「結構、笑える映画かも」憐れみの3章 ツッチーさんの映画レビュー(感想・評価)
結構、笑える映画かも
この映画、支配被支配、従属、家族、宗教、生(性)と死などいろいろ論じるテーマはあると思います。YOUTUBEでいろんな人のレビューを聞いて感じたのは、難しいことは抜きにして、結構笑えるシーンがあるなということです。3話目でエマストーンがあの紫色の車(ダッジチャレンジャーというらしい)をアクセル吹かせながら車両後部を大きく回転させながら止まる(ドリフトというらしい)シーン。あれなんかはわざわざそんなことをする必要はないのに、なぜか毎回やってることに笑ったという人がいましたが、同感です。「なぜそんなことするの」と突っ込みながらも、笑うしかありません。2話目で妻がいなくなったジェシー・プレモンスを友人夫婦が訪ねて励まそうとして、結局この夫婦2組のスワッピングビデオを3人で見るシーン。ジェシー・プレモンスは食い入るように見てますが、友人夫婦は嫌々ながらそれに付き合わされている印象。唖然としますが、でもこれも爆笑ポイントだと思います。江戸時代、春画は笑い絵と呼ばれていたそうです。これは映画そのものではありませんが、町山智浩さんがこの映画を見ていない聞き手に、この映画を見た後の食事は、焼き肉だけはやめた方がいいと言ってましたが、これにも大笑いしました。焼き鳥も食べない方がいいと思います。他にも笑えるシーンがあると思います。もう1回見て、それを探したいと思います→2回目に見て、笑ったシーン:3話目で死者を蘇らせる力のある女性を見つけ、裸にし、両乳首とへその間の間隔を測るシーンがありますが、ここは奇妙さ満点で、やはり「なぜそんなことするの」と突っ込んでしまうのですが、それを真面目にというか一生懸命にエマストーンがやることで、もう笑いがこみ上げてきます。私にとって、理解不能のシーン、これは笑うことでしか受け容れられないということなのかもしれません。また、自分の娘の部屋に忍び込み、聖水(教団の教祖が浴びた水?)を手でパラパラとベッドや床などに振りかけるシーンが2回くらいあります。多分娘への愛情あるいは娘の健やかな成長を願う親の気持ちの表れだと思いますが、これも実に奇妙です。ヘンテコな行為をいかにもまじめな面持ちで行うエマストーン。このことが滑稽さを生み出しています。