劇場公開日 2024年12月6日

大きな家のレビュー・感想・評価

全28件中、1~20件目を表示

4.0メディア向けのきれいごとを言わない子どもたち

2024年12月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

『14歳の栞』の制作チームに斎藤工が合流して出来上がった、ある児童養護施設のドキュメンタリー映画。普段の施設の日常を、子供たちの目線で撮ることを徹底していて、感動的な演出などをしない点がいい。子供たちの発する言葉が、「メディア向けのきれいごと」ではないのだ。施設の職員や子供たちを「一緒に住んでいる他人という感覚」と言ったりする。当然、「血は繋がってなくても家族だ」という言葉の方がメディア受けはいいわけだが、決してそういう言葉を言わせようとしない取材スタイルが良い。
ミャンマーの児童養護施設に行くエピソードがあるが、そこの子供たちは対照的に、みな家族だと言う。この違いは何だろうか。家族の捉え方の違いか、日本的な照れや謙遜のようなものがあるのか。
本作は、子供たちのプライバシー配慮のために映画館のみで上映される。『14歳の栞』と同様のやり方だが、映画館というある程度クローズドな場所だけで見せることができるもの、というのがある。ある程度、クローズドであるということ、これも映画館の価値だと思う。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
杉本穂高

4.0家族ではない

2025年1月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

今日で札幌最終日
ギリギリ駆け込みー!

観れてよかった
あんまり内容触れられないけど

施設で働いている方々が素晴らしいなぁ

ご飯毎日作って、洗濯して、朝起こして
自立できるように訓練のサポートして

出てくる子供達のこの先が明るい未来である事を祈りたい🙏

コメントする (0件)
共感した! 0件)
アプソ

3.0変えられない過去より、変えられる未来志向で

2025年1月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

東京にある児童養護施設で、死別・病気・虐待・経済的問題などの事情で親と一緒に暮らせない子どもたちが、職員や他の子どもたちと生活していた。そんな彼らは、両親への思いや、職員との関係、学校の友だち、施設を出たあとの暮らしなど、さまざまな葛藤を抱えながら暮らしていて、養護施設は18歳で出ていかないといけない。そんな話。

おねがいのパンフレットを貰った。
この映画に登場する子どもたちや職員に対するプライバシーの侵害や誹謗中傷をご遠慮くださいとの事。
全国に42,000人も居るらしい。親がいるのに一緒に暮らせない、って悲しいなぁ、と思ったし、親は無責任じゃない?とも思った。
卒業して5割はうまくいっていないという話があったが、5割は頑張ってるんだとそっちに感心した。
何を感じれば良いのかわからないが、過去のことは変えられないから、今からのことを考えて未来を変えていこう、という話をしていたのが印象に残った。
それと、ネパールへボランティアに行った子、向こうで同級生で児童養護施設の子がインタビューに英語で答えてたことにどう感じたのか、興味深かった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
りあの

3.5もう少し人数絞ったら きっともっと良かった 昔は18歳で出たけど ...

2024年12月31日
iPhoneアプリから投稿

もう少し人数絞ったら

きっともっと良かった

昔は18歳で出たけど
最近はゆるくなったってきいたことがあるけど、

がせ?

コメントする (0件)
共感した! 0件)
jung

5.0家となる要素

2024年12月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

日本は血縁を重視するために、他人同士の結び付きを家族とは思いにくい。
でも、もはや家族なんだよね
その結び付きを家族にしている要素には、スタッフの愛情や献身がある。
わたしも福祉従事者なので、白鳥の水面下の水かきみたいなスタッフの皆さんの奮闘が、胸に迫りました
予兆を感じる、映画を超えた映画でした

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ronron

4.5まずは観てから

2024年12月28日
iPhoneアプリから投稿

観る側の感情を意図的に揺さぶるでもなく、ここで生きる子どもたちの言葉を、生活を、ただ伝えてくれる映画だった。
我々にできるのはまず知ること。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
may 929

4.0非常に見てよかったと思う作品ですが……

2024年12月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

こういった施設に関しては非常に無知だったと気付かされて、拝見して非常に良かった作品です。
施設を施設としてしか見ない小中学生とこのような施設の存在をありがたがる高校生や卒業生などのグラデーションは見事です。

