がんばっていきまっしょいのレビュー・感想・評価
全92件中、1~20件目を表示
日常芝居の力の入れよう
90年代、田中麗奈の出世作である実写映画版は公開当時見て面白かった覚えがある。とてもさわやかな感動作だったと記憶しているのだが、今回のアニメ版は、それとは時代もストーリーも異なるが精神的な部分を引き継いだ作品という感じだ。
今、なぜこの作品のアニメ化なのか、どういう興行的な勝ち筋があったのか、いまいち見えてこないが、作品自体はなかなか面白い。よくあるストーリーと言えばそうなのだけど、「こういう作品ではそれが観たいよな」という素直さはむしろ好印象だ。
日常芝居をアニメでしっかりやるという意気込みが大変良い。CGアニメの表現を突き詰める、手描きの2Dアニメではやりにくいことをやるべきだということをきちんと意識して、CGの表現をしっかり追求している。今年は、CGアニメでエポックメイキングとなりそうな作品が、何本かあったのだが、この作品の挑戦も地味かもしれないがすごく貴重なものだ。ボートをこぐ芝居も、きちんと重さが伝わってきた。
この規模の作品としては結構少人数で制作してるっぽい(クレジットの人数が少ない)のも、応援したくなる。
恐ろしい程 綺麗
ナニこのレベルの高さは‼️
海面下から見た空
オレンジ色に輝く夕陽に照らされた水面
四国の美しい山々の濃淡のある緑
真昼の眩いばかりの海と波
「綺麗」を通り越して、美しすぎる
ワンシーン ワンシーンが芸術的で
どのシーンもプリントアウトして
部屋に飾りたいくらいだ
花火大会も線香花火も拍手
遠ざかる道路上の車も見事
日本のアニメの底力を垣間見た思いがする
登場人物が全て、芸能人並みに美人だから、逆に非現実的で感情移入しにくいかも
ボート部は、男、二宮1人…… マジか
なんだろう、この不思議な構成員は
二宮の声を演じた声優の声がまたいい!
調べてみると、実物の顔はイメーとはがだいぶ違ってたけどね
挿入歌はどこの国の言葉?曲は良いのになんて言ってるのか聞き取れなくて残念でした
ストーリーとしては、インパクトに少し欠けるかも
ある程度、実話を元にしているのだろうけど、ベタな内容だった
二宮君と誰かが恋愛に発展するのかと思いきや、純粋にSPORTのみでした
でもずっと観てみたい映画だったので、観れた時の満足感は◎
1つ200万円もするボート!
今どきの高校生も高校もお金持ちだなんねぇ 今は昔………
再婚とか老舗の家の手伝いとか大変な部分も出てきてはいたけど、極貧のない中流国なのかもね
かつてここの旅行で堪能した自然と共に『大街道』が一瞬出てきたのが懐かしかったなぁ
青春を漕いでいきまっしょい!
田中麗奈の映画デビュー作として知られる1998年の『がんばっていきまっしょい』。
基である原作小説を、アニメーションとして新たに映画化。
見る前から分かる。
少女たち、青春、部活、友情、不和、挫折、努力、挑戦…。
王道の好きなやつ。
王道でいきまっしょい!
実写映画では自分のやりたい事が見つからないでいた時、ボートに打ち込む情熱家であった主人公の悦子だったが、このアニメーション版では少々変更。
やりたい事が見つからないのは同じだが、無気力で何事にも諦めがち。
子供の頃は男子より背も大きく、体力もあり、足も速かったが、成長するにつれ男子に差を付けられ…。頑張っても無駄。いつしかそういう性格になってしまった。
クラス対抗でボート競技があり、それでも勝ち目が無いと分かると諦め…。
奇しくもそれに参加した事が転機となった。
東京からこの愛媛県松山市の東松山高校に転校してきた梨衣奈。ボート競技を見てボート部入部を希望するが、現在ボート部は唯一の部員・二宮だけで部員足らずで廃部となっていた。
ボート競技にたまたま参加していた同じクラスの悦子と幼馴染みの姫を誘う。が、それでもまだ部員が足りず。
そこへ、別クラスの妙子と真優美が意気盛んで参加。
かくして定員に。新・ボート部結成。
しかし悦子はまだやる気が起きず…。
悦子は“悦ねぇ”、姫はそのまま“姫”、梨衣奈は“リー”、妙子は“ダッコ”、真優美は“イモッチ”。あだ名で呼び合うように。
ほぼ初心者の5人。ポジションも決まり、練習開始。
日々の練習で少し自信が付いてきた所で、初の大会。
が、結果は…。周りは強豪校だらけ。レースにもならず、ぶっちぎりの最下位。戦意すら失い、途中で諦め漕ぐのを止め…。
ただ一人、諦めなかった。悦子。
皆にハッパを掛け、最後まで漕ぎ切る。
初の大会で思い知らされた自分たちの実力。
皆、気持ちは同じだった。
悔しい。もっと上手くなりたい。勝ちたい。
練習にさらに熱が入る。
コツも掴み始め、少しずつ上達。
次の大会では最下位脱出!
