フューチャー・ウォーズ

劇場公開日:

フューチャー・ウォーズ

解説・あらすじ

地球の存亡をかけたタイムトラベルに挑む男の戦いを描いたフランス発のSF映画。

2555年、終末の危機に瀕した地球で、1人のタイムトラベラーが人類を救うべく立ち上がる。彼の任務は2022年へ向かい、世界を変えたある事件を阻止し、未来を変えること。そんな彼に、歴史の改変を取り締まる時間警察の追手が迫っていた。

フランソワ・デスクラック監督と友人フローラン・ドリンが低予算で制作しフランスでカルト的人気を集めたWEBドラマシリーズをもとに、デスクラックが監督・脚本、ドリンがタイムトラベラー役を務めて劇場長編映画として製作した。

2022年製作/101分/G/フランス・ベルギー合作
原題または英題:Le visiteur du futur
配給:クロックワークス
劇場公開日:2024年5月10日

スタッフ・キャスト

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(C) 2022 Pyramide Productions - Allons Voir SPRL - France 2 Cinema

映画レビュー

3.5低予算をSF愛とユーモアで補ったフランス発のタイムトラベル活劇

2024年5月11日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

2009年から2014年にかけて製作された4シーズン計57話のウェブドラマが元になっている。約2分のエピソード1をYouTubeで観たが、若者たちがベンチに座ったまま空き缶をゴミ箱に投げ入れようとする直前に“未来からの訪問者(ビジター)”が突如現れ、狙いを外した1つの缶がやがてポイ捨てゴミの山になり未来の環境汚染を招くと警告する話。タイムトラベル装置が腕に固定しただけのスマホだったりして低予算は明白ながら、ビジターのキャラクター(演じているのは映画と同じフローラン・ドリン)や、未来に起こる破滅的な環境破壊を未然に防ごうと奮闘するプロット、笑いをまぶした社会風刺が初回から確立されている点は興味深い。

このウェブシリーズが人気を博して映画化につながったとのことで、製作費は450万ユーロ(今のレートで約7億6000万円)でもちろんハリウッド製のSF大作に比べたら見劣りするものの、VFXはまあまあがんばっているし、テーマやストーリーに目新しさはないもののコントっぽいやり取りで軽い笑いを誘う。そして、ジャンルのファンを喜ばせるオマージュの数々。代表的なタイムトラベルものでは「ターミネーター」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、時間旅行に限定しなければ「エイリアン2」「マッドマックス」の影響も感じられる。

ハードSFではないので科学的な厳密さはないが、それなりに出来のいいアクションコメディとして気軽に楽しめた。

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高森 郁哉

2.5好感度と愛情溢れるギャグでシリアスなストーリーの隙間を穴埋めした楽...

2025年2月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

難しい

幸せ

好感度と愛情溢れるギャグでシリアスなストーリーの隙間を穴埋めした楽しいSF映画

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wamabut

3.5期待せずに観たら結構おもしろかった。 前半は笑いの要素が多くてどう...

2025年2月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

期待せずに観たら結構おもしろかった。
前半は笑いの要素が多くてどうなることかと思ったが、後半はきっちりと軌道修正。
この手の作品で時空警察は大抵悪者として描かれるが、本作も例外ではない。
地球滅亡の未来さえも変えてはならないとはただのアホだろう。
地球を救うために自分の命を犠牲にする娘には心を動かされた。
しかし、結局生きていたというのはどういうことか。
初めから生まれなかったが、パラレルワールドで生きているということかな。

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省二

4.5映画愛を感じるSFコメディ

2024年12月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ここでの評価は予想通り低い。しかしコメディ作品としてそんなに悪くない出来だと思う。
そもそも問題は、コメディだと観る前は分かりにくく、おそらく多くの人がコメディだと思わずに観たのではないかということだ。私も観るまでシリアスなB級SFだと思っていた。

しかし冒頭の、原子力施設での警報のシーンで、ガチガチのコメディだと分かる。ここが一番笑えるし、なんならここのやりとりだけで評価の星を付けたと言ってもいいくらいだ。
なんだコメディか、と分かればあとは気楽に観ていられる。細かいところなんかどうでもいいし、辻褄や設定などもどうでもいい。逆にいえばそんなことに目くじら立ててはいけないのだ。

とはいえ、どこかで見たことあるようなことが立て続くこの作品は、ちょっとしたパロディのようでもあり映画ファンとしては好感が持てる。

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つとみ