「複雑だなぁと思った」大きな家 ツネさんの映画レビュー(感想・評価)
複雑だなぁと思った
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・児童養護施設には両親がいないなどの理由で入所している子たちだけなのかと思っていたら、親が健在の子供もいて驚いた。定期的に会いに来ているような親もいれば、全然会う気もなさそうな親もいた。そういえば、昔NHKの番組で児童養護施設に入っていた子がテレビに出て疎遠だった親から突然連絡がきたのを思い出した。様々な事情があるのを思い知った。作品に出てきた子たちは社会性もあって明るい性格に見えた。一方で、ここは施設だから、皆は家族じゃなくて他人。血のつながりがないのに家族というのは違うと言っていた、とはいえ、つながりのある家族とは幼児から暮らしていないため、そちらも他人のような感覚なのではと思うと、複雑な気持ちになった。当たり前にある家族とは何だろうと考えさせられる。それでいて、ネパールの児童養護施設の子が家族だと言っていた。他の子たちはわからないけれど、個ではなく共同体で暮らす日常が孤独を感じさせないのだろう。両親の家庭でも孤独は感じるわけだから、結果、日本の文化や教育などに原因がありそうだけれど、どうなのだろうか。
・とにかく自然体に語っている子たちがとても良かった。
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