地に堕ちた愛 完全版のレビュー・感想・評価
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日本初上映で観たので
30年程前に観たので再上映を観に行きました。今回のは完全版なので上映時間が長いです!1回観ているはずが内容は、すっかり忘れていましたので今回は新鮮な気持ちで観れました。(白紙に戻して観直すて、ある意味理想的だと思いませんか)
ジェーン・バーキンとジェラルディン・チャップリンの二代女優共演。
ジェーン・バーキンは、まぁ言うまでもなく名女優です。今作は少しコミカルに演じておられます。彼女が地下鉄でバッグに詰め込んだものがバラバラに落ちてしまったのを、さっきまで物乞いしてたホームレス(?)の女が親切に拾ってあげるシーンが何か笑えます。
ジェラルディン・チャップリンは「ドクトル・ジバゴ」のときよりも若々しく感じられ、とても魅力的な女優さんです。途中の独白がありましたがアドリブかな?(これはシネマヴェリテ※とも言われています)ベルトルッチ「ラストタンゴインパリ」でもマーロン・ブランドの独白(一部のシーン)はシネマヴェリテで撮られたそうです。それにしても彼女はスクリーンで観るとお父さんにそっくりですね。
ところで今回も観終わってから結局この映画のストーリーなんだったの?
ストーリーよりも出ている方のやりとりが面白い映画でした。アンドレ・デュソリエの、ちゃらい役がいい感じ。それにサボー・ラースロの執事ラザロは良かったです。
館内の原色で塗られた壁は今回の4Kでは際立ってました。
こんな館住んでみたいなぁ。
「彼女たちの舞台」と並ぶ私のお気に入りの作品でもあります。
※シネマ・ヴェリテとはインタビューの手法など用いて映画から虚構上のトリックを廃止し、映画をより真実に近づけようとした一派を指します。
ジェーン・バーキン
3時間近くあるのに飽きない
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