正体のレビュー・感想・評価
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A275 人の家に入るのは違和感があってもやっぱりやめましょう
2024年公開
結構リスクを承知で潜入する横浜流星。
おっとこ前と背の高さは隠しきれない。
山田杏奈みたいに「どう?ワタシの彼氏」と
ご丁寧に拡散する勘違いもいるでしょうし。
しかしライターならこの事件を匿名で拡げることも
可能だったのでは?それと専属は足取りつくんでね?
吉岡里帆ちゃん、男前なら家に住ませるのか?
と里帆ちゃんの部屋をあんだけあからさまに
ぐちゃぐちゃにして警察ええのか?
逃げおおせるところも現実だったら警察間抜けでしょう。
立てこもりはあんなに広い場所でいいのだろうか?
部下はショットミス?わざと?
こいつの心のうちが山田孝之ほど見えなかったのは
モヤモヤする。
松重豊、官僚本部長を見事に演じる。
西田尚美サマこんなに老けてたっけ?
最後「被告人は・・・」
えー音に出すの?聞いてる方が恥ずかしいやん
と思ったが、そうするとクサイというのは監督も
感じたんですかね。
60点
鑑賞日 2024年12月20日 イオンシネマ草津
配給 松竹/TBS
初の横浜流星さん作品
原作未読、WOWOWドラマは見ていました。
横浜流星さんはテレビドラマでは見たけど映画は初めて。
正直見た目はカッコいいよね、くらいの印象しかありませんでしたが…
高校生、埃まみれの労働者、物書き、介護職員。背中を丸めた陰気な感じから清々しい感じまで見事に演じ分けておられました。素晴らしかったです。
吉岡里帆さん、山田孝之さん、脇を固める役者さんも皆さん素晴らしい。
テーマは重いですね。現実に起こっている冤罪。警察組織がこうでないことを真に願います。
役者陣の熱演が素晴らしい
観よう観ようと思いながらも出遅れ、評価が高いので是非劇場でと観賞。結果…
もっと早く観ればよかった(泣)
主演の横浜流星さんは勿論、山田杏奈さんや宇野祥平さん、西田尚美さんのバイプレーヤーが良かった。その中でも吉岡里帆さんのさりげない演技は特に素晴らしかった。良い俳優になりましたね。助演女優賞も納得です。
横浜流星×藤井道人監督と言えば「ヴィレッジ」を思い浮かべるのですが今作はそれを超えています。もっともっと二人の作品を観たいですね。そして「正体」という作品も突き詰めたいのでWOWOW版ドラマもチェックしたいと思います。
1/4(土)WOWOW版ドラマ観ました。こちらは60分×4話なのでより細かなストーリーが楽しめます。亀梨和也くんバージョンも良かった。
法というしがらみ
こ、これはすごい...。
藤井道人監督、今年凄いです。「青春18×2」に引き続き、超高品質なヒューマンドラマを日本中に届けてくれた。映画ファンもうなる大傑作。サスペンスの皮を被ったこの作りに、不覚にも圧倒されてしまう。
面白い!最高だ!と周りから激推しされながらの鑑賞だったのにも関わらず、想像を遥かに上回る大感動。口では多くを語らず、息を飲む映像美で観客に伝える藤井監督特有のスタイルに、いつだって魅了されてしまう。あぁ、最高だ。大好きだ。間違いなく日本でいちばん好きな映画監督。なんでこんなにバンバン傑作を生み出せるんだよ。。。
役者の気迫にノックアウト。
みんな言葉にならないほど素晴らしくて、シンプルに監督の人物描写がうますぎるというのもあるんだろうけど、登場してから一瞬でその人物に引き込まれてしまうし、キャラクターの境遇がこの映画のメッセージとブレることなく合致していて、定期的に心がぐちゃぐちゃになってしまう。
