正体のレビュー・感想・評価
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人を裁くということ、人を評価するということ
「冤罪」をテーマにした小説。人が人を裁く以上、完璧はない。だからこそ、裁く人は常に謙虚でなければならない、と思わせる映画だった。そして、これは必ずしも司法の世界に限ったことではない。
例えば、会社での評価。これも結果によっては、会社内でその人を不利な立場に追いやるかもしれない。内容によっては、その会社で働くうえでは死を意味する立場に追いやるようなこともある。
SNSでの批判コメントも同じ。その心無い批判コメントが、次の批判コメントを呼び、それがまた次の批判コメントを呼ぶ。事実がどうかというよりも、コメント欄で批判されていることが、実体を持たない事実のようなものとなってその人を社会的弱者に追いやってしまうかもしれない。
したがって、人を評価するということ、人の善悪を判断するということに謙虚でなければならないと気づかされる物語だった。
小説では、主人公「鏑木慶一」は警察官によって殺されてしまい、死後に無罪が証明されるが、映画では死なずに済んでよかった。。
これからの横浜流星くんに期待
最近の彼の出演作品が気になっていて
これはしかも藤井監督の作品だから
尚更気になる!
この二人の関係性を某番組で見ていて
藤井監督が流星くんに期待を込めた感じがする
話は…原作未読で
鏑木くんは果たして悪なのか善人なのか
分からないところからのスタートで…
どう見ても悪い人というイメージから話が始まり
作業員の風体に似つかわない言動に
これってもしかして善人なのかも?とイメージがかわり
5つの顔を持つ逃亡犯という難役を
見事に演じきった流星くんの私の期待値が
とても大きくなりました👏👏
最後の面会での流れには
思わず引き込まれて涙です😭
藤井監督の作品らしく終わり方も
余韻に浸れる感じが良き👍
「ヤクザと家族」や「最後まで行く」もそうだったなぁ😊
この内容だから
今年の日本アカデミー賞での優秀作品賞を含む
最多12部門13の優秀賞を受賞には納得しました。
これはもう
最優秀作品賞ものですね!
横浜流星の演技は見もの
冤罪物としては王道かな。
姿をコロコロと変える横浜流星の演技は見ものです。もう少しだけ、人物との関わりに対して深掘りと心理描写が欲しかったところ。。。逃亡する死刑囚に対して、そこまで信用しますか?と言う疑問が残ってしまった。
警察の権威主義による殺人の冤罪があるとしたら、とても恐ろしい。
信じたい
原作を読んでから観ました。
映画用にカットされたつながりや、まとめてしまった感はあるものの、丁寧に描かれていたように感じた
原作は読み手に冤罪をズシンと考えさせられる
この映画は、警察への希望や世の中への希望、信じたい思いがつながっているように思った
関わった人物の心の動きの繊細さまでは足りなかったかな
監督の願いか?
とても面白かった。
特にはじまりの逃げ出すシーンと
各々逃亡犯と関わった人たちへの取り調べシーンが
交差しながらタイトルに行くところがカッコよくて
ワクワクしました。
横浜流星さんの魅力たっぷりと言う感じの本作だけど、
山田孝之さんのトーンを落として、爆発しそうでしない
腹に一物を抱えてる感じを怖くてとても良かった。
藤井監督がこう言う社会派映画を撮る時は、
とにかくリアルに、
俺たちの生きてる現実はこんなもんだよ!
と失望と怒りが原動力のような気がしてたけど、
今作のラストはフィクションであり、
監督のこうあって欲しい、
こう言う世の中になって欲しいと言う
願いが叶えられてる気がしました。
それともやはり、今の世の中は狂いすぎてて絶望感が
原動力なのかもしれないな。
姿を変えて逃亡を続ける鏑木役を横浜流星が熱演。日本各地の潜伏先で出...