部活×夏と言えば、合宿。
チームワークや仲も深まる。
部活、仲間、今一番やりたい事…。THE青春!
悦子もいつしか打ち込むようになっていた。
皆で花火大会へ。二宮も誘って。
密かに二宮に想いを寄せている悦子。
たくさんの人出と下駄の緒が切れ、皆とはぐれてしまった悦子。
追い付こうとした時、リーと二宮が親しげに話しているのを見てしまう…。
夏が終わり、学校と練習再開。
部活を休むようになった悦子。体調も崩し、学校も休む。
復帰。練習を再開するが、身が入らない。
アクシデント。オールが壊れ、破片がリーに当たり、怪我を…。
部活に来なくなった悦子。
皆で押し掛ける。つい、言ってはいけない事を…。
築いた友情に不和が…。
ボートへの情熱も失う。
また無気力な悦子に逆戻り。
部活動は…? 5人揃わなければやる意味が無い。
暫く活動休止。大会も欠場。
また悦子が戻ってくる事を信じて…。
悦子の心の病がライバル校に負けてならまだしも、恋煩いとは…。
結局それかい!…とも思うが、クールな性格の悦子も年頃の女の子。
こういう場合友情が支えになるが、その友情がぎくしゃくしてるのだからにっちもさっちもいかない。
友情がダメなら、ライバル。
たまたま出会った強豪ライバル校のエース。悦子らが現在活動休止してる事や大会欠場を残念がる。
悦子らの上達に注目していた。あなたたちはいつも楽しそう。
楽しさや絆があってのボート部。悦子らをボート競技の精神、“一艇ありて一人なし”に例える。
再び大会で戦える事を。
悦子の中に、仲間やボートへの、再び漕ぐ力が戻ってくる…。
悦子がふてくされた理由。
再びボート部に戻ってくるが、その理由は打ち明けず、皆快く受け入れたり。
もうちょっと白熱のレース・シーンが見たかったり。
3DCGとモーションキャプチャーでモデリングした動きや萌えなキャラデザインは好みの分かれる所。
メイン5人もそれぞれ個性やポジション持つが、どうしても印象残るのは顧問の渋ジイ。置き物みたいにほとんど動かず、一言も喋らず。が、実は…。
ご都合展開や腑に落ちない点もあるが、それら未熟な点も含めて。
映像美や一生懸命頑張る青春がキラキラ輝く。
久々の大会。
これまでの全てをぶつけて。
結果は2位。
やはり優勝は遠い。が、私たちは全力を出した。頑張った。やり切った。悔いはない。
気付けば3年生になり、私たちが卒業したら、またボート部は廃部…。
彼女たちの奮闘を見て、新入部員が。
青春は続いていく。
私たちももうひと青春くらい。
青春を漕いでいきまっしょい!
とても良い映画だったのにポスターが...
シニア世代の私達にも楽しめる映画です!
予告の特番を見て映像が綺麗だったので友達と観に行ってきました。普段アニメは見なかったけど、自分達の若い頃を思い出し映像も臨場感があって爽やかな気持ちで帰りました。3Dならではのステキな映画だったので是非劇場で観てほしいです。
現実の日常、当たり前の風景。ほんのちょっとの成長。
この手のアニメにてしては、かなり繊細な作品作りがされていると思った。
まず超絶劇的なことは起きない。それを求めている人には物足りないのかもしれない。
でも日常ってそんな感じだし、この映画はスポ根ではないし、ラブストーリーでもない。
たまたま彼女たちの日常の近くにボートがあって、それを通じて、ちょっとだけ成長する。
言えないこともたくさんあるし、言えたとしても言葉足らずで全部伝えられてないこともたくさんある。
そんな現実の日常を丁寧に描かれている印象。
スポーツが題材だからスカッとするようなものを期待してた人には肩透かしを食らうかもしれないけど、それよりはスッと心に染み込んで、実際の青春ってこんな感じだったよなぁと、もどかしい部分も含め思い出させる。でもやっぱり青春っていいよね。
う~ん
主人公がやる気がなくしかも才能も高くなくリーダーシップもないという珍しいスポ根アニメ。いやスポ根というよりは10代の少女の揺れ動く感情を表現した青春アニメと言ったほうがいいのだろう。
ただ途中で恋愛要素を絡めてくるのかなと思ったらそれもなし。
最後も大して練習してないんだからそりゃ負けるよなという感じ。
盛り上がりに欠けるかな。
主人公がやる気のない状態から立ち直ってくれたのは良かったがもう少し努力して脱皮していく過程も描かれていれば共感できたかなぁという感じです。
全編ほぼウジウジしてる主人公に全く共感できない。実写版の田中麗奈の...
