または法令や制度だからと言って自分の意思ではないにもかかわらずそれに従う姿を滑稽に見せることによる体制批判は「ロブスター」でも見られたこの監督の一貫したテーマなのかな??
ギリシャ国民ってそんなに抑圧されてるのとか思ったりして。
圧倒的クレイジー!
約3時間ではあるものの、3章仕立てということと、それぞれのストーリーが圧倒的クレイジーで
引き込まれる世界観だったため、全然長いとは感じませんでした。
1章
ジェシー・プレモンス演じるロバートがやっている生業も
それをさせているウィレム・デフォー演じるレイモンドも倫理観が崩壊しすぎて
もはやクレイジーとして言いようがありませんが、
ロバートの思考・行動はまさに「哀れ」であると結論づけられる結末でした。
2章
ジェシー・プレモンス演じるダニエルは精神的に参っていたのだろうか?
それともエマ・ストーン演じるリザの生還自体、非現実だったのだろうか?
ダニエルが見ていたのは全て幻?
それとも現実?
最終的には2人も死んじゃって、死後の世界で幸せになったのかな・・・と
自分の中では決着させました。
3章
カルト教団という世界観に今一つついていけなかったのですが、
ラストのエマ・ストーン演じるエミリーのダンスがかっこよいことと、
エミリーの車(ダッジ)のかっこよさだけが印象に残りました(笑)
ハンター・シェイファー演じるアナがめっちゃ美しくて眼福でしたね。
正直、本作を理解できたどうかは甚だ疑問なのですが、
少しでも深く知る&余韻に浸りたいと思い、パンフレットを購入しました。
なかなか読み応えがあり、おすすめです!
1年に2本、ヨルゴス・ランティモス監督作品を鑑賞できるとは思ってもみませんでしたが、
いずれも堪能させていただきました。
私は『哀れなるものたち』の方が好きです。
まあまあよかった
同じ俳優が別の役で別の話を3回演じる。人が人を支配したり、支配されることが共通のテーマのようだ。3本中2本、ウィリアム・デフォーがカリスマ的な存在だ。富裕層の家や暮らしぶりが見られる。
3話目でエマ・ストーンがダッチ・チャレンジャーで無謀運転をする。あっぶないなーと思っていたら案の定最後ひどい事故を起こす。
2本目で、夫婦の乱交動画を見させられて驚いた。みんな性欲旺盛で煩わしいだろうけど、元気があってうらやましい。
長いわりに退屈はしなかったが、それでもやっぱり長いし、物語もあまり好みではなく、関心もそれほどないテーマだ。支配も被支配からも距離を置きたい。貧乏くさい話が好きだが、スポーツカーは好きだ。でもオートマには興味がないので古いスポーツカーがいい。
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