先生の白い嘘のレビュー・感想・評価
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見どころは役者の奮闘のみ
心身共にハードであろう役所を精一杯誠実に演じ切った奈緒さんと、気持ち悪さが滲み出る最悪の人間に成り切った俊介、さらにあまり期待していなかった猪狩くんもなかなか奮闘していて、役者陣には拍手だが、原作に忠実かどうかはさておき、ただの偏りすぎの人間2人の攻防は誰にも共感できないし、問題提起するでもなく、狂った暴行の描き方も過剰で不快感を煽る。
ここまで激しいシーンをただ描くのに、依頼されたインティマシーコーディネーターをよくまあ断って自分たちでやろうと思ったなと、呆れるレベル。
ファイト!
レ◯プシーンが嫌いなので、それだけでマイナスでした。
もっと清楚な感じの作品かと勝手に思い込んでいました(事前情報一切入れず)ので…
音楽がコトリンゴさんだったので楽しもうと思っていましたが、内容が内容だけに耳に入ってきませんでした。
今回の作品では、野獣のような男が暴力を使って欲求を満たすという点に重きをおかれていましたが(そういう性癖?)、世間には、紳士的な面して不倫、二股三股掛けまくったあげく情け容赦なくポイポイと女を捨てては傷つけていくような奴も同じようなものだと思いました。おそらく後者の方が罪悪感は低いのだろうと思います。
昔、『女性は子宮で考えるいきものだから強い』という作家さんの言葉を聞いたことがありますが(内田春菊さん?)、今作の結末はそんな感じだと思いました。着地点を決めるのが難しかったのでしょうねぇ…女性の方が割った割り箸の大きい方を取っていた様にみえました。
まぁ結局のところは、
『私の敵は、私です~♪』
なんでしょうね。
ファイト!
現実離れしすぎて・・・。
早藤はもう勃たない
必見の映画だと思います。
多くの女性は美鈴に感情移入できないと思います。
暴力を伴うセックスを受け入れてしまう女性(美鈴:奈緒)。
犯罪を犯した男をなおも慕い続ける女性(美奈子:三吉彩花)。
子供を授かるヴァギナによる罪から解放と希望。
なるほど、まったく男性監督の男性目線から見た男の身勝手な欲望が展開されているだけかもしれません。
でも、
これ恐ろしい話だと思います。
「暴力を全く排除した性愛は成立するのか?」
「支配を伴わない欲情はあり得るのか?」
多くの男性はこれに心の底からの〇を付けることができない。
美奈子は最後に早藤から暴力的にセックスを強要され、妊娠したことに大きな喜びを感じている。
多くの女性はこのことを受け入れないでしょう。
男性も頭ではわかっています。
でも本当に暴力と支配を完全に排除した状態で勃つだろうか?
それは男にとって去勢ではないのか?
女性化することによってしか男は女と結ばれないのではないか?
そういうことを男は突きつけられてしまう。
最後に早藤(:風間俊介)は美奈子に許される。
目の前に自分の子供がいる。
美奈子の妊娠を知らされた早藤が起こすパニックは支配する側からの転落を意味していたとして、
果たして早藤は今後、美奈子を相手に勃つだろうか?
政治的に正しい世界で果たして欲情はあるのか?
新妻(:猪狩蒼弥)がおそらくその解を与えてくれるのだろう。
新しい性愛が発明されなければならない。
しかし多くの男性は恐ろしくて性愛から離れていくように思えます。
そして何も考えない男と女だけが欲情を満たしていくような…
追記
美奈子は病院を抜け出して、早藤のアパートでゴトッと音がして胸騒ぎを感じてドアをあける。首を吊って直後であったから美奈子に助けられて早藤は息を吹き返す。美奈子に全てわかっている、でも生きよ、と謂われた直後に、自首の為に警察に電話する。それでも美奈子は早藤への愛情を持続する。
美しい話と勘違いしてはならない。
早藤には地獄だ!
俊介se& ヘタなんだ
男女の性の不条理に切り込んでいる…のか?
