正体のレビュー・感想・評価
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ヒューマン要素強めのサスペンス
鏑木は逃亡中各地で出会う人達の優しさに触れ、本来逮捕されていなければ普通にあったであろう小さな幸せを知っていく。
鏑木にとって沢山の初めてに出会った時の表情や仕草一つ一つが印象的だった。終盤に向かい徐々に鏑木の本当の正体が知れていくにつれ自然と涙が流れた。
キャスト全員が役をしっかり生きていたと思う。キャストの最大限の演技力を引き出した藤井監督の手腕も素晴らしいと思った。
もっと生きたい
静かでありながら、熱い、生きることへの強い思いを根底に感じる。 最初は孤独な闘いだった。行く先々で出逢った人達と初めての経験を重ねて、逃亡中にも関わらず人として成長して行く鏑木。信じてくれる人がいる。一人じゃない。もう一度普通の当たり前の人生を取り戻すために、闘い続けた鏑木の強い瞳が忘れられない。 横浜流星の瞳の演技は今も心に焼き付いている。
素晴らしい映画でした
主演の横浜流星さん、『役に生きる』と言ってた通り、鏑木としてスクリーンに現れました 役者として素晴らしい進化を遂げてますね 大河も楽しみです
情報に踊らされ鵜呑みにしてしまう人間の過ちと、残忍な権力。
冤罪事件はその人の限りある尊い人生を狂わせ、失った時間を取り戻すこともできない。
鑑賞後に祖母は涙を流しながら言いました。
冤罪事件が多数発生していた時代を思い出しながら観ていたそうです。
実際に早急に事件解決を図る上層部による圧力が存在していた数多の事件の真相も、私の世代のメディアでは度々放送されている印象が強いです。
人間が如何に情報に踊らされ鵜呑みにし、そこに隠された大切な事実を見落とし続けているか。
見たもの、聞いたもの全てをそのままに信じて疑うことのない怖さを改めて感じました。
生きた心地のしない逃亡生活とその先で信じてくれる人がいることで、彼(鏑木)の無実が証明されて良かった。祖母のその言葉に、私も共に涙しました。
横浜流星七変化 絵になるね
エンタメ系のかなり面白いサスペンス映画でした。最初から最後までダレることなく目が離せない。 脚本の面白さはもちろんですが藤井直人監督の演出のセンスも流石です。表情だけで魅せるシーンなどはシビれました。 そして横浜流星さんの熱演は日本アカデミー賞の主演男優賞の有力候補ではないでしょうか。 好きな俳優がふたり(吉岡里帆さんと山田杏奈さん)も出演していたこともあり☆5個になりました。ますます惚れてしまうだろ。
文句なし
今年ナンバーワン! ひとつだけ文句を言うとしたら、 主題歌。 なんの印象にも残らないし 本編を引き立てもしてくれなかった。 邪魔はしなかっただけマシだけど、 もったいない。 大手配給会社にありがちな、 映画の主題歌にとりあえず若者に人気な 薄っぺらい歌手を起用する風潮はやめて欲しい。 今作とか主題歌なしで良かったのに。 エンドロールでもっと余韻に浸りたかったのに、 曲も歌詞も薄っぺらすぎて涙止まりました。 本編を締めくくる主題歌までが映画なんだから、 もっとアーティストは熟考して欲しいです。 それで星マイナス1したいくらいだったけど、 本編制作チームに落ち度はないので星5のままにしました。 本編はもう一度観たいけど、 次はエンドロールの途中で席立っちゃうかも。 それくらいつまんない主題歌でした。 反省して欲しい。
いい映画だった イケメン過ぎて変装にならないけど
ハラハラドキドキの死刑囚逃亡の謎 ほんとにいい映画 見てよかった ただ学校帰りの高校生を有罪死刑囚は動機も状況もいくら証言があっても無い無い
原作読んで無いのでもっと深いのかもしれないが
弱め
悪い松重さんが好きなので嬉しいキャスティングでした。
横浜流星さんは大河ドラマにとっても期待してます。
この映画では正体ってほどの人物像もまわりの環境もさほど読み取れず…ハンバーグ作るのうまい優しいお兄さん、じゃ物足りないかなぁ…普通の人を演出したいのはわかるけど、それにしてはビジュアルよすぎだからなぁ…普通の人、とパワフルな脱出逃亡劇がアンバランス。もっと不器用な人なら共感&応援できたかも。器用なら器用で、もっと驚く欺き方をしてくれるとか。
あと、スピード解決が腑に落ちない…
山田孝之さんが唸るほど良かったです。石田杏奈さんと。
あと、せっかく山中崇さんなのに、ただのサイコなのか…残念。
そういう残念さも、リアルはドラマティックなものではないということにして呑み込もうと思います。ちょっと不発でしたが、役者さんがたは観に来てよかったと思わせてくれる演技でした。
国家権力
