ゴミ屑と花

劇場公開日:2024年9月1日

解説・あらすじ

日本映画学校映像学科(現・日本映画大学)で映画制作を学び、中田秀夫、黒沢清、三池崇史らの現場に参加してきた新鋭・大黒友也が手がけた短編。深夜のゴミ収集作業に従事する主人公の姿を通して描く、誰にも称賛されない影の功労者たちの物語。

精神的な理由で自衛隊航空パイロットを辞め、家族を養うためゴミ収集の仕事に就いた尾崎浩一は、研修期間中、指導員の橋本花とともに深夜にゴミを収集してまわることに。200件ものゴミを回収してまわり、重たく、汚く、悪臭にまみれたゴミに圧倒される浩一。そんな彼らを鬱陶しく思うサラリーマンもいれば、感謝の声掛けをしてくれる店員もおり、また何も気にも留めずに通り過ぎる人もいる。さまざまな視線を受けながらも、周囲を汚さず、通行人に配慮しながらひたむきに働く花の姿に、浩一はある種の美しさを感じる。

新人監督の登竜門として知られる第17回田辺・弁慶映画祭で映画.com賞を受賞。同映画祭の受賞作品を上映する「田辺・弁慶映画祭セレクション2024」(24年8月23日~9月12日=テアトル新宿/24年9月20~26日=テアトル梅田)にて劇場公開。

2023年製作/30分/日本
配給:OHGURO FILM
劇場公開日:2024年9月1日

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映画レビュー

2.5 ゴミ屋って失礼だろゴミ野郎 言い過ぎました ゴミんなさい

2025年12月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

知的

2024年公開作品
Amazon prime video で鑑賞
30分ほどの短編

監督と脚本は『ユウジッ!!』の大黒友也
脚本は他に『卍』『痴人の愛』小谷香織

横浜?
事業系のゴミを深夜から早朝にかけて回収する認定業者武松商事で働くゴミ収集車を運転する新人の男と助手席に座る指導員の若い女

ためになったようなしないような

仕事は感謝を求めてやるものではない

シュレッダーの紙吹雪はあとが大変
『プレバト!!』はADさんが掃除するんだろうけど誰にも感謝されないんだろうな
でも感謝の言葉をかけることができる人は落ち目になってもADが出世した時に通販番組で使って貰えるんだろうな

仕事はお金のためにやっているもので感謝されるものではないがそれゆえに感謝されたら嬉しいものであることは確かである

田舎暮らしが好きというわけではないが東京とかその近辺は夜遅く酔っ払いが絡んでくることが多いので嫌いだ
逮捕してみると有名企業の社員だったり役所の公務員だったりすることが多いらしい
田舎は酔っ払いに絡まれることはまずないのでその点は暮らしやすい

2時間くらいでゴミ収集業にスポットライトを当てた映画があっても良いかな

配役
元航空自衛隊のパイロットで英会話堪能な新人ゴミ収集員の尾崎浩一に植木祥平
かつてはコンビニの店員だったが今は先輩として尾崎を指導する橋本花に花柳のぞみ
虚カスの妻をコロナで亡くした阪神ファンの居酒屋店主の山本に岩本淳
スーパーの店長の木村に木村知貴
逆ギレするサラリーマンの男に岩立紫竜
知らずに重量オーバーのゴミを出してしまったフィリピン人のナンシーにステファニー・アリアン
店に駆けつけた山本の友人に中野剛

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野川新栄

4.0 ゴミ業界のあるあるなんだろうね

2025年7月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ごみ業界のあるあるが詰まってる感はいいが、ストーリーが平たい感は否めないかな。

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khapphom

2.0 過酷な仕事

2025年6月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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odeoonza

3.5 洗練さ

2025年6月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

わかるようでわからないような作品
解説にあったように「誰にも称賛されない影の功労者」
2024年でこの思考は少々オブジェクションが残った。
酔っ払いにゴミ屋と呼ばれ、後ろから蹴られる始末。
臭いの残った収集場所に水を流す気の遣い方
シュレッダーの紙が舞い上がったのを花吹雪に見立てたのだろうか?
誰もやりたがらない仕事であるのは間違いないだろう。
そこに登場人物二人の背景を付けている。
転身
栄光からの挫折
それをゴミ屋として表現しているのだろうか。
最上階から最下位の急降下
転落した人生
彼の恐怖とトラウマ
家族のため
さて、
この作品はわかるようでわからない。
職業の優劣については、すでに他の作品等々で語られてしまっている。
現在の日本で、清掃員に対する見下した考えを持っているのはごく少数だろう。
しかし、清掃員自身が自分たちをどのように考えているのか?
そこには、どんな業種でも何らかの認識があるように思う。
その認識こそ、自分たちが何者かを決めている指針だろう。
あの二人はやむを得ずこの仕事を始めた。
たまたま採用されたともいえる。
そして彼らは真摯に仕事に向かっていた。
他人の認識や目
それらがどうしても交錯することで起きる葛藤のようなもの。
また、
このタイトル
暗に示している「誰にも称賛されない影の功労者」
「ゴミは人の心を映し出す鏡のようなもの」
ゴミを出す人そのものが形を変えたもの
そこに感じる不要感と汚物感と「心遣い」
自殺を図った店主は、自分と妻を例えたマスコットを「ゴミ」にした。
自分と妻をゴミにした。
人の心が「ゴミ」になること。
観る人によって多少角度が変わり、多少の多義性を持たせている。
ただ、そこに「核心」のブレが残ってしまったように感じた。
決して悪くはないものの、貫かれているとは言えない気がした。

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