バットマン ビギンズのレビュー・感想・評価
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実存的ニヒリズム vs 闇の理想主義者
ノーラン監督版のBatman三部作(Dark Knight Trilogy)の序作。
それぞれの作品間の制作時期がかなり開いているものの、しっかりとその世界観と物語が統合されている。
米国のエンタテイメントコンテテンツは勧善懲悪が好まれるなかで、Batmanは異色の存在。なかでもノーラン監督の作風は、より善と悪の境界線を曖昧なものにしてリアリスティックな作品に仕立てあげている。
対立する二人の思想も似ているようでいて、譲れない思想や矜恃があり、ついに二人は大きく対立する。
一方は腐敗した社会を「オールクリア」して腐敗した社会を浄化しようとする虚無主義者。かたや行動は法に抵触するものの、最終的には人を殺めることなく今の社会を救おうとする現実的な理想主義者。
敵役のデュカードの行動(ジェノサイド)には賛同できなくても、思想そのものについては賛同する人も多いのではないか。所得格差や移民問題等政治や経済が混乱するなか、彼のような思想を持つ人の声と、その声に耳を傾ける人の割合が今ますます大きくなってきている。
【”人の本性は行動で決まる” 超弩級エンターテインメント作品三部作の序章。ブルース演じるクリスチャン・ベールを支える、名優マイケル・ケインとモーガン・フリーマンの魅力が作品を牽引する。】
・幼き、ブルースは観劇中両親に帰宅を請い、帰途に両親を”貧しき者”に殺される・・。彼は、自分の責任だと責任を背負いゴッサム・シティから姿を消し、ヒマラヤで”ラーズ・アル・グール”(渡辺謙かな・・)が率いる”影の同盟メンバー”として戦闘訓練を受ける。
そして、ゴッサム・シティに戻ったブルースは彼の不在の間、ブルース家を管理していた忠実な執事アルフレッド(マイケル・ケイン)と応用科学部のフォックス(モーガン・フリーマン)と久方ぶりの再会を果たすが、彼の不在の間にウェイン家及びゴッサムシティは”荒廃”していた・・。
■今作の魅力
1.師事していた筈の”ラーズ・アル・グール”とのまさかの対決。
2.マイケル・ケインとモーガン・フリーマンの魅力全開作品。
そして、フォックス(モーガン・フリーマン)による、バット・モービル、バット・スーツなどの今後の作品における重要な装備の開発過程の面白さ。
3.地方検事補佐レイチェル・ドーズとの再会と・・・・・。
4.ゴッサム・シティを牛耳っていたファルコーニを陰で操る、イケメン精神科医クレイン(キリアン・マーフィ:久しぶりに観ると、無茶苦茶イケメンである。今や、英国映画界の(個人的)スターである・・。クリストファー・ノーラン監督の信頼も厚い。))の幻覚剤を使用するスケアクロウとしての姿。
5.ジム・ゴードン巡査部長の三部作を通して変わらぬ実直な姿。(今作、ラストで目出度く昇格。この後も、ドンドン昇格。)
<幼き頃のトラウマを克服し、スケアクロウ、及びラーズ・アル・グールとの対決を制した、バットマンの前に提示された”ジョーカー”のカード。これからが、本番です・・。>
バットマンの始まり
ここから始まるシリーズを思えばこそ観られたけど、この作品単体だとあ...
監督が変わるとバットマンもこんなに変わるのかと思った。アメコミが原...
ただのアメコミと思うなかれ!
いいか。ビギニンズだから始まりに過ぎないのだ!
もう一つのアメコミ・ヒーロー
葛藤を抱えたままのヒーロー
バットマンの生い立ち。 幼い頃にこうもりの巣に落ちてこうもりのが苦...
BS12字幕にて。 バットマン完全初心者です。何にも知りません。 ...
ヒーローとは
公開中の「ジョーカー」を観た。
「ダークナイト」のジョーカーを観たいと思い、まずこちらを観て、と。
台風19号の雨風吹き荒れる中、外出も出来ず、テレビも台風ニュースばかりだから良し、と観ました。
…金持ち坊ちゃんの暇つぶし道楽?
バットマン、今まで興味なかったけど、やはり全く興味わかない
ジョーカーに弄ばれる、のもわかる気がする
同じお金持ち道楽でも、スタークにはまだ知的さと色気があり、アイアンマンはおふざけしてるけど、カッコいいから好き
だがしかし、バットマン
暗い話なの、そういう世界のそういう設定だから仕方ないですが、残念ながらつまらない
何が素敵なのかわからない、なぜアメコミでバットマンが人気なのかわからない
そういう意味ではきっと奥深い魅力があるんだろうなぁ
人はなぜ堕ちる
スケアクロウが魅力的
観たと思い込んでいた
観たと思い込んでいたが、どうやら序盤のオカルト色?スピリチュアルな雰囲気に興ざめて途中で観るのをやめてしまっていたようだ。
結果、ダークナイトを十数回観ているにもかかわらず、これまでビギンズを一度も観ていなかったとは。
ライジングに見事に繋がる内容で、なぜ今まで観た気になっていたのかと恥ずかしくなる。
ノーラン監督の映画は、本当に言葉が美しい。
詩のような人生の格言のような節が随所で出てくる。
その中でも、
人は何故堕ちる?
這い上がるためだ
という言葉が全体のキーフレーズとなっていて、
響いた。
加えて、この言葉も印象的。
正義は秩序のため。
復讐は自己満足。
愛する人からのこの言葉で、ブルースは生まれ変わった。
サイエンス的要素
理にかなった展開
さすがノーラン監督。
マイケルケインとモーガンフリーマンも
圧巻の存在感。
いるだけで引き締まる。
ノーラン監督の作品は、お馴染みの俳優女優さんがたびたび登場するので、なんだか親しみと安定感がある。
ノーランバッドマン3作の中で、ダークナイトはやはり異色ではあるが、改めて3作まとめて一つの作品と思わせられる、素晴らしい一作目だった。
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