「コミックの描く世界の限界」サユリ himabu117さんの映画レビュー(感想・評価)
コミックの描く世界の限界
クリックして本文を読む
映画『サユリ』館内は、八割の入、封切り最初の日に渋谷での鑑賞。当然若い人が八割、場違いとは言わないけど、なんとなく居心地が悪い。原作はコミックのようで、セリフにどこか軽さがつきまとう。しかし、下の隠語の連打はいただけない、小学生レベルだ。
原作がコミックに垣間見えるご都合主義
今日的問題を題材にしているのはいいんだけど。
コミックにありがちのご都合主義。
でも、みんなこれで納得するんだろうな。
憧れのマイホーム。
いまでも憧れなんだろうな。
一家に起こるのは。
広いスペースが、かえって仇になる父親の性暴力。
引きこもり。
反撃する子供。
暴力の支配する家庭。
題材は揃ってるんですが。
こういう表現ってどうなのかな
劇中中学生の主人公の発する、女性器の連呼。
これ、面白がるのは小学生までだよなって思うんですが。
おおよそ観客の大半は、20代と思しき方々。
そして、嘔吐物を長々と映す表現。
ひつこいようだけど、小学生レベルだよな。
こんなこと面白がるのは。
まあ、中学生までなら許せるかな。
でも、人気コミックが原作で、それの映画化を皆期待して来館したんだから。
まんざらでもないのかな。
おじさんというか、爺さんの域に入っている筆者にはどうも。
憧れの一軒家に越してきた家族に待ち受けるもの
あとは、皆さんで楽しんでください。
それなりに、カメラワーク、演出とも優れてますから。
楽しめますよ。
ただ、冒頭に書いたように、40、50を超える方々には、ちょっと違和感が。
いや、私は違和感なく楽しめたという方は、若い世代とのギャップがないのかも。
ただ、それは喜んでいいのか悪いのか。
私には、ただ幼稚化した若者像としか感じないのですが。
コメントする