正体のレビュー・感想・評価
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おもしろい?映画
どうしても色眼鏡で人を判断してしまうけど
敬意を持って誠実な態度を積み重ねれば
近くの誰かには何かがきちんと伝わってる
そんなことを信じてみようと
思わせてくれる映画だった
演技の凄さとかあんまわからないけど
俳優陣の演技の凄みも味わえた気がした
ストーリーだけでなく
映画作品としても楽しめる内容だった
ラストの横浜流星と山田孝之のシーンが
特に良かった
横浜流星のセリフが
本当に高校生で人生が止まっちゃってた
人のセリフだったので
そういえば、、ってことで
自分に置き換えて考えちゃったりして
思いっきりくらってしまった
犯人だったら、どうしたって
このメッセージは出てこないだろうと
山田孝之の気持ちにもなっちゃって
参っちゃって、謎の涙があふれた
自分が警察だとしても冤罪こわすぎた
吉岡里帆や山田あんなも
森本しんたろうとのドラマくらい
ドロッとしたとこまで行ってほしかった
感はあった
映画一本に
ついつい色々リクエストしたくなる
魅力が沢山詰まった映画だと思った
"信じる"ことの重みを知った至極の作品
冒頭、登場人物の証言から始まり、横浜流星(鏑木)が徹底して"悪人"のような描写がされる。
その人間としての危うさを払拭し、本当に悪人なのか??と思わせる演技に一役買ったのが森本慎太郎だ。自然な振る舞い、人間味、そこから横浜流星(鏑木)自身が人を信じることの意味を知る。その後、吉岡里帆と出会う。人から信頼されることの喜びを感じた横浜流星は、表情も明るくなってきて、気がつけば直接的な表現はなくともお互いに惹かれ合う状況に。吉岡里帆が疑いながらも徹して横浜流星を信じ、逃亡の手助けをするシーンは胸にくるものがあった。信じるものを見捨てない正義を感じた。
その後、山田杏奈と出会う。ここでは、人から信頼されること、人を信じることを知った横浜流星が明るく誠実に仕事に振る舞う姿が垣間見える。目的はあれど、きっと吉岡里帆からいただいた仕事をなす中で、一筋の希望を見出したのだと伺える。立てこもり、撃たれるも、横浜流星と信じ合う仲間が無実を求めて行動しやがて国を動かし無罪を勝ち取る。横浜流星が最後にこの映画で初めて見せた最高の笑顔は今も脳裏に焼き付いて離れない。
人を信じること、それは決して簡単なことではないが、信じることをやめなければそこに希望はあると感じ、明日を生きる力をいただきました。横浜流星さんのこれからに期待します。
予告編2割り増し
劇場は若者と女性が多く横浜流星のファンだろうなーとその人気ぶりにち...
良かった
最後まで集中して観れました。終わってみたら、さほどどんでん返しな展開も無かったものの、途中で『飽きなかった』という良い意味です。ラストも平坦な内容ながら、ジーンとしました。
配役については、私はファンではないですが吉岡里帆さんって良いですね。男女の恋愛感情の表現が粘っこくなくて。主人公の横浜流星はキザでもなく思ったより良かったです。山田孝之はもったいない気がしました。
出演者の気迫が伝わる良作
テーマが冤罪という重いものなので、ストーリー自体は衝撃的な物では無く、オーソドックスなものに感じた。
ただ、冤罪を生んだのが警察等の組織の暴走とか、マスコミ・世間の暴走を問題点や原因として描くのではなく、主人公と人としての接点を持つ周囲の人々の視点で、主人公を人として扱っていく姿を描いていく、いい視点でのストーリーでよかったと思う。
出演した横浜流星さんも吉岡里帆さんも凄みのある役を演じるいい役者さんになってますね。あと山田孝之さんは圧巻の迫力でした。出演者の方々の迫真に迫った演技で世界観に引き込まれた時間でした。
ラストはあちこちですすり泣きが聞こえる、感動的なラストでした。
自分だったら
冤罪を晴らそうと疑われた人が奮闘するよくある話。
繊細な演技ができる出演者
冤罪だけは造ってはいけない
日本の刑事事件の有罪率は99.83%だ。どう考えても異常な数値と言える。検挙した事件は殆ど全て有罪となる…。
しかし一方で司法の原則は「疑わしきは罰せず」と平気で言う。この国は何処かおかしい…
この作品はそんな問題定義をしているのだ。
日本の警察組織へ、日本の司法への。そして勿論、マスコミ(マスゴミ)への問題定義でもある。
この映画の感想をひとつ。後半どうしても納得いかないところがあった‼︎それは警察が突入する際に主人公が刃物を持って対抗する部分。演出上撃たれる設定になっているので持たせたのであろうが…。。そこがどうしても納得がいかない。主人公を善人とするならば刃物を持たせてはいけないのでは⁉︎例えば女の子が警察から殴られる演出やら、主人公がパニックとなって錯乱状態になるとか、そう言う演出がもっと欲しかったように思う。
見応えのある社会派サスペンスドラマでした
冤罪を主張して脱獄する主人公の逃走劇。物語のテンポも良く、各キャストの演技とキャラクター性がしっくりするので、中弛みすることなく終盤まで一気に鑑賞できる面白い作品でした。
反面、エンターテインメントに寄っている分、予定調和感があるためか「いやー面白かった!」の後に、本作を通して提起されているであろう「冤罪被害」の社会問題が、今ひとつ棘として心に残らず、若干の物足りなさも感じてしまった。
とはいえ、棘として刺さったら刺さったで、後味悪い作品になってしまいそうなので痛し痒しかな。
最終場面の、裁判官が判決を言い渡す「主文…」のシーンの、傍聴者の表情から伝わってくる演出は、良いね!
