劇場公開日 2024年12月6日

「幸多かれ」大きな家 ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0幸多かれ

2024年12月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

子供たちの事情や施設の仕組みなどについての説明は殆どなく、できうる限り子供たちの姿をそのまま描こうとする。彼らは一緒に住む子供たちや職員を家族だとか、施設を家だとか思ってはいないんだ、というところ。いっぽうで本当の親(多くはどちらかが連絡が取れるようだった)に対して愛情を期待しているが、往々にしてそれはうらぎられるところ、などを赤裸々に映し出していた。
そうしたバランスを意図しているいっぽうで、冒頭からどうもテレビのドキュメンタリー的に劇伴がうるさい。これは意図に沿わないものではないのだろうか、と疑問…
途中の登山のくだり、海外ボランティアのくだりがこの映画のために行われたフィクショナルなものに見えてしまうので、過剰な演出はそぐわないのでは、と思った…
が、それはそれとして、登場する子供たちはみな愛情に恵まれてしかるべき、と思われる良い子たちだった。幸多かれと、愛情に恵まれて欲しいと、そればかりを想う…

ぱんちょ