「子どもたちを支える職員のあたたかさ」大きな家 chikuhouさんの映画レビュー(感想・評価)
子どもたちを支える職員のあたたかさ
公開4ケ月目、大阪では劇場を変えつつも公開が続いていて、私が観た平日午前でも30人くらいは観られていただろうか 児童養護施設は昔の孤児院と言われていた時代から大きく変わっている 孤児よりも実の親がいる子が多いし、多人数の部屋から個室化が進んでいる それだけに個々の子どもの背景は多様であり、実親と児童相談所の間で子どもを支援される職員の方の思いが強く感じられた 登場された子どもたちはごくごく普通の子どもたちである 自分の今の思いも、将来への思いも、きちんと語っていた 社会の大変さを知る映画を観ている私たち大人は、彼ら彼女らが幸せに、これから普通に生きていくことを願わずにはいられないが、普段子どもたちを支えている職員の方の思いはとても大きいものであろう 映画のはじめに、卒園した子どもたちについて、たくさんの貯金ができた者、パチンコ店で永く勤めている者がいる一方で、厳しい生活に直面している者も少なくないことが語られていた 親以上に昼夜を問わず、年末年始も問わず子どもに寄り添い、一人ひとりの子どもたちの誕生日を祝ってくれる「おとな」である職員の方々 我が子を育てる何十倍も心配をして、見守ってこられたこと おとなは決して冷たい存在ばかりではないことを、子どもたちには感じて欲しい
(3月27日 扇町キネマにて鑑賞)
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