サスペンスとして面白く観ていたのだが、キャッチコピーで原作漫画のテーマ性を大仰にアピールしている割にテーマが反映されているのか疑問に感じ、終盤はワケが分からなくなってしまった。
主人公の教師・美鈴(奈緒)が、自分はいつも損をする側の人間だと独白するところから映画は始まる。
だが、なに(誰)と比べて損をしているのかが、物語が進んでも現れてこない。
それどころか、別の視点、男との性に関する彼女のモノローグが再三挿入され、冒頭の言葉は置き去りなのだ。
例えば、友人の美奈子(三吉彩花)か、教え子の新妻祐希(猪狩蒼弥)か、せめてどちらかの人物像と美鈴との関係をもっと掘り下げて描写していれば、美鈴の心理にリアリティを出せたのではないか。
原作から何を切り取って映画にするのか、そこがしっかりしていないとこんな体たらくに陥る。
重要な要素を見失わなければ、映画の尺にそれを収めるために大胆な改変をしても良いはずだ。
なのに、原作のセンセーショナルな部分を忠実に映像化したいがためか、筋を考えずにブツ切りにして繋ぎ合わせてしまっている。
ならば、女性感・セックス感が異常なサイコ男と、その男に蹂躙・翻弄される二人の女性を描いたサスペンスだと宣言したほうが潔い。
下手に、男女の性の不平等とそこに生じる不条理をテーマとしてアピールするからいけないのだ。
でも、そこを無視してはこの原作を映画化する意味がないか…。
美奈子の婚約者・早藤を演じた風間俊介の鬼畜ぶりが凄い。
最近こそ好感度が高い彼だが、若い頃はジャニーズ(当時)としては珍しく陰湿な悪役をよく演じていたように記憶する。
主演の奈緒と三吉彩花も体当たりの熱演である。
風間との暴力的な絡みはこの物語で最も動的な要素なので、演出も力が入っている。
奈緒があんなことされて、三吉彩花もあんなことされる💦
奈緒は、地味で内向的な美鈴に見事になりきっていた。
この映画、インティマシー・コーディネーターの導入をめぐって三木康一郎監督の時代錯誤で無理解な発言が物議を醸し、遂には舞台挨拶で奈緒にフォローしてもらう始末だった。
これは三木監督だけが問題なのではない。監督を諭すことができなかった、否、恐らくしなかったであろう製作陣にも大いに問題がある。
なにしろ、三木監督はインティマシー・コーディネーターを入れなかったことを自慢気に話していて、世間の批判を浴びるまで事の重大さに気づいていなかったのだから。更には、舞台挨拶での謝罪で「私の不用意な発言」で迷惑をかけたと、この期に及んで本質を理解していないことを露呈している。
これは氷山の一角で、日本の映画界全体にこういう古き悪しき体質が残っているのだと見るべきだ。
とはいえ、三木監督のサスペンス演出には巧みな見どころもある。
原作者と出演者には申し訳ないが、やはりサイコ・サスペンスとして仕上げたほうがよかっただろうと思う。
愛も暴力も思い込み次第
後半のテンポ、、、。
原作未読。
なかなか生々しかったし、痛々しかった。
ねじ曲がった3人がぶつかり合い、自分のねじれに気付き傷つきながらも修復して行く、、、そんな話。
後半説明的台詞が多いような気がした。
どれも重要な台詞のように思ったけどやっぱり絵の力に任せる部分を作らないとテンポ悪くなる。
ちょっと友人の三吉彩花が天使過ぎるなぁと思ったけどまあいいや。役者はみなナイスキャスティングだと思ったし、ダークな田辺桃子は新鮮でよかった。
映画のチケットに原作漫画無料で読めるQR付いてたから、見てみようかな。加筆するかも。
PS:原作自体モノローグの多い作品であった。
もう少し映像、演技で見せた方がよいとやっぱり思う。あとそれぞれのキャラに鬼滅みたくストーリーがあり、なかなか重厚で深みがあったが2時間にまとめるためには田辺や三吉の話はカットせざるおえないよね。原作を超えてはいない印象かな。
タイトルなし(ネタバレ)
生きている上で怖くて怖くて仕方がなくても戦わなくてはならない瞬間がある。私にとってとても心に響く映画でした。今にも消えてしまいそうな声で「助けて、助けて」と言う台詞の音がたまらなく私の心に響きました。
誰にも共感できないファンタジー
原作は未読なので、映画だけのレビューです。主人公はなぜ、友達の彼氏にレイプされてそれを黙ったまま、6年以上もその男と体の関係を続けるのですか?それって、「セフレ」と言いませんか?また男と女、どちらかに愛情がなければ6年以上もの間、体の関係を続けていけるのか疑問が残る。言い方を変えたら友達の彼氏を寝取ってるとも言えるのではないか?そんなに嫌なら着信拒否したらいい。電話番号変えたらいい、相談も出来ないなら友達とも関係を断てばいい。また教師という立場なのに生徒の事を全く考えない自己中の先生ですね。いつも被害者意識丸出しで、「男って、女って」のセリフも上滑りして頭に入って来ず。男の側、友達、生徒の心理も上っ面だけで、生の人間性が感じられない。演技力は皆さんあるんですね。しかしどうやって役作りされたのでしょう?辻褄が合わないまま演じるのって大変でしょうねとしか言えないですね。主要キャラすべての行動、心理が取ってつけたようで、何が言いたいのか全く不明。題材が近親相姦ならわからないでもないが・・・結論、後味が悪いだけの意味不明映画でした。やっぱり男社会特有のファンタジーなんじゃないでしょうか?それを上手くオブラートに包んでフェミ映画っぽく見せてるだけなのでは?と思ってしまいました。
よかったわ〰スッゴい。
なぜ美鈴は早藤に何度も会いに行ったのか
ポップコーンを食べながら観る映画ではない
期待度○鑑賞後の満足度✕ バカな女とバカな男で白けました。
①いやはやなんとも。学園ものかと思ったらニューロティックな昼メロみたいな話。
②これだけどの登場人物にも感情移入出来ない映画も珍しい。
どんな映画でも何処かに良いところは無いかと探すのだが、殆ど良いところが見当たらない。
ヒロインの自主性、主体性の無さにはイライラするし、理解してあげようと思うけど言ってる事はいまいちよく分かんないし、成長したというより勝手に自己完結している感じ。
風間俊介扮する男の言動も不愉快なだけ。こんな男が昼ちゃんと仕事出来ているとは思えないし、首つってるのに生きてたなんて、真面目に(?)首つってなかったんじゃない?
こんな男、昭和ではわからなくはないけれども、令和の時代にもいるのかね?
ヒロインの親友という女も、「あの人はあたしがいないとダメなの」とか「あの人を救えるのはあたしだけなの」とか、こういう勘違い女は昔からいるけれども、令和の時代にも堂々と生息していて且つ肯定的な描き方されてるし。
③人付き合いが苦手なのに先生してるなんてのも変な設定。
暴力的なチ○コと醜い(とヒロインが言う)ヴァ○ナなんだけれども、結合したら希望という名の赤ちゃんが生まれる、という持って行き方も陳腐だし。
④(後出しジャンケンですが)男女間の性の格差を描くのなら他にやりようがあったと思うんですが…
いやはやなんとも…
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