廃部寸前のボート部に引き寄せられて集まった5人の女子高生が、素人同然から始めた部活動を通して成長する姿を描いた学園ドラマ。登場する人物が魅力的な良作です。
正直、予告映像を観た際の感想としては今ひとつ響かず。
キラキラした女の子が一杯登場する今風のアニメ作品かと
思い込んで、鑑賞対象外の作品でした。
愛媛県が舞台の地方色の出ている作品 と小耳に挟んで興味が
涌いて観てみることに。
さあ鑑賞開始。
で、すぐに単なるキラキラな作品では無いなと分かりました。
登場人物の性格がみんな魅力的で、会話もテンポ良く進みます。
楽しい世界観に冒頭から引き込まれました。・_・
(先入観から決めつけてはダメですね。うーん。反省)
で、登場する主な人物たち。全員高2。
村上悦子 (悦ネェ) メインヒロイン。何となく気だるげな雰囲気。
佐伯姫 (ヒメ) 悦ネェとは小中一緒の幼馴染み。参謀タイプ?
高橋李衣奈(リー) 埼玉からの転校生。翔んで…は来てません。
兵藤妙子 (ダッコ) 地元の大手漁業事業者の娘。実はお嬢様。
井本真優美(イモッチ) 由緒ある家のお嬢様。妙子はライバル。
あ、唯一の男子部員を忘れてました。・∇・; ゴメン
二宮隼人(???)高2。三年生引退後に残った唯一の部員。
舞台は四国。愛媛県松山市の三津東高校。
進学校らしいです。かつてはボート部が強かったそうな。
海が近く、ボート部は畝も行き交う海で練習します。
県大会は、山の中の湖で開催されます。その名も玉川湖。
後でマップで確認したら、細長い湖のようです。こじんまり。
ボート競技に適した湖なのかも。
悦ネェと姫が同じクラス。そこに転校生がやってきます。
ボート部に入りたいと言う転校生=リー。
海で競技会を行っているのを見て、ボート部があるものと思って
いたようですが、その時点で「廃部寸前」。@_@;;
三年生の引退後、残った部員は男子一人だけ。
その唯一の部員に会いに行こうと…しないリー。 「?」
リーは家庭環境と女子校育ちのため、男子が苦手。あらら。
泣きつかれて、二宮クンの所に付き添う悦ネェと姫。
そして三人で二宮君の前に。
「ボート部に入りたいんだけど。残せないの?」
そう尋ねると ” 残せる ” との返事。ただし、と二宮君。
「三人が入部してくれれば」
部の人数要件を満たすのだそうだ。
自分は付き添いで来ただけ。そう告げて入部の意志が無いことを
口に出す悦ネェ。入るのはこの子だけ と、リーを指さす。
「お願い!一緒に入部して!」
必死に悦ネェと姫を勧誘するリー。…彼女は男性が苦手。
幽霊部員として名前だけでもと、入部することになる二人。
こうして入部することとなった三人の元に、ボート部に勝つため
との理由で更にダッコとイモッチが入部。怒濤の展開。・_・;
女子だけで5人になった。4人乗りのボートを漕げる。
競技に対する熱意の温度差はあるものの、部活動スタートだ。
と、まあ
5人の練習する姿や、出場した大会の様子が描かれます。
また、” 真面目に取り組んでも意味が無い ” と
練習に身が入らない悦ネェの姿、
ライバル高の生徒との間でバチバチと火花が飛ぶ様子などを
ときに軽妙に、ときに本音混じりに描き出します。
全体を通して流れる雰囲気が軽妙洒脱で良い感じのする
「青春・学園・スポ根・ヒューマンドラマ」 でした。・_・;
登場人物の性格がしっかりと描かれている点、話がブレずに
進んだのが良かった。
観て良かったと思える作品です。
満足しました。
◇
鑑賞後、この作品をもっと知りたくなって色々調べたのですが…
あ、原作あったんだ。@-@ ;
あ、実写映画もあったんだ。@-@ ;;
あ、連続ドラマもあったんだ。@-@ ;;; キャー
原作は1995年に発表されてます。ほぼ30年前ですか。
…うーん。
当時の作品を全く知らずに鑑賞してしまいました。・_・;; けど
それでも尚、しっかり伝わってくるものがある良い作品でした。
あ、10年後を描いた続編小説もあるんですね。
これも気になります☆
◇あれこれ
■ボート競技
の事をを調べてみたのですが、現在は「ローイング競技」と呼ぶらしい
です。この作品で描かれた競技のような「1艘に5人乗って4人が漕ぐ」
競技を「舵手付きクォドルプル 」と呼ぶようです。
高校の競技ではこれが花形種目らしく、距離は1000メートル。長いなぁ
舵手は漕ぎませんが、楽チン…な訳ではなく、司令塔なのでしょうか?