思っていたのと違った
この作品は観るつもりはなかったのだが、レビュー評価が高いので、平日仕事帰りに映画館に足を運んだ。
しかし、疲れのせいなのか、前半は集中できなかった。
万博工事現場の現場責任者(駿河太郎)と高齢労働者が、「地面師たち」の第1話の不動産詐欺のキャストだなー、これいつ撮影したのかなーと気が散ったり。
(地面師にハマりすぎで何かと結びつける病が未だに続いている)
アシリパ!じゃなくて山田杏奈はやっぱり雪景色が似合うなーとか。
西田尚美も宇野祥平も今年は沢山観るなーとか。
だんだんと集中できるようになってきて、主人公鏑木(横浜流星)の逃亡中の行動の背景にあるものに徐々に気づいてくると、なるほど、これは原作が素晴らしいんだろうなと感心してしまった(原作未読)。
話の展開だけではなく、脇役にベテラン、実力派俳優をずらりと並べている豪華布陣で「あ、この人も出てるんだ(酒向さんとか一瞬だったけど)」と次々とキャストを登場させて観客を飽きさせないあたりは、TBSらしい。
テレビ局製作のメディアミックス作品や原作の映画化作品は、フジテレビがいち早く取組んで成功したイメージ。ドラマはテレビ朝日が後を追っていた気がする。最近はTBSが元気がある感じ。「ラストマイル」に引き続きスマッシュヒットを出したなと思う。
主人公を演じた横浜流星の変化ぶりは素晴らしく、表面上は決して見せない強い信念を所々垣間見せる演技もよかった。
吉岡里帆は、前々から、会話の前後の「間」の取り方が特徴的で凄くよいと思っているのだが、今作でもやはり、間の取り方が上手かった。
山田孝之もまた、別の意味で信念を貫いた抑制の効いた演技が魅力的。
ただ、冤罪を扱った作品であることと、タイトルから私はかなり先入観を持って観てしまったため、かなり肩透かしを食らったのも事実。社会派の骨太作品なのかと思っていたので。ご都合主義的な展開と脚色に若干引いてしまった。
冷静に考えれば、テレビ局製作で、横浜流星が主役なら大衆向けエンタメ作品なのは当たり前なんだが。
先入観なく観れば、違う評価になったと思う。
あと、映画を観るコンディションは重要だと痛感した。疲れているときに観るのはよくないですね。
(2024年映画館鑑賞34作目)
藤井監督作品とはイマイチ合わない
サスペンス要素は少ないけれど
なぜ逃亡する?のサスペンスものかと思ったけれど、後半早々となぜ逃げるのか?がわかる展開なので、サスペンス要素はあまりない。むしろ、友情、正義感、強い思い、信じる気持ち、そういった心情を揺さぶる感動劇と観た。
主人公演じる容疑者は、見るからに善良な雰囲気。だからこそ、サスペンスになるわけなのですが。。刑事役の山田孝之は、殺人犯を追う修羅場の刑事にしてはすっきりしたイケメンすぎるような気もするし、その上司の松重豊は警察の重鎮を演じるには線が細いかな。。ま、でも山田孝之の黒いビシっと決めたスーツ姿は凛々しいので、観ていて不足ナシ。
主人公の横浜流星はいろんな人相を変化させはしているが、キャラは同じなので、それほどカメレオン的な感じもないけれど、まぶたを一重にしたのは実際のところあんな風にできるの?ってのが疑問。逃亡劇も、川に飛び込んで、幾重に追ってくる警察から逃れられるのか疑問。もう少しこの辺り、リアリティが欲しいところでした。が、全体的には、信じる気持ち、友情といった気持が揺さぶられる感動ものでした。
上手い俳優陣による重厚なドラマ
社会派の藤井道人監督らしい、しっかりとした良い映画だった。
俳優陣も上手い人ばかりで、脚本の隙間も埋める見事な芝居だった。
ただ、警察の描き方が気になった。狙いは分かるのですが、余りにも無能過ぎ。ここ迄、杜撰な捜査と隠蔽体質で描いているからこそ、誰がどう裁かれたかが気になってしまう。こんなに人の人生を壊しといて、責任取れよ!という思いが膨らみ、ちゃんと罪と向き合わされる姿が観たい!となってしまった。原作はどうなってるんだろう?
