カミノフデ 怪獣たちのいる島のレビュー・感想・評価
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気恥ずかしいほどの熱い特撮愛
これは往年の特撮を愛してやまない作り手たちによる、自らの存在証明のような熱い一本。着ぐるみ怪獣、ミニチュアの街並みの破壊と爆発炎上、丸わかりな背景合成など、昭和の頃の映画やドラマを再現したかのような映像ルックにノスタルジーを覚える人も多かろう。“怪獣造形界のレジェンド”、88歳の村瀬継蔵による初総監督作品だそうで、少々野暮ったい演出、役者たちのわざとらしい演技さえ、特撮ファンならレトロな味わいとして愛でるのかもしれない。
キングギドラ風のヤマタノオロチ、大魔神っぽい怪魔神を登場させたのだから、せっかくなら“ゴジラ風”や“ガメラ風”のモンスターも出して対決させてほしかった。CGベースのリアルな視覚効果に見慣れた観客には、作り物っぽさが逆に新鮮に映るかもしれないし、熱すぎる特撮愛に気恥ずかしくなるかも。
映画としては如何なものか?
愛は盲目
特撮愛に溢れている。
だから周りが見えなかったのかな。
ここのレビューちらちら読んで、ハードル思いっきり下げて観に行ったら、なんだこれは!
こんなにワクワクしたオープニングは久しぶりだ!
すっげー面白いじゃんか、と興奮してたらタイトル出るまでだったよ。ドラマ始まったらなるほど。
せっかく、なのに、残念。
「特撮映画って面白いな、やっぱ特撮ってすごいや!」
ってなるべきところが、これじゃあ
「特撮映画ってつまんないな。いまどき特撮って、CGでいいじやん。」
ってなってしまう。
斎藤工か佐野史郎に監督してもらえばよかったのに。
それか樋口さんが本格的に「八岐大蛇」作ってくれないかな。
あのオ・ダルスみたいな顔の男の子に引っ張られたのか、鈴木梨央ちゃんも残念だったね。
特撮っていいな。マーベルのCGなんかよりずっとワクワクする。
CGより怪獣に迫力がある
村瀬継蔵氏の遺書的な作品なら星3は与えたい
2024年映画館鑑賞81作品目
8月31日(土)イオンシネマ新利府
1500円(通常価格1800円dポイント−300円)
監督(総監督)は長年特撮映画の造形スタッフとして活躍した村瀬継蔵
脚本は『燃える仏像人間』『アストラル・アブノーマル鈴木さん』『オカルト地蔵』の中沢健
『大怪獣ガメラ』で造形助手としてスタート
昭和ゴジラシリーズの『メカゴジラの逆襲』平成ゴジラシリーズの『ゴジラVSキングギドラ』『ゴジラVSモスラ』で造形スタッフの1人として
88歳にして初の監督
構想50年
どうやら1970年香港映画で制作前にお蔵入りになった特撮映画のプロットを元にこの作品は作られたと聞いた
孫と孫のクラスメートが祖父の思い出の世界に入ってしまう冒険ファンタジー
粗筋
高名な特殊美術造形家の時宮健三が亡くなった
ファン向けのお別れ会が開催され彼の作品が数点展示されていた
孫の朱莉にとって祖父はいい思い出があまりなく乗り気では無かった
名前はまだ覚えてないがクラスメートの城戸卓也も会場にいてオタクのため萌えまくっていた
そんな折に健三の古い知り合いの穂積と名乗る怪しげな男に出会う
朱莉と卓也は穂積に依頼され半ば強制的に謎の島に転送されてしまう
そこは健三が書き残したプロットの世界
朱莉は物語の主人公スーザンとして貴重な薬草を探すハメになる
四つ足で歩くドラゴン
八岐大蛇
大魔神というか閻魔大王的なキャラ
ガソリンスタンドの軽トラとか怪獣に対抗する自衛隊の戦車とかツノが生え蝶のような耳の兎とか造形がいかにも昭和
怪獣と人との合成とか昭和のウルトラマシリーズやゴジラやガメラシリーズのよう
そこが狙いだからCG使えよとクレームをつけるのは野暮というか空気読めないガキンチョ
ネットで昭和だとか懐古主義とか詰る奴ってむしろ若い人じゃなくてオジサンだと思う
平成の最初の頃じゃなくてむしろ昭和生まれのおじさんの詰め合わせ
つまらないものですがと謙遜するが本当につまらない有難迷惑どころか全く有り難くない
ああいう連中は褒められたことがないのか褒めることができず上から目線だからこちとらとしては好意的になれない
樋口監督の演技力とかその存在感で勘弁してくれよ
エンドロールの曲はDREAMS COME TRUEの『Kaiju』
うーん
まだ鈴木梨央に主役は荷が重いかな
若さだけではどうにもならない物足りなさは小泉Jr.と共通している
配役
特殊美術造形家時宮健三の孫で高校生の時宮朱莉役に鈴木梨央
朱莉のクラスメートで特撮オタクの城戸卓也役に楢原嵩琉
健三の娘で朱莉の母の時宮優子役に釈由美子
