劇場公開日 2024年7月5日

Shirley シャーリイのレビュー・感想・評価

全27件中、21~27件目を表示

3.0人喰いメンヘラメンタリスト

2024年7月6日
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怖い

知的

スランプ中の人嫌いなメンヘラ小説家と彼女に翻弄される若妻ローズとその旦那の話。

夫スタンリーの勤める学校に赴任してきたフレッドと妻ローズが、新居がみつかるまでと同居することになり巻き起こっていくストーリー。

誰も寄せ付けない様なオーラを放つシャーリイの面倒をみることになったローズの変化もさることながら、実は全てを見通せてしまうシャーリイの計算という感じが恐ろしい…そしてスタンリーも…。

最初はなんなんだ?という感じだったけれどなかなか面白かった。

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Bacchus

4.0面白い

2024年7月6日
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鑑賞方法:映画館

不安定かつ断片的に進んでいくお話。現実とイマジネーションが溶け合うような映像が特徴ではあるが、ありがちな耽美路線ではなく、困難な状況に置かれているシャーリーとローズの息詰まるような心象そのもののように感じられた。映画はほぼこの二人だけにフォーカスしており、男二人は邪魔な馬鹿として描かれている。作家の旦那は実在のモデルがいるのに大丈夫なのだろうか。中盤まで面白く見て集中力が途切れることはなかったが、終盤、学部長宅のパーティーシーンあたりでトイレに行きたくなってしまい、そわそわしているうちに終わってしまった。ラストはケムに巻かれたような、あんな感じでいいのか?と思った。

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どんぐり

4.0小説家の館

2024年7月6日
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鑑賞方法:映画館

難しい

小説家の妻が小説を書き上げるために、
夫の大学教授が共謀して短期の間借りのはずの新任講師若夫婦などにネタを仕掛けて色々と刺激して行く。

その構想は、この大学であった女子大生行方不明事件をモチーフに、フィクションのストーリーに仕上げるため教授夫婦で絶妙に演技していることだ。
その仕掛けは嘆かわしく小賢しく各種のハラスメントなことまで及ぶだけにゾッとする。

その怪しさをカメラアイと効果音と時代背景が不快に盛り上げて行くだけにハッとする。

まあ、小説至上主義の作家私小説はよくあるが、夫の教授まで共謀犯いや、作家の熱烈なファンなのだから仕方ないがこんな加担を…

それに目覚めたローズもこの仕掛けを期待通りに終わらせるためにラストの山歩きかな…

見事だけど、
二度観たくなるほどのものものか?

( ̄∀ ̄)

Shirley シャーリイ

アメリカの怪奇幻想作家シャーリイ・ジャクスンの伝記を基に、
現代的で斬新な解釈を加えて現実と虚構を交錯させながら描いた心理サスペンス。

1948年、短編小説「くじ」で一大センセーションを巻き起こしたシャーリイは、
女子大生行方不明事件を題材にした新作長編に取り組むもスランプに陥っていた。

大学教授の夫スタンリーは引きこもって寝てばかりいるシャーリイを執筆へ向かわせようとするが上手くいかず、
移住を計画している若い夫妻フレッドとローズを自宅に居候させて彼女の世話や家事を任せることに。

当初は他人との共同生活を嫌がるシャーリイだったが、懲りずに自分の世話を焼くローズの姿から執筆のインスピレーションを得るようになる。
一方、ローズはシャーリイの魔女的なカリスマ性にひかれ、2人の間には奇妙な絆が芽生え始める。

ドラマ「ハンドメイズ・テイル 侍女の物語」のエリザベス・モスがシャーリイを演じ、
「君の名前で僕を呼んで」のマイケル・スタールバーグ、
「帰らない日曜日」のオデッサ・ヤング、「ウォールフラワー」のローガン・ラーマンが共演。
マーティン・スコセッシが製作総指揮を手がけ、「空はどこにでも」のジョセフィン・デッカーが監督を務めた。

Shirley シャーリイ
劇場公開日:2024年7月5日 107分

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カール@山口三

4.0 魔女、歳の差女性同士の対立と絆…とくればサスペリア(リメイク版)...

