「映画90分、観ている間ずっっっっと”良い”しか無かった。ありがとう...」劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師 idさんの映画レビュー(感想・評価)
映画90分、観ている間ずっっっっと”良い”しか無かった。ありがとう...
映画90分、観ている間ずっっっっと”良い”しか無かった。ありがとう忍たま、ありがとう制作陣の皆様、ありがとうキャストの方々、そして本当に素晴らしい作品をありがとう尼子先生。30年近くお茶の間アニメであった忍たまの、ここに来てこんなにも新しい一面が観れるなんて思わなかった。もう全ての関係者に感謝しかない。それくらい最高の90分でした。もう何回でも観に行きたい 笑
忍たまといえばらんきりしんの3人始め、忍術学園のみんなやそれを取り巻くキャラクターがおりなすハチャメチャなギャグ作品だが、今回はシリアスもドシリアス、彼らが生きる時代に焦点を当てつつ我らが土井先生を主軸に学園のみんな、特に上級生や先生方のリアルをフォーカスした重厚な内容だった。普段ギャグに隠れて見えない戦乱の世の過酷さとジャレ合い相手であったドクタケやタソガレドキなどの他の忍者達のシビアさを全面に出しつつ土井先生の隠された過去の片鱗やきり丸の辛い過去にグッッとなりながらも、は組のみんなとの楽しい現在と土井先生との絆、今はもう帰る場所がある幸せにハンカチとティッシュをグシャグシャにしながら観た。
は組のみんなは”先生”、きり丸にとっては”家族”の違いにもうほんと…終盤のきり丸の辛そうな顔は観ていてしんどかったけどそこを乱太郎としんべえがぶち壊してくれてやっぱりこの3人なんだよなぁ…と改めて実感した。他にも山田一家との絆、初担任を務めた現六年生達からの信頼と心配、タソガレドキ忍軍との関わり等、本当に90分てんこ盛りの隙がないストーリーであっという間の体感だった。また全体的にシリアスではあったが合間のいつものギャグで重くなりすぎず楽しめて観れたのもいつもの忍たまらしさがあって良かった。特に今回完全悪役のドクタケ忍軍の洗脳ダンスシーンや記憶喪失の原因の水練シーンなどは吹き出すのを我慢するくらい面白かった。そして今回シリアステーマの分バトルシーンがてんこ盛りなのも最高だった。アクロバティックな作画は勿論、きちんと実力差に忠実な描写がとても秀逸だった。
書き出せばもっとめちゃくちゃあるしなんなら観ながら感想会したいくらいには忍たまを知ってる人ならめちゃくちゃテンション上がって楽しい、でもどこか切なく悲しいほんとのほんとに素晴らしい作品でした。小さい頃見ていた人や今も見ている人、なんならまだ見た事ない人もぜっっっっったい観てほしい作品だった。忍たま30年、これからももっともっと楽しみたい!!!!