時宮健三の古い知り合いの穂積役に斎藤工
特殊美術造形家の時宮健三役に佐野史郎
貴重な薬草を手に入れて大儲けを目論むジェームズ役に町田政則
ジェームズの子分のイーサンに馬越琢己
健三のプロットに登場するヒロインのスーザン役に吉田羽花
健三のお別れ会に訪れた映画監督役に樋口真嗣
健三のお別れ会に訪れた2人組の業界関係者役に春日勇斗
健三のお別れ会に訪れた2人組の業界関係者役に笠井信輔
朱莉と同じ高校に通う女子高生役に塚本このみ
朱莉と同じ高校に通う女子高生役に柳澤花
怪獣特撮愛のみで作られた映画
ゴジラや平成ガメラが大好きな一般的?怪獣特撮ファンの自分からして
この作品は物語に出てきた怪獣特撮オタクの少年の様な人は凄く楽しめる作品なのだろうなと思う
物語も特撮映画監督のおじいちゃんの死後、残されたプロットの物語の世界に入ってその想いを主人公が知るというまさに特撮好きによる特撮好きの為のストーリーで特撮というものに凄く情熱を注いできたのだろうなと感じる事が出来たのは凄く良かった
完全に趣味映画なのでストーリーの粗や展開は退屈に感じるが八岐の大蛇が火炎を吐くシーンはとても興奮した、あとなんかモスラみたいなチビ怪獣もかわいくてよかった
趣味映画として見ればまあこんなもんだろうと納得できる出来なので
怪獣特撮大好きな方は見てもいいのではないかと思う
新撮特撮シーンを劇場で観るためだけに作られたマニア向け映画。カメオ出演も含めて、正直観ていてつらい。円谷英二なら怒る!ちゃんとした映画の中で機能してこその「特撮」だ。
昔のプロットを使って、新しい特撮映画を作って劇場公開するためだけに作られたマニア向け映画。
特に市街戦のミニチュア特撮が素晴らしい!!
が、それだけの映画で、それ以外は、そのために用意されたもので、客観的に映画として評価はできない。
自分も特オタなので、観ていて非常に照れ臭いというか、居心地が悪い。
特撮映画に多数出演経験のある、釈由美子、佐野史郎、斎藤工が出演。
樋口真嗣は、「特撮映画のカメオ出演!!!」というのが前面に出ていて、本当につらい。
それぞれのキャストやスタッフの個々の仕事の”ほとんどは”いいのでしょうが、作品自体が「映画」でなく「特撮シーンの映画」になってしまっている。
関わっている人たちもわかっていると思うけれど抗えない雰囲気が嫌だ。
こういうのを「マニアの閉塞感」というのでしょうか。
ちゃんとした映画の中で機能してこその「特撮」だ。
特撮好きは見たほうがよい
特撮は懐かしい感じがしてよい、ドラマは説明をほぼ台詞で済ませているようなどことなく子供向けな感じ。客層みるに初老以上の男性ばかりだったので対象年齢上げたつくりにしても良かったかもしれませんね。
いいところにだけ触れたほうが良いと思うので・・・、特撮へのこだわりは凄いと思った。
クリーチャーや破壊シーンはちゃんとミニチュアでやってるなと
随所に出てきたパーティクルのようなエフェクトも、もしかしたら昔の爆発の実写素材集のような撮影なのかな?
と思ったのは合成が複雑なマスクをつかった今風なコンピューター合成ではなさそうに見えたので。
スタッフロールの後に、このあたりの種明かしなどがあったらより楽しめたかなと
芝居を捨てて説明に全振りして感じのドラマパートだが、最後の斎藤工のニコッとするところだけはホントにいい顔してた。
こんなふんだんに特撮使った映画はもう出てこないかもしれませんね。
(採点低いが)特撮ファン必見!西川伸司デザイン・村瀬継蔵造形の怪獣造形・操演、特撮シーンは低予算ながら特撮愛溢れまくり
元々は30分くらいのテレビ作品企画からスタートし、クラファン(¥2,600,192)で資金を集めての映画化。なので、そこまで期待していなかったがお世辞にも良い脚本とは言えない、主演の二人の演技もかわいそうなほど酷い・・・監督役の樋口真嗣”監督”もこんな演技じゃダメだしされちゃいますよって笑えるほど酷い演技は、ある意味必見(共演の斎藤工や釈由美子が出てきてそのアンバランスに俳優の格の違いを見せつけられる)
勿論、シン・ゴジラ/マイゴジレベルなんてはるかに及ばないのでその様な特撮映画を観たいと思っている方なら絶対に行かない方が良い。
と、まずはダメだしさせていただいた上で。
ヤマタノオロチの造形クオリティ・操演はさすがに相当見応えがあった!ヤマタノオロチの前進シーンとかビオランテの怒涛の前進を彷彿とさせる画作りは、クーたまらんな〜。
まあ、シン・ゴジラ/マイゴジを知ってる若い特撮ファンには物足りないかとは思うが今となっては大手配給映画会社では作られることがないであろう着ぐるみ怪獣は超貴重(もしかしたら着ぐるみとしては最期の大作になるかもしれない)。
