「誰しも考える設定かもしれないがリアルさが秀逸」とりつくしま ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
誰しも考える設定かもしれないがリアルさが秀逸
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冒頭の小泉今日子演じる、とりつくしま係と
死んでしまった小春との会話で、
この作品の世界観がよくわかります。
要はモノにとりつくことができるという設定ですね。
自分自身も加齢や両親の死にあたって、
死のことを考えるようになりましたが
モノにとりついてみたいなことは考えたことがあります。
自分の想像ではファンタジーな世界でしたが、
本作はファンタジーでありながらも
どこかしらリアルなので集中して観ることができました。
オムニバス形式であることも奏功したと思います。
とくに2話目の『あおいの』では、
複数人がモノにとりついていることに、
私自身最初は気づかなくて、後々わかるという、
いつもながらまんまと監督の思惑にハマってしまい、
楽しめました(笑)
ラストではこのオムニバスの作品たちが
地続きの物語であることがわかる描き方をしていて
気が利いているなと思いました。
期待せずに観た分、期待を超えていて
良作への出会いに感謝しました。
観て良かったです。
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