2024年7月6日
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鑑賞方法:映画館
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sugsyu

4.5何を述べたいのかわかりにくいところが難しい

2024年7月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年241本目(合計1,333本目/今月(2024年7月度)4本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。

(前の作品 「ベイビー・ドライバー」→この作品「Shirley シャーリイ」→次の作品「」)

 こちらの作品です。
原作小説・伝記があるため、それを無視することはできない状況です。

 とはいえ、かなり昔の作品を参考にしたのか、字幕や展開がわかりにくいところがあったり、フィルム飛び?と思えるシーンがあるのが厳しく、典型的に二回以上見ることが想定されているシーンがある(1回見ただけでは4割理解できるか)というのが厳しいところです。

 また、映画の作品としてはPG12の扱いで一部のアダルト的描写がひっかかったものと思いますが、序盤そうそう、電車(地下鉄?)の中で行為に及んだりと、PG12で大丈夫なんかいな…という展開に飛ぶところも精神的ダメージがあって厳しいところです。

 典型的に原作(小説・伝記?)を知らないとまるで???な展開になるのがどうかな、厳しいかな…といったところです。あまりにも突拍子のない発言を次々する上に字幕も読みづらいため(後述)、はじめて見た場合でも4割理解できれば…といったところです。ここではPG12扱いのようですが、カップルで見に行くと凍るんじゃないかなぁという印象です。

 躓きやすいところもあるので採点で補足します。

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 (減点0.3/「鳥肌が立つ」)

 日本語では誤用扱いされるのが普通なので、この字幕は補ってみるしかないところです(誤った用法で用いられている)

 (減点0.2/「善意で…」)

 法律用語では、あることを「知らない」ことを善意、「知っている」ことを悪意といいますが、日常用語では普通の意味(国語辞典的な意味)が普通にのっているかと思いますが、展開を見るとどうも法律的な意味で用いている(そのあと、善きサマリヤ人がどうこう(日本民法では697条)の語が出る(Samaritan thing (「困っている人を助けること」←日本の民法の事務管理のこと。聞き取りが必要だが、ここで善意悪意の話が出る)のも極端に厳しく、一度で字幕を理解しきるのは相当難しいんじゃないかなといった印象です。
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yukispica

4.0イヤミスの女王はイヤなヤツ

2024年7月5日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

イヤミスの女王シャーリイ・ジャクスンが『処刑人』を執筆している頃を元にしたサスペンスなのか幻想なのか。

クセのある小説同様、クセしかないシャーリイ自身がさもありなん、て感じ。
髪振り乱して演じきったエリザベス・モスに心から拍手を。

そして主要な男性の登場人物2名が、どちらもゲスい。
中盤のシャーリイのセリフ「女の子が生きるにはこの世界は辛すぎる(?)」に赤ベコ状態の頷きを返してしまった。

帰ったら『処刑人』読み返そっと。

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rinko

2.0これもまた夫婦の在り方…か

2024年4月18日
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鑑賞方法:試写会

知的

ゴシック作家シャーリイ・ジャクスンの伝記に「現代的な解釈」を加えた心理サスペンス。新作が書けずスランプ状態のシャーリイと、とある経緯で共同生活を送る事となった若夫婦。中でもシャーリイと若妻で妊婦のローズとの関係性に重点を置いて描かれる。人間嫌いで感情の起伏が激しいシャーリイに振り回されるローズが次第に…という展開はありがちで、フィクション要素でもある「現代的な解釈」にハマれるか否かが評価の分かれ目になるかも。正直自分はハマれなかったクチ。2組の夫婦を通して、夫婦とは何ぞや?というのを説いてるという見方もできなくもないが。
魔女と称されたシャーリイ役のエリザベス・モスは確かに怪演だけど、個人的にはスタンリー役のマイケル・スタールバーグの方に目が行った。妻のご機嫌を伺いながら新作を書かせようとする狡猾さやいろんな意味での気持ち悪さが、観ていて実に気持ち良い。気持ち悪い人物が主人公の映画を沢山撮ってきたマーティン・スコセッシが製作総指揮に加わっているのも、なんとなく納得。

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regency