みんなすごく人間的で劇映画にありがちな偽善者ぽさが全くないから、自分が同じ状況に立ったらどうするだろうと、見ている側は想像力を働かせてしまう。とてもスクリーンの向こう側の話とは思えない。他人事に感じられない、というのがこの映画のすごいところ。
思い返してよーく考えてみればツッコミどころもあるんだけど、それを考えさせる隙を与えないというのが本当によくできてる。他の映画では味わえない、ただならぬ説得力がこの映画にはあるもんだから、メッセージの重みが段違い。セリフの言い回しも秀逸だし、いい意味で映画を見ているように感じない。言葉に魂が宿っている。
それも、横浜流星、吉岡里帆、森本慎太郎、山田杏奈と今をときめく日本映画を牽引する若手俳優が演じているもんだから、胸に刺さる刺さる。影で支える山田孝之を加えた5人に感嘆するばかり。なかでも主演の横浜流星。もう、とんでもないところまで来たな。演技という域を超えた表現技法。えぐい。
ストーリー展開も次から次へと軽やかに進んでいくのではなく、しっかりひとつひとつ丁寧に、余すことなく描ききっているのがものすごく好感をもてる。映画というエンターテインメントではあるんだけど、面白いだけで終わらせない、最後までやり遂げるという作り手の意地みたいなものを強く感じる。
死刑判決を受けた1人の男の逃亡劇を描いた作品ではあるんだけど、それを通して様々な社会問題に切り込みを入れており、とても身近な話ばかりであるため、本筋とは別に色々と考えさせられる。一筋縄ではいかないこの構成が、作品にグッと深みをもたらしている。名誉が一瞬にして消え去る。SNSがある現代最大の恐怖。言葉は武器になる。。。
出来るだけなんの情報もなしに鑑賞して欲しい。いまを生きる人々に送る映画だと思うし、今後とも語り継がれる傑作だとも思う。「青春18×2」がスゴすぎたばっかりに、この程度の点数にならざるを得なかったけど、今年を代表するといっても過言では無い作品だった。
横浜流星×藤井道人。何度もタッグを組んできたけど、間違いなく本作がベスト。ぜひともまた一緒に映画を作ってください。さて、未発表の監督次回作はどんなものになるのかな...?
女子なら安堵するエンディング ちょっとまとまり過ぎたかなぁ〜
原作未読でWOWOW版のドラマは見ていました。
WOWOW版の半分の時間ということでちょっと心配していましたが、違和感なくまとめた感じがします。
宗教がらみのところがカットされていて、舞ちゃんとの絡みもちょっと減らされていた感じかな。WOWOW版だと明確に舞ちゃんに対して好きな人がいるって話をしていたし。
ただWOWOW版の堀田真由ちゃんは可愛すぎて、私なら・・・。
あとドラマ版だと最初の所は、110番したけど結局裏切れなくってそのまま電話を切っていたような記憶ですが・・・。
原作側の終わり方は情報としてみましたが、ドラマ版や映画版の終わり方のほうがモヤモヤしなかったかもね。
きれいごとと言われればきれいごとなんだけど。
あと元々の事件以外の罪状がついていると思うけど、そのあたりはどうなるんだ・・・とかはまあ蛇足でしょう。
吉岡さんもうすぐ32歳なのか・・・相変わらず可愛らしい。
タイミング的にNetflix版と比較してしまうが…
公開前にNetflixで同じ原作の作品が配信されていた。
時間の都合もあるが、それと比べると出会う人数が少なかった。
しかし、その分Netflix版よりも人物の心情に寄り添った描写が多く、Netflix版で不完全燃焼だった部分が解消された気分。
最初の数分の衝撃で、一気に引き込まれてしまった…
藤井流星さんがとにかく素晴らしかったです!
