「素敵なご夫婦」35年目のラブレター かゆりぜさんの映画レビュー(感想・評価)
素敵なご夫婦
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文字の読み書き出来ない夫を支える、献身的な妻のお話だと、あらすじを見ただけだと思ってしまうのですが、それだけでは無くて、お互いが思い合っているからこそ、歳を重ねても笑顔溢れるご夫婦でおられたんだなって、感じました。
過去パートでは、保さんの辛さや悔しさ、申し訳無さを受け止めて寄り添ってくれる皎子さん。
現代パートでは、それを乗り越え過ごす中、出来ない事に立ち向かう保さんの背中を押し見守る皎子さん。
そうやって、支えてくれる皎子さんの幸せには、保さんは絶対必要だったんだなって、最後まで観て思いました。
過去と現代で、保さんと皎子さんは別の演者さんでしたが、過去のお二人を経て現代のお二人があるんだなと思える程、違和感がなくて、演技と言うよりこのご夫婦の日常を観ているような感覚だったので、微笑ましくなったり、クスッと笑ってしまったりしましたし、悲しさや辛さのあるシーンでは、一緒に泣いてしまいました。
この映画は、特別何かに強く訴えかけるようなお話では無いのですが、共感したり感情移入出来るので、観た後に、私もこうなりたいな、やってみたいなって自然と思えました。
また、観終わった後パンフレットも読んだのですが、シーンの補足的な事も載っていて、本当に実話なんだって更に感じました。
人を思い遣るって、どんな事なのかを自然と感じられましたし、諦めずにやってみる事の大切さも知れる、そんな映画だなって思いました。
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