その一方として、ドキュメンタリーとしては、かなりの頻度で鳴り続ける劇伴や、撮るべくして撮られたショットの数々などを考えると演出過多だったと思います。

無味乾燥なドキュメンタリーこそが素晴らしいと思いませんが、ドキュメンタリーでさえある種の演出が存在することをはっきりと示すのは、良くも悪くも作り手の「正直さ」と「ある種の美学」の持てる業なのでしょうね。

非常に感動しつつも、のどに残る小骨の多さが気になる作品でした。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
よして

5.0ドキュメンタリーは苦手

Mさん
2024年12月26日
Androidアプリから投稿

なのだけど、見るといつもいろいろ新しいことを知る。
施設も、担当の人次第で、考え方や育ち方もずいぶん違うのではないかと思った。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
M

3.5コミュニティ?

2024年12月24日
Androidアプリから投稿

配信、レンタル予定無しだそうで鑑賞
皆さん一様にでも家族ではないと口にしていたのが印象的
家族と過ごしていてももっと不幸な境遇の子供達はいるだろうので、季節のイベントや誕生日を祝ったり、お弁当、食事を用意してくれる人達が居るのは充分特別なことなんだろうけど 家族だと遠慮がいらないし無条件に愛を注いでくれる血が繋がっている人がいないのがやっぱり何か違うと感じるのかな でも親が会いに来れなくてもいろいろと勘ぐらない良い鈍感さを身に付けてるのは安定した愛情のもとで育った証拠だと思った この子達もいつか家庭や子供を持つのだろう、負の連鎖には負けないでほしい

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ゆう

3.5家じゃなく施設。

2024年12月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

子供たちは家とは思いたくないんだな。
平和なシーンが淡々と描かれてたけど
喧嘩とかトラブルは無いのかな?無けりゃそれに越したことは無いけど。

コメントする 1件)
共感した! 3件)
あらじん

3.0血の繋がっていない大家族

2024年12月24日
iPhoneアプリから投稿

児童養護施設が舞台のドキュメンタリー映画といえば、2011年公開の『隣る人』を想起。
『隣る人』の方はどちらかといえば施設で働く職員にスポットが当てられていて、映画を観終わった後は席を立てなくなるぐらいの衝撃を受けた記憶があるが、今回の作品はそこまでのエグ味は無い感じ。
『隣る人』は、ある場面のことを思い返すと今でも泣きそうになる。

竹林監督の前ドキュメンタリー作品『14歳の栞』と構造は似ていて、舞台が中学校から児童養護施設に変わり、数人の子供の日常をフィーチャーしていく作りは同じ。
オシャレでCM的な演出が、個人的にドキュメンタリーとしては演出過多に感じる。

女子チームが賑やかなのに対し、男子チームはよくいえばクール。
他人の誕生日に蔑む発言を連呼する感じが、体育会系中学生男子っぽいなあと思った。
きっと、画面に映ってないところで、職員の方々はそうとう苦労されているのでは?と思いを馳せてしまった。

血は繋がっていないけど、大家族もののテレビ番組を観ている感じ。
女子チームはずっと修学旅行みたいで楽しそうで、この映画を観て、児童養護施設に悪い印象を持つ人はいないのでは?

子供たちは父親か母親はいるようなので、ではなぜ施設にいるのかは気になった。

この映画は字幕付きで、幼児の発言はひらがなで表示されていたが、子供に「どこ行きたい?」と質問した時の答えが「さいきょうせん」で、ひらがなにすると強そう、とどうでもいいことを思った。

運動会のエピソードが素敵。
教室で子供を孤立させてしまったことに責任を感じた担任の「もう一度チャンスをもらえませんか?」という発言がカッコ良すぎる上に、ちゃんと結果を出すのが素晴らしすぎる。

施設の子供たちは成長するとみんなチャラくなっていくのが若干気になったが、まあでもそれが普通な気もした。

17歳の女子の「20年後どうなりたい?」と聞かれた時の答えが、ダメなんだろうけど個人的には「わかる!」と思ってしまった。
映画の最初と最後に「映画に出てくる人をSNS等で誹謗中傷しないで」と警告が出るが、そんな警告が必要なほど腐ってる世の中が悪い。