#正体
良く作られた名作、そしてこの世界に対するメッセージ
横浜流星は「アキラとあきら」で気になって、「線は、僕を描く」で、何かを抱えた影がある青年役が似合うなと思い、今回でしっかりとした俳優になったなと思った。(過大な評価を避けるのは、今回の役が元からの彼の雰囲気に合っていたと思うため、違った雰囲気の役柄をこなせるのかどうかが分からないためです)
とは言え、彼の演技に対するストイックで真摯な姿勢には好感を持つし、確かな実力が身についていっていると感じています
周りの登場者もみな演技が上手かった。吉岡里帆と山田孝之は影の主人公だ。吉岡里帆はだいぶ演技が上手くなった。ただ騒いでるだけに見えていた頃から、間を適切に取って、表情や立ち振る舞いや雰囲気で気持ちを感じられるようになった。2人にも2人のストーリーがきちんと描かれていて、それが主軸とうまく絡んでくる流れが作品を単一化させずに、構成の深みを出している
ストーリーはサスペンス要素もあり、犯人は誰なのか?Happy endingなのか、Sad endingなのか。この歳になると、大抵のパターンを観ているから、その中のどれかだと自然に想像してしまうのだけど、最後までどのパターンもあり得るように見えるのは上手く作っていると思った
横浜流星がなぜ逃げたのか?山田孝之のその質問に対する横浜流星の回答、そして、吉岡里帆が横浜流星に投げかける言葉に、この映画で伝えたい事がこめられている。そのメッセージには、青臭いけれど、ああ、そうだよな、そういう世界であってほしいよな、と同感した。最後のエンディングがヨルシカなのもこの映画に合っていると思った。俳優、構成、演出、脚本、音楽がしっかりとそれぞれの仕事をしていて、上手くつながっており、良くできた作品になっていると共に、社会への問題提起と希望を込めたメッセージが、観終わった後も、確かに心の奥底にずんと響いて、今も続いている。良い作品でした。
次はタコを入れてほしい。
タコ焼きを食べた時にタコが入っていなかったら釈然としない。
タコを省いた分だけ小麦と青のりに手間をかけました、とかだとしてもだ。
「冤罪事件」を取り上げていながら、
「冤罪事件」における最大の課題である「人質司法問題(拷問による自白強要問題)」はスルーだった。
これでは、冤罪事件に関心のある人間にとっては、タコの入っていないタコ焼きみたいなものだ。
司法制度の課題よりも、人を描きたいということで、あえてカットしたのだろうか?
それとも、そもそも冤罪問題に興味ないのか?
あるいは社会派監督みたいなレッテルにうんざりしていて、あえてスルーしたのか?
それとも、意図的に論点をずらして課題を隠蔽したかったのか?
なんにしても、この映画は商業的には成功しているらしい。
この監督の以前の映画「新聞記者」でも、
我々の社会にとっての非常に重要な問題が、
陰謀論風味のエンタメに仕立ててあった。
それでも「反権力ぽかったらなんでも肯定する人々」には絶賛されていた。
タコ焼きにはタコが必要だと思うし、世間の人々はもっとしっかりしてほしい。
「いまのところ」だけど、
この監督が取り上げる「社会問題」は、
エンタメにもっともらしさを与える「かきわり」にすぎない印象がある。
それでも、「反権力ぽかったらなんでも肯定する人々」には支持され、
「社会問題」が無駄にエンタメとして消費されていく。
今後、この手の「社会派」の作り手と、その「社会派」の消費者を、
ファストフードのような社会派という意味で、ファスト社会派と呼びたい。
ファスト社会派による合法的なクーデターが、ポピュリズムの実態だと思う。
とはいえ、釈然としないが、美味しいタコ焼きではあった。
次はタコを入れてほしい。
素晴らしい作品。
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