「映画としての素晴らしさと共に」35年目のラブレター ke_yoさんの映画レビュー(感想・評価)
映画としての素晴らしさと共に
私がいま、こうしてレビューを難なく打てているのは、子どもの頃に教育を受けて文字を読み書きできるからである。義務教育とは、なんと素晴らしいことか。
いま、2025年に私はこれを観たのだけど、こうしている最中にも戦争をしている国があり、飢餓に苦しむ国がある。その地に生まれた子どもたちは、文字はおろか何も学ぶ機会を得られずに生きていくしかない。
2025年であるにも関わらずだ。
この映画は、聡明で心も姿も美しい女性と、苦労しても心根の真っ直ぐな懸命に生きる男性の、ラブストーリーであり、アットホームな家族の物語であり、歳は関係なく何かにチャレンジする勇気をくれる作品でありながらも、平和や教育の素晴らしさも同時に投げかけてくれる、観る意味の多いものとなっている。
何かの事情で学校に行っていない人や、主人公が言っていたような“普通の人ならできることができない”コンプレックスを抱いている人にも、多くの励ましとなるだろう。
俳優陣の演技も、とても素晴らしかった。
ありがとう。
コメントする