一人だけ進行方向を向いて乗っている訳ですから。
他にも漕ぎ手の人数や手に持つオールの数で競技が分かれるようで
人数の違いは「エイト、フォア、ペア、シングル」
オールの数は「スウィープ(一人1本)、スカル(一人2本)」
…うーん複雑 @_@;
■ボートって軽いの?
前半の描写で、女子が4人がかりで担ぎ上げる場面がありました。
中盤では、二宮君(男子部員)が一人で運んでいました。しかも
頭に乗せてました。
最初の場面からは、一艘4~50㎏ありそうな印象を受けたのです
が、頭に乗せて移動するには重すぎるかなぁという気も…。
そんな訳で、ボートの重さが気になって調べていたのですが
女子が運んでいたのは4人乗り、男子が運んでいたのは1人乗り。
重量が違うと分かりました。4人乗りは50㎏を超えますが、一人乗り
ボートは14㎏程度のようです。
そういえば二宮君。
1人用ボートで女子のボートに並走する場面もありましたね。
(※忘れてました。ごめんなさい)
■モデルになった高校
三津東高校として登場する主人公たちの高校、モデルとなっているのは
松山東高校、とのことなのですが、その松山東高等学校ボート部。
創部136年とか。歴史と伝統の重み。というヤツですね。
これからも頑張って下さいまっしょい。(えへ☆)
◇最後に
この作品の原作が書かれたのが30年前と知り、最初は" へー ” と思った
のですが、個性ある登場人物と良く練られたストーリー、そして演出に、
最後まで楽しんで鑑賞しました。
良い作品の魅力は30年過ぎようが色褪せない。昨年のスラムダンクも
そうでしたが、これもまた、その見本のような作品かなと思います。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
実写版もドラマも全然知らずに見た 最初からその台詞にに引き込まれた...
実写版もドラマも全然知らずに見た
最初からその台詞にに引き込まれた
カメラアングルとか色々凝ってたり、
すっごくリアルな描き方とかがあって、
その辺も新鮮だった
(上半身はとてもアニメ的なのに、
膝下がリアルにO脚気味だったりとか)
キャラ設定もストーリーも良かった
良作なのに
何事も頑張れなくなった主人公に、多くの人は感情移入出来るのでは?そして彼女が徐々に競技に夢中になっていく様はたしかに魅力的に感じた。
また、あえてセリフにはせずにアニメーションの表情で見せるシーンが多々あり、ただそれでも何を描きたいか、キャラクターが何を考えているかはしっかり伝わってくるため、良かったと思う。
主題歌は「僕が見たかった青空」というアイドルが担当しているのだが、アイドルが歌う主題歌にありがちな「全然作品と合ってない、理解度が低い」というものではなく、しっかり作品にリンクした歌詞が展開されていて、そこも悪くないと感じた。
強いていうなら、後半の盛り上がりに少し欠けるかな、というところがあるので星4とした。
興行的にはかなり失敗しているみたいなのだが、それが勿体無いくらい良作ではあるように感じた。
心を1にして漕ぎ出そう
女子高生もの青春王道ストーリーです。
スポ根じゃなかった(笑)
原作は未読。昔、田中麗奈が主演をやった実写版があったのは記憶してます。
CGの出来は好き嫌いが分かれるでしょう。
ただ、がんばっていきまっしょい と題名そのものが作品のテーマになっています。
転校生のいいねから始まったボート部活動。
全てに上手くいかなくなった主人公が、頑張ることに再帰する過程が良く描かれています。
残念なのは話題に殆どなって無いので爆死作品なるのではと思われることです。声優さん達は有名どころを揃えてるのに。。
最後の高校総体県予選決勝の結果、次の大会にも出場が叶ったようなので是非続編が観たいですね。新入部員も入ったようですし。
全92件中、1~20件目を表示