映画はいいんだけど
なんで冤罪なのに逃げ回ったり、
銃で撃たれたりしなきゃならないんだと。
そういう運命になった若者の人生もあるってか。
イケメンはいいよなあ、って思ったりもしました(笑)
正體
刑務所では“塩抜きの刑”が行われ続けています。
名前と姿を変えて今も続行中のGHQ。戦後、大事な“體”を“体”にして文字通り骨抜きにしました。作者は意図的に『正体』にしたのでしょう。
マイナンバーカードも2026年には、名前と姿を変える予定だそうです。
言論の自由についてですが、SNSはサイトの運営側に(削除や規制する)自由があります。ちなみに、X(旧ツイッター)はポストが削除されないかわりに、他のユーザーからコミュニティノートが追加されることがあります。バズったポストに水を差す内容を強引にくっつけているため、ゴミノートと呼ばれたりもしますが、相反する情報を統制しないところがX(旧ツイッター)の素晴らしさだと思います。
原作未読、ドラマ未視聴、劇場でのショータイムは非常に楽しみでありましたが結局は観に行かず、Netflixの配信をプロジェクターで視聴しました。特別迫力のあるシーンはありませんでした。
個人的に満足しているのは、摂取(飲食)と排泄(小便)シーン、そして風呂場での二人の裸シーンが生活感があって良かったです。
冒頭から謎に満ちていて、想像で補う必要がありますが、そこが今作の良いところでもあります。
各登場人物ごとに感想を分けてみました。
●ベンゾー、那須、久間、桜井、鏑木慶一(横浜流星)
猫背のベンゾーの巻では、パワハラ社員に反撃アクションを期待しましたが、その場面はありません。
茶髪の那須の巻では、居酒屋の焼き鳥に感動する手料理が得意な人です。沙耶香と愛し合うようなロマンティックな場面は残念ながらありません。
もうバレるわけにはいかない久間の巻では、横浜流星さんらしさすら消していました。
鏑木慶一(かぶらぎ けいいち)は指名手配中の捜査特別報奨金が最終的には1000万円になります。
格好良さとインテリジェンスを兼ね備えた印象の桜井の巻で、SNSが登場し、クライマックスを迎えます。
●建設現場のパワハラ社員
脱獄時のような痛快なアクションシーンにはなりませんでした。ベンゾーが渡されたと言う二万円が、パワハラ社員のポケットマネーかどうかは不明です。
●ジャンプこと和也(森本慎太郎)
捜査特別報奨金300万円に目がくらみ友情を捨てて残念な人でした。110番する場所とタイミングを考えたほうが良かったと思います。おかげで逃げられました。
●沙耶香の父親
弁護士でありながら痴漢の容疑者になります。おそらく嵌められたのでしょう。娘の安藤沙耶香が鏑木慶一の冤罪を信じるきっかけにもなったので、間接的に鏑木慶一を救っているとも言えます。
●安藤沙耶香(吉岡里帆)
那須と暮らし始めますが、招待してない人が入ってきて、さあ大変。
信じるキャラクターって、『ガンダムSEED』のラクス・クラインのようで良いですね。
チャイムが鳴ったらまずドアアイから誰が来たか確認して、ドアチェーンをしたままドアを開ける癖をつけてほしいものです。
●酒井舞(山田杏奈)
格好良さとインテリジェンスを兼ね備えた桜井に恋します。
●一家殺人事件の遺族(原日出子)
鏑木慶一も可哀想ですが、この人もまた可哀想な目撃者です。
●養護施設の園長(木野花)
鏑木慶一と過ごした時間が長い人物で、鏑木慶一が優しい人であるということを誰よりも知っている優しい老婆です。
●警視庁の刑事部長(松重豊)
松重豊さんは、このような怖い人の役がしっくりくると思いました。
●又貫(山田孝之)
今作のその後、どうなるのか氣になる登場人物のひとりです。複雑な心境を見事に演じた山田孝之さんの実力を感じます。
●又貫の部下の刑事(前田公輝)
発砲しますが、腕が良いのか無謀なのかわかりかねます。
古手梨花より(妄想):前田公輝さんは『ひぐらしのなく頃に(実写映画)』(2008年公開)で、主人公のケイイチを演じたのです。だから、ケイイチ同士の宿命の対決なのですー。ケイイチは何も悪くないのですよ、にぱー☆
冤罪
良い映画だけど、、イケメン要素が強すぎ
とても良い映画でした!意外にも爽快感があり、心温まる作品です。
物語は、「正しいことを貫けば、必ず信じてくれる人がいる」という一点のテーマにフォーカスして進んでいきます。そのシンプルさが、観やすさにもつながっていました。
