「佳作」正体 いなぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
佳作
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原作は最後必ずしもハッピーエンドではなく、かなりの物議をかもした。主題は主人公が勝ち取る幸福ではなく、司法や警察のあり方を問うものだったからだ。この点、東野圭吾のさまよう刃と非常によく似ており、もしかしたら作者もそれに触発されたのかもしれない。
映画は長編小説を非常によくまとめており、不自然な点もまるでなかった。痴漢冤罪弁護士と被害者家族の妹の章がほぼなくなっていたが、結末へ破綻のないようにうまく繋げられていた。
残り40分の展開だと、あー、これは原作同様の結末かと思いきや、原作では正反対のキャラといえた山
田孝之が正義の英断を下し、納得のいくエンディングとなった。
ドラマの亀梨和也もよかった。キャラとしてはより原作に忠実。市原隼人がなぜこの役?で登場するが、WOWOWドラマ版の視聴もぜひおすすめだ。
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