#つぶやき市長と議会のオキテ 劇場版

劇場公開日:

  • 予告編を見る
#つぶやき市長と議会のオキテ 劇場版

解説

SNSを中心に全国的に話題となった広島県安芸高田市議会と石丸伸二市長を巡る騒動を追った広島ホームテレビ制作のドキュメンタリー番組に、未公開映像と追加取材を加えた劇場版。

広島県北部に位置する安芸高田市では、2019年参議院選挙を巡る大規模買収事件で河井克行・河井案里夫妻から現金を受け取ったとして、当時の市長と市議3人が辞職した。2020年8月に実施された市長選で市民が選んだのは、政治経験の全くない37歳の元銀行員・石丸伸二氏だった。石丸市長は「政治の見える化」を掲げてSNSで積極的に情報発信を行い、市民からの期待も高まっていたが、効率的で持続可能な市政を目指して忖度なしで進める石丸市長の手法と、根回しを重んじる議会との間には軋轢が生じていく。その経緯を次々とオープンにする石丸市長のSNS投稿が決定的な亀裂となり、事態は議会とSNS、さらに法廷までをも舞台にした騒動へと発展する。

市長誕生から3年間にわたって取材を続け、市長・議会・市民など地方政治に関わる複数の視点から事態の顛末を描き出す。

2024年製作/106分/G/日本
配給:きろくびと
劇場公開日:2024年5月25日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
プロデューサー
立川直樹
編集
田中実生
作曲
前田陽一
選曲
前田陽一
MA
植田靖央
神楽演奏
高井神楽団
美術
邉見省吾
タイトル
邉見省吾
全てのスタッフ・キャストを見る

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9

(C)広島ホームテレビ

映画レビュー

4.0地方政治の現状を浮き彫りにした作品

2024年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

東京都知事選で2位となって話題の石丸伸二の、安芸高田市での4年間を捉えたドキュメンタリーだ。地元の広島ホームテレビが制作で、地域メディアならではの4年間の密着体制で石丸氏と議会の軋轢を冷静な視点で見つめている。まず石丸氏が市長選に立候補したきっかけが、河合夫妻の収賄事件で市長と議員が辞職したこと。最初にどうしようもないほどの政治腐敗があったという点が重要。そこに、さっそうと「フレッシュ」な石丸氏が登場して改革の期待を背負って当選したわけだ。収賄事件以降も、議会はなかなかクリーンにならない実態が描かれる一方で、石丸氏の方もなかなか事態を打開できないまま、平行線のまま4年間が過ぎていく。

だが、石丸氏の登場で市民の政治参加意識は高くなっていることも伺える。
作品の核は、石丸氏の政治家としての資質ではない、むしろ、地方政治の惨状である。過疎化の進む地方で旧来の政治勢力が支配する状況を打破することの難しさが浮き彫りにされている。安芸高田市だけの問題ではなく、同じような課題は全国にあるだろう。観終わると、地元の議会の公聴会に参加してみようかという気にさせる。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
杉本穂高

「どっちもどっち」ではダメ

2024年8月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 本作をこの時期に公開できるなんて劇場としては「してやったり」のタイミングでしょう。

 東京都知事選の開票日以降、毎日の報道番組を席巻している石丸伸二氏が、なぜ安芸高田市市長に立候補し、4年間の任期中に何をしたのかを検証したドキュメンタリーです。今春、本作の公開情報が出てから鑑賞を楽しみにしていたのですが、5月25日に先陣を切って上映を始めたポレポレ東中野では僅か1週間で公開を打ち切ってしまいました。また神奈川県では、6月29日から上映開始予定だった横浜シネマリンが、公開を7月下旬からに変更しました。どちらも、5月16日に氏が東京都知事選への出馬を表明した事を受けて、選挙への影響を考慮してのことだったのでしょう。それほど氏の都政進出は意表を衝くものであり、映画館のみならず本作の制作者も予想しなかった事なのです。そして、更に予想しなかったのは氏が都知事選の次点になるまでの票を集めた事です。支持者の方々にとっては「当然」と思える事でしょうが、僕にとっても驚きでした。そして、満を持して観た本作。確かに面白かったです。

 政治家にとって最も大切な能力は「言葉で他者を説得する力」であると僕は信じています。その為には自分の言葉を信じて貰う事が必要で、その為に透明性は欠かせません。その点では現在の国政は目を覆うばかりの惨状です。全ては舞台裏で寝技の掛け合いで決まり、国会の場で語られる言葉は全て官僚作文棒読みで、記者会見では質問事項を前もって提出するという茶番劇です。血の通った言葉などどこにもありません。

 さて、そこで本作を観て。石丸氏の Youtube 発信を観るようになったのは氏が都知事選に立候補してからでしたが、僕はこの人を全く好きになれませんでした。本作ではそれを確認する事になりました。「アナーキーな維新の会」とすら思えました。

 氏の言葉は確かにスッパリした切れ味に響きます。でも、その言葉に「悩み」や「躊躇い」が全く感じられないのです。舞台裏での根回しは拒否して、議会のオープンな場で議論しようというアプローチには賛成だし、意思決定のプロセスを Twitter や Youtube で可視化しようとする考えも理解できます。しかし、上から目線で切って捨てる様な言葉遣いは余りに乱暴だし、交渉事がこんなに稚拙では行政府の長は務まらないだろうと思えました。

 しかし一方で、市長からの発信を観て全国から支持者が増えたというのもよく理解出来ました。「少々はみ出ていても、こんな人でなければ旧態依然たる議会を動かせない」と思う人が居てもおかしくなく、そんな人々には欠点が長所に映ります。それほどに、市会議員らはジイサン社会にドップリ首まで浸かっているのでした。

 つまりは、市長も議会も「どっちもどっち」なのです。しかし、「どっちもどっち」と涼しい顔をしていたら、日本は足踏みしたまま少しずつ後退りしていくだけです。「やれやれ」ではあるけれど、手遅れになる前に一人一人がしっかり意思表示し続けねばなりません。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
La Strada

3.0制作側

2024年8月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
チケもん

4.5以前は好感持っていたけど今は。。。

2024年6月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

石丸さんが市議会とやり合っているシーンを見てカッコいいと思ったが、今は彼の思想に対しては懐疑的。

今回の都知事選で、ドトールコーヒーやニュービジネスから多額の出資や借り入れをしているみたいだし、そのことを隠し「大きな後ろ盾などない」と言ってみたり、前の選挙ポスターの費用(70万)を払って無かったりと、人格的に?と思えるニュースが多い。

コメントする 1件)
共感した! 2件)
はなてん

他のユーザーは「#つぶやき市長と議会のオキテ 劇場版」以外にこんな作品をCheck-inしています。