コメントする 1件)
共感した! 3件)
おきらく

4.0とある児童養護施設の子供達の話

2024年12月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

最初と最後に、お願いとしてSNS等の映画に出ていた方々の発信は控えるようにとの告知が画面に出ていた。
映画を見ると分かるけど、ある児童養護施設の子供達、スタッフの方々の素顔が映し出されている。
名前(下の名前だけ)もセリフを追いかければ、容易に彼らに辿り着けるだろう。
だから映画館でだけの上映で、DVDの発売やサブスク等での配信は予定されていないらしい。

最初の方の演出は、POPな音楽、ローアングル、普通のドキュメンタリーではないと感じた。
その辺は映画として拘って作ったんでしょうね。
(テレビと違って、お金を払って見てもらうインターテイメントとして)
これは、児童養護施設で暮らす小学1年生から、19歳の大学生までの5~6人を追いかけたドキュメンタリー映画です。

映画館の上映スケジュールの中の映画紹介のページで知った映画でした。
それ以外で見聞きした事前情報はなかった。
音楽はハンバートハンバート。
先日見た映画『ぼくのお日さま』で彼らの事は知った。
そういった事もあって見てみる事に。。

良い映画でした。
カメラを気にしない子供達を見て、かなり長い間密着していたんだろうと思う。
児童養護施設で暮らす彼らは、お金に困ってるとか、生活に困っている感じは一切しない。
国からお金が出ているというような話が劇中であったが、いまの養護施設はこんな感じなんですかね。
キレイな個室があてがわれていて、質素な感じとかは無い。
子供達も基本みんな明るい。。

ただ、もちろん、複雑な家庭環境で育ってきているのでところどころ心の闇は感じられる。
そういった告白シーンだけが、普通の子たちと違うところ。
それに寄り添うスタッフの人達が凄いと思った。
おそらく、散々ぶつかり合いながら育ててきたんだと思う。
そういうシーンは無かった。
過去の話としてはあったが、そこに焦点は当てず、さりげなく彼らの思いを聞き出していた感じ。
ドキュメンタリーのディレクターは凄いですね。

家族のようで家族では無いという一緒に暮らす子供達。
社会に出ても頑張って欲しいですね。
影を映し出す演出、構成、良い映画でした。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
はりー・ばーんず

2.0うーん

2024年12月23日
iPhoneアプリから投稿

ミュージックビデオのように、カッコよく描くより、現実を見たかった。イメージ映像より、もっと情報が欲しかった。

14歳の〜ときもそう思ったので、この監督は合わないんだと思う。

普通にマンデイズみたいな作品は面白いけど。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ボケ山田ひろし

5.0おとなとこども、おやとこ、かぞく

2024年12月22日
iPhoneアプリから投稿

トンネルの出口でなく入口が知りたくなるのが成長なのだろう。入口を知っているから前を向いて進めるんだもんね。
でも、入口を知ってても、知らなくても、みんな生きていかなくちゃいけないんだ。

とにかく繊細に作られた映画で、あっという間だった。引き際がよく、飽きさせない見せ方だなと思った。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
は

4.0幸多かれ

2024年12月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

子供たちの事情や施設の仕組みなどについての説明は殆どなく、できうる限り子供たちの姿をそのまま描こうとする。彼らは一緒に住む子供たちや職員を家族だとか、施設を家だとか思ってはいないんだ、というところ。いっぽうで本当の親(多くはどちらかが連絡が取れるようだった)に対して愛情を期待しているが、往々にしてそれはうらぎられるところ、などを赤裸々に映し出していた。
そうしたバランスを意図しているいっぽうで、冒頭からどうもテレビのドキュメンタリー的に劇伴がうるさい。これは意図に沿わないものではないのだろうか、と疑問…
途中の登山のくだり、海外ボランティアのくだりがこの映画のために行われたフィクショナルなものに見えてしまうので、過剰な演出はそぐわないのでは、と思った…
が、それはそれとして、登場する子供たちはみな愛情に恵まれてしかるべき、と思われる良い子たちだった。幸多かれと、愛情に恵まれて欲しいと、そればかりを想う…

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ぱんちょ

5.0家族って何?

