夢見びとのレビュー・感想・評価
全5件を表示
ミュージカル映画へのオマージュが活きている
ストーリーは、リアリティをギリギリ維持し、
夢を持つ人に響く内容になっている
そこに、ミュージカル映画をリスペクトしたメロディ振り付け、さらに日本の舞台と日本人に響く歌詞が入れてあり、効果的
歌唱もごく自然で、聴きやすい
ララランド好きにはたまらないミュージカルと身近な世界の融合
見ている身近な世界で起きそうな出来事にKenjo監督の独創的な発想でミュージカルのキラキラが詰まった素敵な作品!
キャラクターそれぞれがいろんなことに悩みながらも自分たちの道をしっかりと進んでいく強さが自分の人生に重なって、とても感動しました。
ララランド好きにはたまらないミュージカル作品でした!舞台挨拶でも貴重なお話が聞けて良かったです!
知恵と工夫のミュージカルでなかなか楽しい作品だった
インディーズとは本質的に相性の決してよろしくないであろうミュージカルというジャンルに果敢に挑んだ本作に敬意を評したい。
日本語の歌詞が西洋音楽のメロディにのりにくいという和製ミュージカルの問題は置いておいて、全体的にとても楽しい作品に仕上がっている。MGM製ミュージカル華やかなりし頃の作品への憧れとリスペクトを感じました。主演の女優さんは、バレエのバックグランドのあるかたのようでとても踊る姿が美しい。
あと日本の屋外の風景が絶望的にフォトジェニックじゃない(看板、コンビニ、自販機)なかで色々と工夫(夜間撮影、照明、色彩設計など)して決して画面がビンボー臭くなってないのには好感がもてた。
あえて欲を言えば、個人的にはもう少し笑いの要素があってもよかったかなと。あとエンディングはやはり歌って踊るシーンで終わらせて欲しかったとも。
昨今、歌って踊るはインド映画の独壇場。昨年は韓国映画で「人生は、美しい」というミュージカルとストーリーを両立させた佳作もありましたが、邦画もこういった企画に予算がつくようになると楽しいのですがね。
都内単館上映と観やすい環境ではないが、ご興味を持たれたら、ぜひとも劇場に足を運んで応援いただきたい作品です。
「楽しむ気持ちがあれば楽しむ時間になる」
今年56本目。
上のセリフ好き。
江戸時代の大老井伊直弼の言葉で上の者も下の者も楽しむ気持ちがなければ一日として生活することは出来ない。やる事はやって後は楽しむ事ですね。舞台挨拶で森川由樹さんが初登壇。Kenjo監督、川口高志さん、森川由樹さん3人のトークが面白かったです。自分がミュージカル映画が凄い好きで、監督が作品の構想を練っている時が丁度「ラ・ラ・ランド」がヒットしていた時期で、ミュージカル映画にしようといきさつを仰ってました。男女の恋愛に発展するかどうかの微妙な心の揺れ具合が心地よかったです。
今までありそうでなかった日本映画
KENJO監督のこの作品は、美しい映像と音楽に溢れた日本では珍しいミュージカル映画です。
マサとカナコは自分の気持ちを言葉では上手く表現できません。でもその気持ちはマサやカナコの歌の中で見事に表現されています。
少々説明不足でストーリーから置いていかれそうな時もありますが、後になれば納得し追いつけます。何より、インディーズでありながら大きなスケールの作品に仕上げたKENJO監督、登場人物の複雑な心情をミュージカル(歌)という形で表現した脚本・音楽・演出、そしてそれらを見事に演じきった俳優陣に心から拍手を送ります。
全5件を表示