「イギリスにもユダヤ人を救った人がいた」ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命 りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
イギリスにもユダヤ人を救った人がいた
ナチスの脅威から669人の子どもたちを救ったニコラス・ウィントンの活動を描いたドラマ。
第2次世界大戦直前の1938年。ナチスから逃れてきた多くのユダヤ人難民がチェコスロバキアのプラハで悲惨な生活を強いられていることを知ったイギリス人のニコラス・ウィントンは、子どもたちをイギリスに避難させるため同志たちとともにビザの取得、里親探し、そして資金集めに奔走した。ナチスの侵攻が迫るなか、子どもたちを次々と列車に乗せてイギリスへ移送していったが、1939年9月1日、ついに開戦の日が訪れてしまい、ユダヤ人の子供たちを移送する事が出来なくなった。それから49年後、救出できなかった子どもたちのことが忘れられず過ごしていたニコラスのもとに、BBCの番組、ザッツ・ライフ!、への参加依頼が来た。そこで彼を待っていたのは、自らが助けた人たちとの再会、そしてその人たちの未来だった、という事実に基づく話。
それにしても、いろんな人たちがユダヤ人を助けようと頑張ったんだなぁ、という事を知れて良かった。
6000人を助けた、ってどういう事?っていう疑問が有ったが、669人を助け、それが現代では6000人のルーツになったって事なんだと、最後でわかった。
実際にニコラスに助けられたかつての子どもたちやその親族も撮影に参加したそうで、感慨深かっただろうな、って思った。
個人的には何の得にもならない事を、誰かのために、誰かの命を救うために、活動する、生き方として手本にしたいと思った作品でした。
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