特定の意図を持って動かれたら、一般の国民はなすすべがない。 それに抗う主人公の姿は見応えがあった。 そして、それを支える関わった人たちの姿にも胸が熱くなった。 そうなるだろうと当然予想していたにもかかわらず、 ラストでは涙してしまった。 特に吉岡里帆にはこれまでにない凛としたものを感じた。 これから期待できそうに思う。 一方、TBSやMBSが関わっているのを見ると、 どの口が言うかねという白々とした思いも禁じ得ない。 特にあのアナウンサーって斎藤知事を貶めた輩だよね? (TVはほとんど見ないので間違ってたらごめんなさい。) これらが関わると国家権力=悪の決めつけが透けて見えて本当に嫌。 純粋に作品を楽しめなくなってしまう。 横浜流星の演技は見事で魅力的だった。 きっとファンも多いのだろう。 以下、本作の評価とは関係ないが… 近くに座った派手なおばさんたちも流星きゅ〜ん❤️的な方々で、 とっても騒がしくて上映中もガサガサ、ブーブーうるさかった。 本当のファンなら本人に迷惑かけるようなことするなよ。
ツッコミどころは多々あるけど
横浜流星という名前を背負うのは ハンパじゃないと思う。 一歩間違えればギャグになって しまうくらいかっこいい響き。 けれど5つの顔を演じ分ける彼の 力は、完全に名前を凌駕するほどの パフ―マンスだった。 ほんと、かっこいい。 無実の罪で捕まった男は刑務所から 脱走し、さて彼の行方は、というお話だが、 ベストセラー作家・染井為人と藤井道人監督 (「新聞記者」「余命10年」)が組んだ本作は、 最後までスクリーンから目が離せない。 いくつかツッコミどころはあったが そこは目をつぶって、流星渾身の逃亡劇を 楽しませてもらいました。
感動と緊張感。その『正体』をぜひ劇場で
『正体』 •長回しで撮影されたという最初の逃亡シーンや警察組織のしがらみの中で、山田孝之さん演じる刑事が葛藤していく姿、逃亡中の緊張感など、サスペンス、アクション、組織論など様々な要素が詰まったとても魅力的な映画でした。 •冤罪がこの映画の中で2つ描かれていた。 警察、裁判官の責任の中で人が人を裁くむずかしさ。 冤罪で逮捕された人々のその後の人生についても考えさせられた。 •横浜流星さん演じる逃亡した鏑木(かぶらぎ)慶一の『正体』は果たしてどんな人物であったのか、彼の側にいた人たちは何を感じ、どういった行動を起こしていくのか。 ぜひ劇場で確認していただけたらと思います。 •今年私が観た中で大好きだった映画『青春18×2 君へと続くみち』の藤井道人(みちひと)監督の作品でまたまた温かい感動をいただき、泣いてしまいました。
横浜流星の瞳と悲しみを微量に含む表情は圧巻
映画ポスタービジュアルに登場する全キャストの素晴らしさはもちろん!信じた人たちが真実に向き合い連帯する過程も胸熱! 18歳で不当な審判により社会と隔離された青年 それでも僅かな光を信じて逃亡を選んだ青年が生きるため不条理に抗う姿、映し出される横浜流星さんの瞳には悲しみが微量に含まれていて絶妙で圧巻でした! 青年の真実を背後に感じさせる圧倒的な存在感が映像から放たれていて、、逃走過程のどのシーンもリアルが感じられる表現に胸が震えました!
彼はなぜ逃げたのか。
役者としての横浜流星が悪いのじゃなく、キャスティングとして横浜流星ではない、と思った。それは、彼の端正な顔立ちが目立ちすぎて、いくら変装してもほとんど原型が崩れていない(工場勤務時の目元以外)から。それに、設定は二十歳そこそこ。横浜流星からにじみ出る雰囲気は分別ある二十代後半(横浜本人の年相応ではあるが)で、まったくもって物語に似合っていない。そもそもそんな若造があそこまで手配りよく逃げおおせるのか疑問がある。それでも、彼の行動のエネルギーや目的は何なんだ?の答えを見守る気分は捨てきれなかった。 だけど、最後の最後、「どうして逃げたんだ?」の問いかけの答えが、自分にはどうしてもきれいごとのようにしか聞こえてこなかった。 終始、山田孝之が彼の良心ゆえに、苦悶の表情が崩れず、時に行動に躊躇いがでるのが切なかった。 追記) 物語の展開に、物足りなさを感じてしまい、帰宅してからアマプラでドラマ版を見た。 こちらのほうが説得力があった。鏑木は32歳、これなら逃避行の度の知恵も行動も納得できる。冤罪被害の弁護士が鏑木を助けようとする動機も十分。そして目撃者が若年性認知症とはっきりと描かれているので、この事件の捜査の混乱はつじつまが合う。何より、テーマである「人を信じる」という思いが伝わってきた。ドラマは四話(×54分)あるのでディテールを描き切れるともいえるが、映画版は細部への気配りが足りないように思えた。
横浜流星にあっぱれ!
