「映像や演技は素敵だけどラストは嫌い」ぼくのお日さま ふふふ。さんの映画レビュー(感想・評価)
映像や演技は素敵だけどラストは嫌い
なんで、吃音の主人公なのに言葉が出るまで待たずに終わらせたの?
二人が再会したところで終わってたら、遅くても主人公が声を出す前に、開口したタイミングで終わってたら全然印象が違った。
明らかに声出てたよね?話そうとしてたのに言葉が出る前に切ったよね?そのタイミングだと『あの後なんて言ったのかな〜』みたいな感想にならないよ。なんで待たないんだよって思うよ。
主人公がコーチに靴を貸してもらうシーンで、やっと「ありがとう」が出たときにはコーチは去ってて。靴をもらうシーンではちゃんと「ありがとう」が伝わって。『あー良かった』って思ったのに。
女の子の扱いも結構ひどい。突然、スケート始めたばっかりの主人公と組まされて。明らかに女の子の力を伸ばすためじゃなくて、主人公の都合優先ってわかるもん。コーチが主人公の恋を応援してあげたかったから??そりゃモヤッとして当然だよ。せめて正当に怒らせてあげてよ。なんでコーチがゲイだったから差別されて拒否られた、みたいになってんの。あの子がコーチにもお母さんにも、私はあんたたちの夢を叶える道具じゃないよって、怒るシーンがあったらマシだったのに。
主人公の行動も理解不能で。なんでホッケーに戻ってんの?フィギュアスケートには興味なくて、ただ女の子に近づきたかっただけ?誰かに憧れて新しいことを始めるって、きっとよくあることで。そのうちにそれ自体が好きになって、大切になるものだと思ってた。そういうふうに見えてたから、なかなかショックだった。
時代がピンとこなかったのはあって、20〜30年前のゲイやフィギュアスケートに対する偏見をもっと描いてくれたら違ったかもしれない。もう昔すぎて覚えてないから。
>主人公の行動も理解不能で。なんでホッケーに戻ってんの?誰かに憧れて新しいことを始めるって、きっとよくあることで。そのうちにそれ自体が好きになって、大切になるものだと思ってた。そういうふうに見えてたから、なかなかショックだった。
共感です。違和感ありました。
「リトル・ダンサー」のエリオットがボクシングに戻るようなものです。