ハロルド・フライのまさかの旅立ち

劇場公開日:2024年6月7日

ハロルド・フライのまさかの旅立ち

解説・あらすじ

イギリスの作家レイチェル・ジョイスによる小説「ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅」を、「アイリス」のオスカー俳優ジム・ブロードベント主演で映画化。

定年退職し妻モーリーンと平穏な日々を過ごしていたハロルド・フライのもとに、北の果てから思いがけない手紙が届く。差出人はかつてビール工場で一緒に働いていた同僚クイーニーで、ホスピスに入院中の彼女の命はもうすぐ尽きるという。近所のポストから返事を出そうと家を出るハロルドだったが、途中で考えを変え、800キロ離れた場所にいるクイーニーのもとを目指してそのまま手ぶらで歩き始める。ハロルドには、クイーニーにどうしても会って伝えたい、ある思いがあった。

ハロルドの思わぬ行動によって自身も変化していく妻モーリーンを、「ダウントン・アビー」シリーズのペネロープ・ウィルトンが演じた。原作者ジョイスが自ら脚本を担当。

2022年製作/108分/G/イギリス
原題または英題:The Unlikely Pilgrimage of Harold Fry
配給:松竹
劇場公開日:2024年6月7日

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(C)Pilgrimage Films Limited and The British Film Institute 2022

映画レビュー

4.0痛みと優しさが押し寄せるロードムービー

2024年6月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

世界的ベストセラーの原作を、作者が自ら脚色した本作。まずもって引き込まれるのは、ジム・ブロードベントが手紙を投函するタイミングを失って、次のポスト、また次のポストと彷徨い歩き、気づくと旅がもう始まっているところだ。最初の前提条件や理由をすっ飛ばし「歩く」という行為へ踏み出させるこのナチュラルさ。歩くことはどこか祈りに似ている。また、歩を重ねることは思考や記憶の反芻にも通ずる。心や感情が動くことで、これまで断片的にしか考えられなかったこと、直視するのを避けていた現実とも、自ずと向き合えるようになっていく。そしてサウス・デヴォンからイングランドとスコットランドの境界近くにあるベリック・アポン・ツイードまで、移りゆくリアルな景色の雄大さ、美しさが、活字を超えた映像作品ならではの情緒となって感動を深めゆく。ロードムービーが生まれにくい英国の地で、またひとつ、痛みと優しさが同居する旅映画が生まれた。

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牛津厚信

4.0ハロルドの発音が難しい・・・

2025年8月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

癒される

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共感した! 19件)
kossy

4.0皺は生きて時間を刻んだ数

2025年8月26日
iPhoneアプリから投稿

息子が亡くなったときに、何も出来なかった救えなかった贖罪の旅。

自分の恩人が癌になり、歩いて行けば救えると信じ、何も持たず旅にです。
途中途中で会う人や犬に寄り添うと同時に、息子にも寄り添う旅。

ラストの赦しを求めていた人々に降り注ぐ光、神からの贈り物なのか。

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ken

3.5多分「主人公の "まさかの旅立ち" で周りにも影響を与える感動映画...

2025年5月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

多分「主人公の "まさかの旅立ち" で周りにも影響を与える感動映画だ」と思って観た。
予想以上に奥が深い物語。
出だしの展開が早いのがいい。
もし歩かずに交通機関を使って会いに行ってたら、、、、
その場合は "影響を与える" 事が出来なかったかも、、
賛否ある映画だと思う。
奥が深いのである。

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ナイン・わんわん