原作未読ですが、おもしろそうな予告に惹かれて鑑賞してきました。土日に時間が取れず、月曜日の仕事帰りに行ったため、観客は少なく、落ち着いて鑑賞できました。おかげで、作品世界にしっかり浸ることができました。 ストーリーは、一家惨殺事件を起こして死刑判決を受けた鏑木慶一が、病気を偽って救急搬送される隙に脱走し、さまざまに姿を変えて逃亡生活を続け、潜伏中に出会ったわずかばかりの人との交流を重ねる中、必死に逃亡を続ける理由がしだいに明らかになっていくというもの。 大筋は、囚人がある目的のために脱獄してそれを果たすという、予告から予想される範囲内のもので、そこに意外性はありません。というよりこれ以外の展開は思いつきません。最近では今年の春に放送されたテレビドラマ「Believe−君にかける橋−」がよく似たプロットだったように思います。 この手の作品の見どころは、どのような逃走と潜伏を繰り返し、どんな人と出会い、どんな関係性を築いたのか、そして逃亡の目的は何だったのかというところでしょう。その点において、各潜伏先の前後の描写がやや不足しているような気はしますが、鏑木の人物像を際立たせながら警察内部の事情をうまく絡め、テンポよく描いていたと思います。 中でも、鏑木と出会った人々が、口を揃えて「彼を信じたい」と言う姿に心を揺さぶられます。鏑木は姿や名前こそ偽ってはいるものの、出会った人に見せる優しさや誠意は嘘偽りのない彼自身であり、それが人々の信頼を得ていくことにつながったのでしょう。ラストで鏑木が逃亡理由として語る「この世界を信じたかった」という言葉との呼応が鮮やかです。 そんな鏑木の思いは、やがて又貫刑事の心をも動かしていきます。これもかなり早い段階から察しがつくベタな展開ではあるもの、警察組織の腐敗を訴え、気概のある刑事に希望を見出すという点では、それなりに見応えを生んでいたと思います。 ただ、そもそも初めからまともな捜査をしていれば、冤罪が生まれるはずはありません。鏑木には何の動機もなく、あれだけの惨殺現場でそれほどの返り血も浴びておらず、足利のゲソ痕があったはずだし、身長や利き腕の違い、飛沫痕の状態を考えても、誤認逮捕なんてあり得ないはずです。しかし、そこを飲み込まないと話が進まないので、ここは松重さんに泥を被ってもらうしかなかったのでしょう。今回ばかりは松重さんが憎々しく思え、鑑賞後に劇場ロビーに置かれた「孤独のグルメ」の等身大パネルを殴りたくなりました。笑 それにしても冤罪は怖すぎます。警察がその気になれば、誰でも犯人に仕立て上げられ、そこで人生終了です。最近では袴田事件が思い出され、憤りが止まりません。こんな全く信用できない警察や検察に加えて、安全な場所から他者を徹底的に追い詰めるSNSでの無責任な発言も、本当に大嫌いです。このあたりの内容も本作で訴えたいメッセージの一つであり、そのために安藤弁護士の痴漢冤罪事件も描いていたのだと思います。しかし、これが鏑木の事件との相乗効果にイマイチつながっていないように感じたのは残念でした。 とはいえ、そうそうたる俳優陣の魅せる演技とテンポのよい話運びのおかげで、見応えのある作品に仕上がっています。興味のある方はぜひ劇場でご鑑賞ください。 主演は横浜流星さんで、逃亡中の鏑木の心情が伝わる、すばらしい演技を披露しています。役の幅がどんどん広がり、まだまだ伸びしろを感じて、今後も期待してしまいます。脇を固めるのは、山田孝之さん、吉岡里帆さん、森本慎太郎さん、山田杏奈さん、前田公輝さん、西田尚美さん、山中崇さん、宇野祥平さん、駿河太郎さん、木野花さん、田中哲司さん、原日出子さん、松重豊さんら豪華な顔ぶれ。
生きねば。
冤罪。通りがかった高校生の第1発見者がかくも簡単に殺人犯に仕立て上げられるとは。この映画はまさに今年作られるべくして作られた作品だと思う。
生まれて初めて友達ができて、ビールを飲んで、人を好きになって、生きてて良かった。もっと生きたいと思った。
この映画の主人公・鏑木慶一のひととなりが良いからに違いないが、その信じる力が関わった人たち、自らを追い詰める刑事にさえ、影響を与えてていく。
実際はこんな風にはいかないかもしれない。
それでも、それだからこそ、信じる心、生きることを肯定するこの映画に私たちは感動する。
これが一昔前だったら、主人公が撃たれて終わり。警察組織・公権力の前に真実は埋もれてしまい、虚しい希望のない結末。
それがカッコいいと思っていた時代があった。作り手たちがいた。
今、藤井監督は観る者に希望を与えてくれる。(八犬伝を書いた馬琴のように)
映画っていいな。
亀梨バージョン
これは自分のミスですが、Amazon primeで亀梨和也バージョンのドラマ見た作品であることを上映してから気づいた😓 別にキャスト推しでもなんでもないので、2000円払ってみるまでもなかった しかし、話の内容しっかり全部覚えてたということは作品自体はとても良いのだと思う
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