ゴミ屑と花

劇場公開日:

ゴミ屑と花

解説・あらすじ

日本映画学校映像学科(現・日本映画大学)で映画制作を学び、中田秀夫、黒沢清、三池崇史らの現場に参加してきた新鋭・大黒友也が手がけた短編。深夜のゴミ収集作業に従事する主人公の姿を通して描く、誰にも称賛されない影の功労者たちの物語。

精神的な理由で自衛隊航空パイロットを辞め、家族を養うためゴミ収集の仕事に就いた尾崎浩一は、研修期間中、指導員の橋本花とともに深夜にゴミを収集してまわることに。200件ものゴミを回収してまわり、重たく、汚く、悪臭にまみれたゴミに圧倒される浩一。そんな彼らを鬱陶しく思うサラリーマンもいれば、感謝の声掛けをしてくれる店員もおり、また何も気にも留めずに通り過ぎる人もいる。さまざまな視線を受けながらも、周囲を汚さず、通行人に配慮しながらひたむきに働く花の姿に、浩一はある種の美しさを感じる。

新人監督の登竜門として知られる第17回田辺・弁慶映画祭で映画.com賞を受賞。同映画祭の受賞作品を上映する「田辺・弁慶映画祭セレクション2024」(24年8月23日~9月12日=テアトル新宿/24年9月20~26日=テアトル梅田)にて劇場公開。

2023年製作/30分/日本
配給:OHGURO FILM
劇場公開日:2024年9月1日

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(C)OHGURO FILM

映画レビュー

3.5洗練さ

2025年6月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

わかるようでわからないような作品
解説にあったように「誰にも称賛されない影の功労者」
2024年でこの思考は少々オブジェクションが残った。
酔っ払いにゴミ屋と呼ばれ、後ろから蹴られる始末。
臭いの残った収集場所に水を流す気の遣い方
シュレッダーの紙が舞い上がったのを花吹雪に見立てたのだろうか?
誰もやりたがらない仕事であるのは間違いないだろう。
そこに登場人物二人の背景を付けている。
転身
栄光からの挫折
それをゴミ屋として表現しているのだろうか。
最上階から最下位の急降下
転落した人生
彼の恐怖とトラウマ
家族のため
さて、
この作品はわかるようでわからない。
職業の優劣については、すでに他の作品等々で語られてしまっている。
現在の日本で、清掃員に対する見下した考えを持っているのはごく少数だろう。
しかし、清掃員自身が自分たちをどのように考えているのか?
そこには、どんな業種でも何らかの認識があるように思う。
その認識こそ、自分たちが何者かを決めている指針だろう。
あの二人はやむを得ずこの仕事を始めた。
たまたま採用されたともいえる。
そして彼らは真摯に仕事に向かっていた。
他人の認識や目
それらがどうしても交錯することで起きる葛藤のようなもの。
また、
このタイトル
暗に示している「誰にも称賛されない影の功労者」
「ゴミは人の心を映し出す鏡のようなもの」
ゴミを出す人そのものが形を変えたもの
そこに感じる不要感と汚物感と「心遣い」
自殺を図った店主は、自分と妻を例えたマスコットを「ゴミ」にした。
自分と妻をゴミにした。
人の心が「ゴミ」になること。
観る人によって多少角度が変わり、多少の多義性を持たせている。
ただ、そこに「核心」のブレが残ってしまったように感じた。
決して悪くはないものの、貫かれているとは言えない気がした。

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R41

3.5小粒な良品

2025年6月21日
iPhoneアプリから投稿

短編ではありますが、ゴミ収集を題材にステキな話でした。
雰囲気はパーフェクトワールドっぽいのかな?
画像の暗さとか。
人物の掘り下げとか、出来事のやるせなさとか、ささやかな幸せとかは、もっとやりようがあったかもですが、さらっとまとまっていて私は好きです。
主役の男性も、松山ケンイチ似でかっこよかったです。

ゴミの分別は気をつけてるつもりですが、これからもきちんとしようと思いました。

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しろ

2.5深夜の連ドラとかで良いんじゃない

2024年9月2日
Androidアプリから投稿

単純

幸せ

事業系一般廃棄物回収業者で働き始めた新人と指導員の話。

自衛隊でパイロットをしていた男が転職し深夜パッカー車を運転してゴミを回収する中で起こる出来事をみせていく。

個人的に廃棄物業者で働く人を差別的にみる感覚はないけれど、世の中にはいるんでしょうね。
かと言ってそれも仕事な訳で、正直なところ特段の感謝みたいなものもありませんが。

そんな仕事をする人に起きる人情系ドラマということで、短編なだけあって深〜いところまで掘られてはいないし、なんならメインのエピソードは別にこの仕事とは関係ないけれどなかなか面白かった。

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Bacchus

1.5良い題材だと思ったのだけれど。

2024年9月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
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春