劇場公開日 2024年9月27日

「もう一つの「ボーはおそれている」」憐れみの3章 ガッキーさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5もう一つの「ボーはおそれている」

2024年12月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

長尺、難解、ブラックコメディ、R指定。
なんだか「ボーはおそれている」を彷彿とさせる映画だった。

選択肢を奪われながらも自分の人生を取り戻そうとする男、海難事故から生還した妻を恐れる警察官、ある能力を備えた特別な人物を探す女を巡る三つのストーリーで構成される。

まさに怪作中の怪作。

個人的に好きなのは、「R.M.F.は飛ぶ」の例のビデオ鑑賞会。
なんだよ思い出のビデオくらい見せてあげろよ、旅行で観光地を楽しむ映像でも映ってるのかなー、あーでも奥さんを思い出してしまうから諌めているのかなーと、思いきやからの、あの地獄のビデオ鑑賞会。
でも、どこか苦笑してしまうという、やはりランティモス監督の露悪性は健在だ。

それにしても「哀れなるものたち」と同年に公開というのも驚きではある。

ガッキー