しかし、だからこそ気になったのが、主人公が超絶イケメンという設定です。この要素が、物語の説得力を少し損ねてしまっていたように思います。
例えば、彼の周りの女性たちが手を差し伸べる理由の一部に、「彼がイケメンだから」という要素(私の主観ではあるが、そう見えてしまうのは事実)が入ってしまうことで、本来伝えたかった「信用とは、誠実で思いやりがあり、相手の気持ちや相手の感情に配慮することが大事。見た目や立場を超越した部分で人の真偽を判断をすることが大切」という点が、薄まってしまっているように感じました。
もし主人公が、中山功太さんやトロサーモン久保田さんのような風貌だったら、よりリアルで説得力のある物語になり、感動も増していたかもしれません。
I believe
フィクションでもリアルさは必要
近年現代を舞台にした犯罪ものドラマ制作は難しくなっている。
犯人被害者共に人権に配慮、至る所にある防犯カメラ、逮捕から起訴までの流れ、、等々考慮しなければならない。
まず、物語の中心である警察の描写について。劇中、警察は捜査を怠り、鏑木を犯人に仕立て上げる姿勢が強調されているがこのような描写は、警察組織全体を一面的に捉えており、現実感を欠いていて、結果として物語の信憑性が損なわれ、観客に不自然さを感じさせる。
次に、主人公である鏑木のキャラクター設定について。彼は逃亡中に多くの人々と出会い、その都度異なる人物像を見せるが、その変化が唐突であり、深みを欠いている。特に、彼と出会う人々が彼を容易に信頼し、協力する展開は現実離れしており、物語の説得力を弱めている。
工事現場で怪我、、労災扱いが常識。介護施設で労働する場合、履歴書、身分証明書必要無いの?現代社会で給料は銀行振込が常識だが銀行口座はどうした?(スキマバイトでさえ必要で現金払いなんてあり得ない)
大昔はスルー出来たが今は無理。フィクションでも架空の国でもSFの平行世界の話でもないのだからリアルさは必要不可欠。
また、物語のテーマとして「人が人を信じること」が掲げられているが、その表現は表面的であり、深い洞察や新しい視点を提供していない。鏑木が出会う人々との関係性も浅く、感情移入が難しいと感じた。
さらに、藤井監督の過去作品と比較しても、本作は社会問題への言及や権力批判の要素が薄く、監督の一貫したテーマ性が感じられない。そのため、作品全体としてのメッセージ性が曖昧であり、観客に強い印象を残すことができていない。
総じて、映画『正体』は興味深い設定を持ちながらも、キャラクター描写やテーマの深掘りがリアルさが不足しており、物語の信憑性やメッセージ性に課題が残る作品となっている。藤井道人監督のこれまでの作品と比較しても、一貫性や深みが欠けており、観客に強い印象を与えることができていないと感じた。
ラストシーン、法廷で無罪判決出た所で多数の傍聴人が拍手?呆れました、ガックリした。法廷では拍手や声出し禁止です。注意してもやめない場合、退廷させられる。いくら映画とは言えリアルさの欠片もない酷い演出。
ドラマ版を観ておいた方がいいのかな?
全4話を1本の映画に凝縮。
それでも十分に見ごたえを感じた。
「見ごたえ」というと大げさなのかもしれない。
しかし、自分の信じた通りの結果をもたらすまでの
信念の強さ。
関わった人たちの温かさ。
警察の偉い人の腹のどす黒さw
松重さんかっこよかったwww
あ、どす黒いのが松重さんですよw
ドラマを観ていたから「あれ?」っと思う事も有れど
尺考えればそれは当然で、しかしきちんとフォローされていて
観ていて、ドラマだとこの後の流れは...あれ?...いきなりここなの????
ってなるんだけどねw
でも、きちんとフォローしてくれるんですよw
他のレビューをさらっと見てみると
浅いとか予定調和的な意見がちらほら。
警察の邪魔して会社居られなくなるだけで済むわけないとかwww
いやいやw映画ですからwww
色んな人がいるもんですねw
親が死刑囚だから、その子供も...って。
そんな見かたをする警察も仕方ないのか?
さて、今作品。
なかなかになかなかな作品でしたよ。
観て損はない!
得があるかは知らんけどw
でも、フィクションをフィクションとして観れる人限定かもしれませんね。
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