若手俳優さんによくある、「イケメンキラキラ青春/憧れ枠」という印象しか持っていなかったが、ひっくり返った。
あと、森本慎太郎さん。
芸歴は長くとも、比較的若めのアイドルさん。
あの事務所にこんな演技をされる、体を張られる方がいらっしゃるとは…
アイドルという色眼鏡抜きにしても素晴らしかったです。
個人的には横顔を1shotで捉える時の上手下手にすごく泣かされました。
横浜流星が冴えてる
警察がもうちょっとマトモに描かれていれば
正しき行動
見応えあった。
18歳の少年が冤罪により死刑判決を受ける。
その根拠が、精神錯乱状態の目撃者の証言と警察上層部の思惑だ。
松重さんがめちゃくちゃいい仕事してくれてた。
おそらくならば年に数万件起こる事件の1つで、組織としてはどの案件に対しても時間を割きたくないってのは本音なのだろう。
ただ、僕らは数万分の1の人生など歩んではいないし、人生を謳歌してもいない少年が国家によって殺される謂れはないと思われる。
この、ある瞬間から世間と隔離された少年を横浜氏は熱演してた。
純真で臆病で孤独で、何も戦う術を知らない心優しき少年だったと思う。
彼は脱獄し逃亡した理由を「正しき世界だと信じたかったから」と言った。
ファンタジーだとは思う。
正しき世界は推奨はされるものの容認はされないものだと思われる。作中同様、正しき事より都合が優先される。ただ…足掻く事は出来るんじゃないかと思う。
正しくない世界で正しく生きようとする為に。
今作においても発端は「発言」だ。
状況や立場は異なるも、それが何に由来してるかで未来は変わる。鏑木がそうであるように、彼は僕ら自身が置かれている境遇の極端な一例である。
風評や噂、思い込みで真実は変わるし揺らぐ。
作中、マスコミの報道が度々流れる。それを視聴する市民の反応は御多分に洩れず一律だ。
当然だと思う。
アカの他人だ。
いい人だろうと悪い人だろうと関わりがない。
報道の真偽に関しての興味など湧く訳がなく、公の機関が貼り付けたレッテルに疑問を抱く事もない。
たぶんコレは日常的に起こりうる。
その本質よりも発信した誰かとの信頼度に委ねられる。非対面故に起こりうる事だ。
今作は「対面」による交流を色濃く描く。
見も知らない誰かを知る事の大切さ、でもある。
その本質は偏見や先入観に左右される事なく、ある程度は肌で感じないと分からないのだ。
SNSとかで声高にに主張する個人の主観に踊らされる程愚かな事はない。
本作のメッセージはまさにソコにあるのではないかと思われる。誰かの価値観に追随する事の愚かさを描いているように思う。
流布された印象を疑わない大衆と、目の当たりにした人達の印象の差。
その差は人1人の命をも左右する。
そんな時代にもう突入している自覚を持たねばと思う。
だけど、自分も含め人は嘘をつく。そして騙された経験がない人は皆無だろうと思う。
偏見や先入観をもつ事はある種の防衛本能でもある。その人の本質よりも自分達の方が大事なのは自明の理であるが、その天秤が常に付き纏う事も忘れてはならないのだと思う。
本作ではそういう現代が陥っている脅威と共に、人間の内面的な普遍性のあるテーマが上手く融合していると思われる。
アクションの面においても、ベランダから飛び降りた鏑木が、川にダイブするまでを1カット風に描く事に見事に成功している。
アクセントとして申し分ないし、自分を封じ込めようとする社会を振り切って必死に逃亡する主人公の心理を見事に表していたと思える。
惜しむらくは、痴漢の冤罪から立ち直ったであろう父親のエピソードが足りなかった事と、裁判で孤児院の院長のカットがなかった事だ。
鏑木にとっては母親同然なんじゃなかろうかと思う。あの編集だと鏑木はその存在に目もくれてないように思えてしまう…鏑木的に重要な人なのに、作品的には重要ではないのだろうな。介護施設の同僚よりは遥かに深い繋がりのはずなのに…残念だ。
疑問なのは、刑事と鏑木の面会がどのタイミングだったのだろうかと、ふと思う。
おそらくは会見の前で、鏑木との面会を通して、上層部の意向を無視し再捜査を発表したのだと思うのだけれど、そうであるなら鏑木の態度が不可解に思う。
なぜあんなに晴れやかで、刑事に対し感情が180度変わったのだろう?
「何を話しても信じてくれないだろう」
包丁を突きつけた時の感情は、再逮捕された時も変わってないんじゃいかと思う。
彼と刑事がなんらかの邂逅があったシーンもなかった。編集上は鏑木との面会は分断されていたので流れを損なう事はなかったのだけれど、少し気にかかる。
後は…その後の又貫の行動が気になる。
彼は冤罪が確定した後、真実を彼に話すのであろうか?
