「戦災孤児院から委託養護施設への変遷」大きな家 カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
戦災孤児院から委託養護施設への変遷
90名の入所者に対して112人の職員で24時間年中無休。なかなか手厚い。
素晴らしい職員の人たち。ご苦労さま。ありがとう。ワタシも厨房のおじさんには胃袋つかまれた。
塾にも行けるし、リトルリーグにも入れてくれる。
お年頃になると広い個室も与えられる。
うちの子供部屋の3倍は広い。
申し訳なくてうちの子供には見せられない😅
両親の離婚で片親になった親が預け、また再婚し、ますます引き取りにくくなったケースが多いように感じた。
帰れる実家があると思っている子供の現実にも様々な違いがありそうだ。
学校の同級生から根掘り葉掘り聞かれる前に自分からここがオイラの家だ。大きいだろうと言うんだと言っていた少年のなんとけなげで、いじらしいことか。あの少年は本当に吹っ切れていたのかな?でもそれは誰にもわからない。
国と都から援助があって運営しているそうだが、お金を払える親からは養育費を貰っているのだろう。いずれにしてもおとなのエゴが撒いた種。なんだかな〜って気持ちになった。
オイラの税金が役にたって欲しい。ふるさと納税みたいに使い道を指定できればなあ。
寮長先生が施設を出てから世間に胸張って言えるようになるケースは5割に満たないと言っていたから、この映画に顔を出している子供たちや職員はさしずめエリートたちなのだろうと思う。
ネパールの児童養護施設研修旅行は映画スタッフが企画したのか???ネパールの子供たちは(人身売買や臓器売買の危険から逃れて暮らせて)幸せだと胸張って言っていたが、それが羨ましいんだと言っていた彼女。俯いてスマホしか見ないで、人の目を見ない日本人社会は彼女が感じる不安や孤立感を増幅させるのだろう。遊園地に就職していった彼女が俳優志望のシャイな弟分に連絡しろよ〜って引っ越しトラックから叫ぶシーンは泣けた。
職員の女性と目がそっくりで依存関係にある高校生の女の子が心配だなぁ。歌舞伎町で悪い男に引っかかるなよ。