2024年12月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

萌える

養護施設のドキュメンタリー。
ドキュメンタリー映画として過去一かな。
ドキュメンタリー映画はちょっと苦手だけど観てよかった。
もちろん、音楽流れたり、どんな質問するのかによって「演出」はもちろんありますが、とても勉強になり感動しました。
あくまでも子供目線という所も良かった。観ていると、大人が観ると「だったらなぜそこにいるのか?」「それって誰がお金出したの?」と思ってしまいますが、その答えはこの映画にはありません。子供たちがどう感じてどう思っているか、その目線に徹しいるのも良かった。
そして今日、それに関わる大人たちも優しい。
全員が幸せであって欲しい。

家族って何?家って何なんだろう。
少なくてもこの映画に取り上げられた子供たちは辛いこともあるだろし大変だろうけど、可愛そうでは無いし、幸せそうでした。

MONDAYSと同じ監督とは、、、
14歳の栞も観ないと。
配信やDVD化せずに映画館しか観られないのは良いですね。春が楽しみです。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
だるまん

4.5成長物語

2024年12月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

ドキュメンタリーではありますが、10歳くらいから19歳の青年まで、年の順にインタビューされていたので、成長物語として見られました。またそういうエピソードが選択されていました。
・最後の方で声だけの参加だった子も知れませんが、
「あと20年位生きられればいいよ。これまで生きるのもたいへんだったから」
というのが気になりました。
・その前の方のエピソードで、男の子数人で年中行事の百名山を登るというのがありました。登山も登りのほとんどの時間は大変です。でも頂上に着けば、その苦労は忘れます。
人生には、小さな達成感が必要なのです。
さきほどの子は、まだ登山の途中なのかもしれません。
・最後のエピソードは、陸上をやっている青年の「自己ベスト更新しました。」
で終わっています。人生には、小さな達成感が必要なのです。

 児童養護施設に入っている人は約4万人だそうですが、小中学生の不登校は約29万人。
15歳から64歳までの引きこもりは146万人だそうです、各世代の2%に当たります。
施設だろうがなかろうが、みな生きるのは大変なのです。
 でも小さな達成感を積み重ねて乗り越えていくのです。私もそうして生きてきました。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
センノカゼ

3.5簡単に

2024年12月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

可哀想とは言いたくないし、言えない部分がある。今だに“大きな”家が必要だという所は何か・・。学校とかでは差別等無いようにと切に願う。
斎藤工が資金集めに力を発揮したのは良かった。総じて画がきれい。最近の子たちは台詞が立つね。

コメントする 1件)
共感した! 1件)
トミー

4.0親ってなんなんだろう?

2024年12月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

近所に保育園があって、そこの様子と比較して見ていました。保育園に送迎している親たちは、子どもと楽しそうにしている人もいますが、余裕がなくてイライラしている感じだったり、何か仕事で緊急対応があるのか、子どもが道路でチョロチョロしていても、スマホの画面と必死ににらめっこしていたり。
映画に登場する児童養護施設の職員たちは、仕事として子どもと接しているとは言え、ビジネスライクではなく、子どもたちの成長をする手助けをしていて、親ではないけど見守っている立場。親でないということの距離感が、却っていいのかも知れません。保育園の保育士も同じような感じでしょう。
子どもたちは、死別等で親がいない訳ではなく、何かの事情で一緒に暮らせないことの場合が多いみたい。保育園の親もこの施設の子どもの親も、専門の人に任せることで、自分のしたいことや、都合を優先できているんでしょうね。
小学校高学年ぐらいになれば、自分の洗濯や配膳は子どもたちが行い、似たような年代の子と暮らすことで人間関係を築く力を養えたり、年下の子の世話をする機会があるのであれば、全ての世話を親がやる一人っ子の家庭より、人間として成長できるようにも思えました。
親と一緒ということが絶対なのかどうか、考えさせられました。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
豊島区のはずれ

4.0家ではない

2024年12月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ナレーションを入れず、生活している様子や子供たちへのインタビューを基本にしたドキュメンタリーで、感動を煽るようなところはあまりなく、好感を持ちました。出ている子供たちのほとんどが、ここは施設であって自分の家ではない、一緒に暮らしている人たちも家族ではない、と語っていたのが印象に残りました。

コメントする 1件)
共感した! 2件)
むっち