男女残酷物語 サソリ決戦のレビュー・感想・評価
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女性=サソリ🦂
子どもの頃に、サソリの交尾でメスがオスを喰らうところを見て、トラウマを抱える男と
そのトラウマ男に拉致監禁され拷問を受ける女の話。
冒頭から男の変態性が全開で、なかなか面白いというか、無茶な映画だな〜と
時代を感じながら観ていました。
しかしながら、中盤以降、女が自殺未遂で死にそうになったところを
ひよった男が必死に助け、そこから病気(トラウマのことだと思います)を治してあげる・・・的な
女の前フリを実行していく女。
そしていつの間にか立場が逆転し、男の絶頂時に男を殺してしまう女。
あーそうか、サソリの話だったんだと終わり近くになって気づきました(笑)
想像していたよりもエロくありませんし、むしろ復讐劇なのか、、、と思いきや
何人も殺してるのね、この女・・・というオチ。
今はこういう作品はつくれないんじゃないかなと思いますし、
1969年の作品を日本初公開をしてくれて、本当にありがたいなと思いました。
貴重な映画体験でした!
大好きな'60の良さが詰まってる
日本で今まで公開されてなかったそうですが今更感があるのかしら
(YouTubeで海外勢がまあまあ転載してる💦)
自分が痛いの苦手なので先に言っておくとガチの痛そうなことはほぼないです
90分みっちり緊張感あるマウント合戦で、オチもきっちりコンパクトにまとまっているし、映画としての当たり前かもですが音楽、内装、車、お城など情景が最高でした 別のレビューにあるように草むらでいよいよ心が通じたみたいな演出があって最高でしたね、あれはしっかりと攻守交代であり最も背筋の凍るシーンでした なーんにも痛くもかゆくもないのに最も反吐でそうでよかった
Strip
邦題でがっつり今作とはを説明しているけれど、物語の中でしっかり紐解いて残酷な物語になって、サソリの習性になぞっての結末と半世紀前の作品ですが、たくさんの創造が練られていて見応えがありました。
予告では部屋の中のギミックであんな事やこんな事をする作品なのかなと思っていたら、ギミックは出てはくるものの、1対1のマジマジとしたちょっかいに近い拷問がメインなので、思っていたのとは違いましたが良かったです。
すごい特殊な性癖をお持ちのお偉いさんにたまたま捕まった女性が色んな拷問を受けていくという前半と、異性同士を意識し出した後半からはカラーの違う作品になって、その中での狂気は冷める事なく持続していくのも面白く、そこからなんならどんでん返しがコメディタッチで進んでいくのもまた良かったです。
恥ずかしいくらいラブラブな様子が映されたかと思いきやそれはブラフだ!と言わんばかりの展開にしっかり惑わされ、そんな展開に持っていくんですか!?と衝撃の連続で最後まで飽きる事なく観れました。
全体的にシュールなシーンが多くあり、風呂から上がってそのまま懸垂したり、そのままフルチンで着地した時に音楽がパパーンって鳴ったりしたりと、不思議と笑えるものがあるのも意外性マシマシで好きでした。
冷水と熱湯の切り替えとかまたベタなギャグやるなーと思って、そちらのツボも押さえていたもんですから参りましたってなりました。
地上波とかでは流せない、地下でしか見れないコントを見ているかのようで、ちょっとだけお得した気分。
確かに短い方が好みなんで、自分もサソリに食われる側なのかも…。
ヘンテコだけど面白い視点で進む作品に現代で出会えて良かったなーってなりました。気をつけて拗らせずに生きます。
鑑賞日 6/25
鑑賞時間 11:25〜13:05
座席 E-3
けっこう感動してしまった
今で言うインセルみたいなやつが、ケアしてもらうことでケアする喜びを知り、結果女性と対等の立場に立つが、立ったと思った瞬間、組み負けてしまったという話。メリーの足を懸命にマッサージするところなど、やってもらったことがあったから、どうしたら足というものがあったまるか知ってたんだね。中学生みたいなデートの場面で、されるがままでも安心していたのも、けっこう感動してしまった。/組み負けたのは、セックスワーカーを軽く見て非人間的扱いをしてきた報いだよね。メリーを無垢なインテリと思っているから扱いに差が出たということでもある。メリーは中村主水なんである。/輪廻転生の話とか、メディテーションしてる場面とかは時代っすねえと思う。/しかし、こう書いていくと、007と対応関係にあるのかも(今考察する元気はないが)。
星はいつでも3つです。
ピエロ・スキヴァザッパ監督『男女残酷物語 サソリ決戦』
55年前に制作された映画。
サイケな色使いや快楽のための機能を追求したような豪邸。また後半に登場する不眠症の公爵の城や女性ばかりの変なバンドを乗せて通り過ぎる機関車、ダバダバ……のスキャットのなか戯れる主人公男女の姿や水陸両用車など、ひとつひとつ挙げていきたい細部が山盛り。プーチンに似た主人公の男が睡眠薬を大量に飲んだ女主人公を介抱するくだりは、ビリー・ワイルダー『アパートの鍵貸します』のジャック・レモンとシャーリー・マックレーンの場面すかね。
On the way, I imagined what would happen at the final part.
I supposed this movie has been made around 1975, but in 1969, therefore 6 years earlier than my expectation. It indeed contained modern pop factors such as interior decoration and living, and an amphibian motor car, which can be seen in James Bond’s movie. The story was also based on proper understanding of functions of sympathetic and parasympathetic neurons. The main character, Dr. Seyer, claimed unique ability of male, and revealed sadistic activities against one more main character, Mary, but she did not show any anxious or fear attitude to him, but rather tried to accept him. Her attitude implies that she knew something from the beginning, that is why I lost my attention to this film and can expect the ending without difficulty. I could not feel any true love between male mankind and female woman, probably because some function has been lacking in him.
The only one fantastic thing in this movie that I found is a great replica of ‘Hon’, a series of Nana, created by Niki de Saint Phalle. That reminds me the painting ‘L’Origine du monde’ by Gustave Courbet in Orsay museum in Paris and a monument with the same name by Anish KAPOOR in 21st century museum in Kanazawa. The latter was created under the influence of the former painting.
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