実質的に彼を犯罪者に仕立てあげたのは又貫だ。
上層部の意向に逆らわず、錯乱する被害者から言質をとった。その内情を全て知る又貫は、彼に何を語るのだろうか?
それともやはり語れはしないんだろうか。
方向転換したとはいえ、鏑木を処刑台に送る先鋒を務めていたのは間違いない。
彼をすんでのとこで正しき行動に導いた彼の良心はどんな決断を下すのだろう。
…そう、組織に良心などはない。
あるのは滞りなく業務を遂行する為のシステムだ。個人の良心はこのシステムに踏み躙られる。
また良心の呵責があったとしても、それを英断にすり替える文法や理念も装備し、同僚や上司という共犯者にも事欠かない。一連托生な構造。
又貫はその良心を潰させなかった。
つまりは、この正しくない世界は個人の良心によって是正する事もできる。
でも、その良心を屈服させるシガラミや都合は魑魅魍魎の如く溢れているのが現状だ。
ただ1つ。
人の命を左右する局面においては、正しき行動がとれる勇気を持っていたいと思う。
SNSで誹謗中傷を繰り返す輩に言ってる。
肩書きに乗せられて賛同する輩に言ってる。
長い物に巻かれ過ぎて麻痺している輩に言ってる。
鏑木になってから気づいても遅いし、鏑木を作る側に立っているのは間違いだと思う。
自分の目で見て感じたものを、まずは吟味するべきだと思われる。
終盤、沙耶香が彼の名を呼ぶ。
「鏑木慶一くん」
その一言に涙する。
黒澤明監督映画…的な…
黒澤明映画の「天国と地獄」の様なヒューマンドラマ。
ただし「天国と地獄」は、犯罪の実行犯として確定で、最初から「冤罪」は
無いということが、この作品とは違う。
決して娯楽映画では終わらない、見終わった後に心に「ズンッ!!」と
重いモノを残して終わる。
つまり、TVドラマの2時間ミステリーの様な、真犯人が逮捕されたから
めでたしめでたし…では終わらないこと。
しかし、大衆はTVドラマで高視聴率を取る、イケメンや美女の俳優を求め
分かりやすい、ハッピーエンドを要求する…
地上波TVドラマの様な、無料で見て楽しむだけでなく、こういった
「重厚なヒューマンドラマ」を、劇場で金を払って、たまには
御観覧ください…
最後はネタバレになるので詳しくは書けませんが、真実のラストは
御自身で確認してください。
勿体ない綻び
面白かった、いい作品だった、、、、、、
もう一歩そのさきまで、つまり今年のベストワンとかDVD絶対に買うとか、そこまではちょっと印象不足だったかもしれません。
でも良かった。「正しいことは正しい」このあたりの横浜流星さんのセリフはグッときました。徹夜明けで観ていたんですが、時間を忘れてました。終わって映画館を出て、今は昼か?と思い出したところです。
横浜さんは「流浪の月」あたりからタダモノではないと思ってましたが、凄い迫力です。スイート若僧とは違いますね。
吉岡里帆さんも、ゴンギツネとかあざといとか、バストが揺れるとか、もうそんな存在ではないです。演技も立派、顔も映画女優でした。
森本さんと山田杏奈さん(わたしがビッグファンの山田愛奈さんと一文字違い。誰だよこいつ?とこれまで思ってました)をちゃんと観たのは初めてでした。ふたりとも良かったです。大好きな山中崇さんは迫力あるし、西田尚美さんも実はファンです。宇野祥平さんも何気に活躍してるし、山田さんは「凶悪」みたいでした。
監督の作品は実は「新聞記者」くらいしか観たことないなぁでしたが、手堅いというか、上手い演出だなと感動しました。
最初の逃げるところ、横浜さん強すぎ、ポリ公弱すぎ。あと、最後はあの笑顔までは演出しないでも良かったんじゃないかと。日本映画の悪いところで、わかりやすく説明する、がありますが、もう少し余韻で終わらせてもいいかなと考えてます。
満足です。
逃げてばっかりでしたけどね
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