正体のレビュー・感想・評価
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ハードル高すぎた
2024年で評価が高い作品。
日本アカデミー賞にもノミネートされている作品。
侍タイムスリッパーよりもノミネートが多く、物凄く期待して観ました。
残念だったのは予めネタバレを見てしまったので展開が解っている事。
題名が「正体」と言う事で脱獄後に出遭う人に犯人の違う面をそれぞれ見せて総合的に犯人の多面性を見せる映画かな?と思いましたが、犯人は偽名を使って色々な仕事に就きますが、基本的に優しくて真面目で良い人。
確かに横浜流星の演技は上手い。
でも多面性を見せるまでいっていない。
犯人を追う刑事の山田孝之は熱演。
最後に上司の孤独のグルメからの命令にも逆らって冤罪を証明する。
冤罪活動が「殺人犯に見えないから」では活動にならないのでは?殺人犯に見えなくても殺人する人はいると思います。
評価が高かったからハードルが高すぎて、えっこれだけ?って展開。
なんか捻りがないんですよね。
どうしてこんなに評価高いのか解りません。
原作とはだいぶ違いますが、これはこれで面白い
演技力はすごいけど、、
まあまあ…
久々に泣いた(O_O)
信じる
ヒューマンな感動作
著名人が持病を告白したり壮絶介護などの家庭環境の困難を言いだすのは人気が落ちてきたからだ。人気者ならそんなことは言わない。病や波瀾万丈は同情をかせげるので忘れ去られようとしている芸能人または事務所がどこかに取材を依頼し世間との顔をつなぐわけである。是非ではなく戦略としてそれはそういうものだが、この病と不遇という要素は日本映画において最も多用されるパラメータと言っていい。
主人公は病になるかまたは有り得ない奇禍に陥って可哀想な状況に置かれる。両親はおらず児童養護施設育ちで、横暴な上司がいる底辺な職場環境に置いたり、なんか一般的なものを食べさせたのにこんなおいしいもの食べたことがないとか言わせたり、とにかく「人間的幸せを味わったことのない気配」を叙情的音楽に乗せて観衆の憐憫を煽る。これが釣れること釣れること。謂わば人間的幸せを味わったことのない気配のイケメンを見せておけば日本人がどれだけ釣れるか──の回答がこの映画である。
すなわち正体は同情で釣るテンプレのような構造をもった映画と言っていい。構造はあっけにとられるほど単純でやったと思われたけれどやってないイケメンの犯人が逃走する。逃走中に人望や恋情をあつめて、かれがひとごろしなんてありえないというムーブメントをつくり、捕まえる側の内情は誤認だけどまあいいやという警察権力の専横ということにしておく。全体としてこれで大丈夫ですかと思えるほど簡素で拙い構造だがそこは雰囲気で乗り切りたい。
かれは一介の少年だが、警察から逃亡できるほどの武闘派である。しかしマッチョではない。なにげに誰よりもタフなんだが、そういった矛盾点はヴァイオレットエヴァーガーデン的エクスキューズ=美しい・正しい・心が清い・同情心をそそる・けなげである・やむを得なかった、などによってカバーしていく。
という映画だったので愁嘆がやたら多かった。おそらく愁嘆が定評になっている藤井道人監督が演出していて、最初から最後まで泣かしたさがあらわれまくりという印象だった。ただ藤井道人は濃霧っぽい絵にして雰囲気で乗り切る演出スタイルの監督でうまくはない。うまくないのに第一線で撮りまくっている印象がある。
俳優でいろんなところに出まくっているとゴリ押しって言われて忌避されるのに、監督はゴリ押しって言われないのがしゃくにさわる。業界の事情はしらないがそんなにがめないでいろんな監督に回してほしいと思った。
日本映画を見ているといつも回しすぎだと思う。回さないでサッと次のシーンに移ってほしい。日本映画界に望むことはないし衰退し滅んでほしい。ただ映画をつくるならもう技量はいいから「サッと次のシーンに移る」ということだけやってほしい。
サッと次のシーンに移らないからジトッとしたヌメッとした空気ができる。回すのは根性論・精神論によるものだ。なんか情趣か余韻か魂か神演技か、そういう何かがあると思っているから回すわけで、じっさいは何もない。回すと観衆は退屈するか居心地が悪くなるだけだ。映画を見ていればそんなのわかることだから映画を見たことない監督ほど回す気がするが、日本の映画監督はみんな余計に回す。染之助染太郎といっていい。これは笑いをとる意図ではなくたいがいの日本の映画監督が回した方がいいと思っているということを指摘している。
日本映画の趣味はもうどうしようもない。ただし回さないで「サッと次のシーンに移る」だけでもやってくれれば0コンマ2ポイントくらいは品質の底上げができると思う。
どんなやつだよーと思いながら最初見たけど、だんだん主人公の感情や思...
どんなやつだよーと思いながら最初見たけど、だんだん主人公の感情や思いがでてくるところはとても面白く、感動する映画だった
雰囲気が違うとここまで印象が違うのかとか、人はどうゆうことに心動かされるのかとかを感じられる映画だった
原作改変の劣化と盛り上がりの無さ
原作を改変して劣化したよくある実写版
原作者が鏑木の死を申し訳ないと思っているのに原作は敢えてそうしているのは何故なのか?
そのほうが面白いという判断をしたからではないのか?
