「もう一つの「ボーはおそれている」」憐れみの3章 ガッキーさんの映画レビュー(感想・評価)
もう一つの「ボーはおそれている」
長尺、難解、ブラックコメディ、R指定。
なんだか「ボーはおそれている」を彷彿とさせる映画だった。
選択肢を奪われながらも自分の人生を取り戻そうとする男、海難事故から生還した妻を恐れる警察官、ある能力を備えた特別な人物を探す女を巡る三つのストーリーで構成される。
まさに怪作中の怪作。
個人的に好きなのは、「R.M.F.は飛ぶ」の例のビデオ鑑賞会。
なんだよ思い出のビデオくらい見せてあげろよ、旅行で観光地を楽しむ映像でも映ってるのかなー、あーでも奥さんを思い出してしまうから諌めているのかなーと、思いきやからの、あの地獄のビデオ鑑賞会。
でも、どこか苦笑してしまうという、やはりランティモス監督の露悪性は健在だ。
それにしても「哀れなるものたち」と同年に公開というのも驚きではある。
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