カメラが寄っても負けない程素晴らしい怪獣着ぐるみの出来は、見応え十分。ゴジラの様にハードに使われている訳でもないのでダメージ感は無い、ただ昭和ゴジラの代名詞怪獣プロレスが少なかったのは残念。
ミニチュアセット規模は大きく無いものの破壊シーンや炎上シーンの見せ所は映画クオリティ、中々ド派手で往年の昭和ゴジラファンとしては楽しめた。中でもM4シャーマン戦車のクオリティが凄い!ゴジラシリーズで出ていた東宝自衛隊のミニチュア感は無く、これCGか?と思うほど違和感が無い作りは短いシーンながらも見る価値あり。
ゴジラっぽい怪獣はなく主演怪獣はヤマタノオロチ(キングギドラ系)に怪魔神他と東宝系だけではなく大映/ガメラシリーズも意識したラインナップの共演(ガメラ系がいないのは若干残念ではあった)は、いつかゴジラ・ガメラの共演実現したらと想像させるだけでも楽しい。
ハリウッドキングコング対ゴジラ、エイリアンVSプレデター、ジェイソン対フレディなどの異種饗宴、数あるので東宝と大映(現:KADOKAWA)のタッグが実現しないかと密かに思う(その前に令和ガメラシリーズ実現してくれと思うのは私だけだろうか)
マイゴジがアカデミー賞視覚効果賞受賞した時に「低予算・高クオリティ」とマスコミが散々讃えたが、ゴジラ−1.0は邦画として決して低予算などではない。国内市場中心の邦画、特に娯楽作はどうしてもハリウッドの様な巨額の資金が投入できないのマイゴジにしても邦画制作費ベスト10とは言わないまでも歴代30位以内に入るほど、シン・ゴジラよりもお金かかっている現実はあまり報道されていない。
娯楽作の興行収入には、アジア市場で売れる事は大きいが、マイゴジの様な特攻隊員が主役ではアジアでの公開は勿論無理(日本人がオッペンハイマーで賛否両論渦巻いた以上に大論争になりかねない)。勿論、ゴジラ自体はアジア圏でも大人気ではあるが、今回のゴジラ-1.0は、はなからアジア公開は意識していなかったのであろう。
としても、世界的には大ヒットだし、アジアの興行収入を意識するあまり作りたい物が作れないなら本末転倒なのでやはりゴジラ、そして日本の”特撮”はとにかく「作りたい物を作る」気持ちを絶対に忘れないで欲しい!
そういう意味では、カミノフデは製作陣の「作りたい物を作る」気持ちが積み重なった作品なのかと思う。そんな気持ちで観ると、この作品をより楽しめる事間違いなしだ。
作りたい物を作れる環境がある事がどれほど大事か、日本のアニメを見れば一目瞭然!次から次へと新しいクリエイターが生まれてくる土台作りは一朝一夕とはいかない。長い時間の中で多くの作品にふれ、「漫画描いてみたい」と思う人材が自然に増え、勿論その好きな事で食べていく事ができる環境が整う。その好循環の結果として世界に冠たる日本の一大産業となった訳だ。
東宝でも才能発掘プロジェクトというのを始めたが、失敗したっていいじゃないか、いつかきっと世界を席巻するクリエイターが生まれてくるに違いない。宝くじだって買わなきゃ当たらん訳で、芽が育つ土作りがやはり大事。
因みに、TOHOシネマズ日比谷スクリーン2で鑑賞した。スクリーンサイズは小さいものの
客席の傾斜が結構ある&最前列からスクリーンまで距離があるので結構前の席でも良いと思う。E・F列好み分かれるところだが客席後ろを選ぶならD列くらい前の方が良いかと思う。
通路前席の中央に通路が左右別れているが7も10もほぼ同じ、好みとしてはE10よりE7が好きかもしれない。
昔懐かしの映画
なくしちゃいけない
懐かしいというより、安心する
役者の演技が足引っ張るのはもったいない
「ゴルゴンの弱点は?」
特撮愛に溢れた映画
今ではコンピュータで全てできてしまうが、昔の特撮の着ぐるみやセット、音響を身近にある色んなものを使いながら代用する話って大好き。
怪獣の背中の尖ってる部分にビニールホースを使った話なんか本当にたまらない。
レジェンド着ぐるみ造形師の村瀬継蔵が数十年間温めていたプロットを基に持てる技術を全て注ぎ込み作りあげたファンタジー映画。
確かに今の時代に観るといろんなアラはあるが、演者からスタッフまで特撮愛と村瀬への尊敬の念を感じることができ楽しい。
ともすれば陳腐な展開になりがちなところ、子役二人の達者さもあってかギリギリ持ち直したって感じは少しあったけど。
佐野史郎さん、斉藤工さんはこの手の作品には確実に絡んでくるところがさすがw
やっぱヤマタノオロチ最高です。
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