勝手にレシピを変えたとても薄味のチャーハンという感じでした。
ただ改変がなくてもそもそも盛り上がりも意外性もあまりなかったので改変とかの問題でもなかったかもしれません。
佳作
原作は最後必ずしもハッピーエンドではなく、かなりの物議をかもした。主題は主人公が勝ち取る幸福ではなく、司法や警察のあり方を問うものだったからだ。この点、東野圭吾のさまよう刃と非常によく似ており、もしかしたら作者もそれに触発されたのかもしれない。
映画は長編小説を非常によくまとめており、不自然な点もまるでなかった。痴漢冤罪弁護士と被害者家族の妹の章がほぼなくなっていたが、結末へ破綻のないようにうまく繋げられていた。
残り40分の展開だと、あー、これは原作同様の結末かと思いきや、原作では正反対のキャラといえた山
田孝之が正義の英断を下し、納得のいくエンディングとなった。
ドラマの亀梨和也もよかった。キャラとしてはより原作に忠実。市原隼人がなぜこの役?で登場するが、WOWOWドラマ版の視聴もぜひおすすめだ。
人の温かさは素晴らしい!
横浜流星と山田孝之、こういう役が似合う
二人ともすごい男前なのに、キラキラしていない役が似合います。
お顔立ちが濃いから「横浜流星が演じてる」「山田孝之が演じてる」に見えて、その役に見えなかったり、物語に集中できないのではないかと思ってましたが、全然大丈夫でした。
演技に引き込まれました。
主演・助演以外の俳優さんも有名どころばかりでしたが、みなさんよかったです!
建設場で働いている時の鏑木は、殺人を犯した脱獄犯に見えますが、物語が進むにつれて少しずつ見えてくる本当の鏑木。
そして同じように物語が進むにつれて、誤認逮捕の疑いに葛藤する又貫。
わざわざストーリー展開を説明するようなセリフ、無駄なセリフがない演出や演技でみせていく感じがよかったてす。
そんなに次々転職できる?ライターできる?と違和感はありますし、脱獄犯が目の前で逃走してるのになぜ警察は捕まえられなかった?とか違和感もありますが、
もう全部演技でカバーでしたね。
後半の裁判所ではベタなシーンもありましたが、人のあたたかさに感動しました。
あと、吉岡里帆ちゃんの「私は信じてる」の一言はジーンとしました。
家でこういうサスペンス系を鑑賞すると、集中力が持たなかったり、だれることがあるのですが、見入っちゃいました。
たまたまサブスクで見つけてラッキーでした!
映画を先に観た人は 原作は読まないほうが良いかも♪
原作を購読して・物語の締めくくり方が好みじゃないし・・。
ディテールもちょっとなぁ・・と思っていたので、評判には流されずに・・映画は鑑賞するのはやめていた。
で、すっかり忘れていたら、早くも、NetflixにUP♪暇だし、観てみようと・・♪
あれ、右肩、撃たれてるじゃん??? と、訝っていたら・・・・
なるほど・・こんな感じに物語をアレンジしたのね♪
原作読んでから、鑑賞した人には、好感が持てる驚きだったかも・・
それ狙って・・意図的に編集したのだろうな・・。
個人的には・・映画の物語が好みですし・・万人受けするでしょう♪
原作のままだったら・・ドヨーンと映画館を出たかもね・・。
とことん卑劣な役の役柄に、山田孝之さんが起用されたのを不思議に思っていたら・・
なるほど・・こういう風に原作をアップデートしたのね・・でした♪
映画を先に観た人は 原作は読まないほうが良いと思う♪
人を裁くということ、人を評価するということ
「冤罪」をテーマにした小説。人が人を裁く以上、完璧はない。だからこそ、裁く人は常に謙虚でなければならない、と思わせる映画だった。そして、これは必ずしも司法の世界に限ったことではない。
例えば、会社での評価。これも結果によっては、会社内でその人を不利な立場に追いやるかもしれない。内容によっては、その会社で働くうえでは死を意味する立場に追いやるようなこともある。
SNSでの批判コメントも同じ。その心無い批判コメントが、次の批判コメントを呼び、それがまた次の批判コメントを呼ぶ。事実がどうかというよりも、コメント欄で批判されていることが、実体を持たない事実のようなものとなってその人を社会的弱者に追いやってしまうかもしれない。
したがって、人を評価するということ、人の善悪を判断するということに謙虚でなければならないと気づかされる物語だった。
小説では、主人公「鏑木慶一」は警察官によって殺されてしまい、死後に無罪が証明されるが、映画では死なずに済んでよかった。。
これからの横浜流星くんに期待
最近の彼の出演作品が気になっていて
これはしかも藤井監督の作品だから
尚更気になる!
この二人の関係性を某番組で見ていて
藤井監督が流星くんに期待を込めた感じがする
話は…原作未読で
鏑木くんは果たして悪なのか善人なのか
分からないところからのスタートで…
どう見ても悪い人というイメージから話が始まり
作業員の風体に似つかわない言動に
これってもしかして善人なのかも?とイメージがかわり
5つの顔を持つ逃亡犯という難役を
見事に演じきった流星くんの私の期待値が
とても大きくなりました👏👏
最後の面会での流れには
思わず引き込まれて涙です😭
藤井監督の作品らしく終わり方も
余韻に浸れる感じが良き👍
「ヤクザと家族」や「最後まで行く」もそうだったなぁ😊
この内容だから
今年の日本アカデミー賞での優秀作品賞を含む
最多12部門13の優秀賞を受賞には納得しました。
これはもう
最優秀作品賞ものですね!
横浜流星の演技は見もの
冤罪物としては王道かな。
姿をコロコロと変える横浜流星の演技は見ものです。もう少しだけ、人物との関わりに対して深掘りと心理描写が欲しかったところ。。。逃亡する死刑囚に対して、そこまで信用しますか?と言う疑問が残ってしまった。
警察の権威主義による殺人の冤罪があるとしたら、とても恐ろしい。
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