「何を期待したのか忘れたけど、観たら期待しすぎたと思った」サユリ うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)さんの映画レビュー(感想・評価)
何を期待したのか忘れたけど、観たら期待しすぎたと思った
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押切蓮介の原作は何やかんや読んでいるので、未読のサユリもマンガの勢いがある内容になっているのでは?と期待していた。
作中の九条家の内情はかなり胸くそ悪い
コメディ色も色濃いけれどやってることはエグい。
逆の対比として神木家は幸せそうな面々を見ると、サユリも呪ってやりたくなりそうな気はする(逆恨みだけど)
家の門扉や吹き抜けの奇妙な構造など撮る方は楽しんで撮ったんじゃないかと思う。
しかしながら、ホラー映画としての斬新さはなく、点滅を繰り返す演出、襲われた描写などはありきたりな感じで怖さがない。
で、認知症から復活する春枝婆ちゃんにめっちゃ期待する事になるのだが、原作通りなのだろう…死者よりも生者の生命力が強いと言う気合いの世界、心弱い所につけ込まれるとやられてしまうと言う体育会系の理屈で本作も進んでいくのだ。
ひ弱い孫の則夫も気合いと体力アップ、下品な罵声を身に付けていき、対決を迎えるのだが、春枝婆ちゃんのやり方が違法性の塊で、神木家5人分殺された復讐をそのままサユリに食らわせ様とサユリの元家族を拐ってきた上に拷問に至る…この作品でこのシーンが一番ショッキングなのは間違いない。
生命力イコール性欲みたいな則夫のセリフももっとハッキリ言わせれば良かったのではないかと思う。
今作品で押切蓮介氏の作品の勢いとぶちきれたキャラクターは実写化に向かないのではないかと思ったけど、今度「ミスミソウ」でも観てみようかと思う
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