先生の白い嘘

劇場公開日:

先生の白い嘘

解説

男女間の性の格差を描いて反響を呼んだ鳥飼茜の同名漫画を実写映画化。自らの性に対して抱える矛盾した感情や、男女間に存在する性の格差に向き合う女性の姿を通して、人の根底にある醜さと美しさを描き出す。

高校教師の原美鈴は、女であることの不平等さを感じながらも、そのことから目を背けて生きている。そんなある日、親友の渕野美奈子から、早藤雅巳と婚約したことを告げられるが、早藤こそ美鈴に女であることの不平等さの意識を植え付けた張本人だった。早藤を忌み嫌いながらも、彼との行為を通して性への欲望や快楽への渇望が芽生え、呼び出しに応じてしまう美鈴。そんなある日、担当クラスの男子生徒・新妻祐希から性の悩みを打ち明けられた彼女は、思わず本音を漏らしてしまう。新妻は自分に対して本音をさらけ出してくれた美鈴にひかれていくが……。

主人公の美鈴を奈緒が演じ、物語の鍵を握る男子生徒の新妻役を人気グループ「HiHi Jets」の猪狩蒼弥、親友の美奈子役を三吉彩花、美奈子の婚約者で表向きは人当たりの良いエリートサラリーマンだが、裏では女を見下し暴力をふるう早藤役を風間俊介が担当した。監督は「弱虫ペダル」「植物図鑑 運命の恋拾いました」の三木康一郎、脚本は「きのう何食べた?」「おかえりモネ」などのテレビドラマで高い評価を受ける安達奈緒子。

2024年製作/117分/R15+/日本
配給:松竹ODS事業室/イノベーション推進部
劇場公開日:2024年7月5日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
原作
鳥飼茜
脚本
安達奈緒子
製作総指揮
井上貴弘
製作
久野達士
五老剛
エグゼクティブプロデューサー
大田達朗
コー・エグゼクティブプロデューサー
飯田雅裕
企画・プロデュース
稲垣竜一郎
チーフプロデューサー
神保友香
プロデューサー
中島章博
永井拓郎
アソシエイトプロデューサー
山本容子
堀慎太郎
音楽プロデューサー
高石真美
撮影
板倉陽子
照明
疋田ヨシタケ
録音
原川慎平
美術
小林蘭
装飾
岩本智弘
スタイリスト
渡邊奈央
ヘアメイク
千葉友子
音響効果
井上奈津子
編集
三木康一郎
音楽
コトリンゴ
主題歌
yama
助監督
八神隆治
記録
万洲田千尋
制作担当
米田伸夫
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(C)2024「先生の白い嘘」製作委員会 (C)鳥飼茜/講談社

映画レビュー

4.5素晴らしい演技だった

2024年9月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

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old-tears

2.0男尊女卑の思想。

2024年9月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

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3.0私的感じた、この映画の内容としての問題点とは?

2024年8月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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共感した! 2件)
komagire23

3.5嫌いと恐いは似ている

2024年8月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

意に沿わない愛もない性交の経験を重ねる美鈴が、同じ経験に悩む高校生・新妻との交流を機に自分を取り戻していく物語。以下は、性別における男女の間のグラデーションを便宜上省いた表現で書く。

美鈴が指摘するアンバランスには、男女差だけでなく、同性間に存在するヒエラルキーやそれに由来する不公平感、マウントの不快感も含んでいる。それらの象徴として早藤や美奈子というキャラクターを上手く配していた。

美鈴の内に渦巻く鬱屈の分、主題には様々な副題が絡みついている。本編は117分に収めるには話題が多すぎたのか、原作のインパクトを再現することを優先したのか、セリフに頼りがちで観客が共感するには感情面の描写が足りないと感じた。起承転結は理解できるが、そこに観客を巻き込むには駆け足すぎた。心の物語なので、もっとエピソードの取捨選択や演出の練り込みをして観客が美鈴の再生を体験できる物語にしてほしかった。
また、迫力を出す時の漫画の演出をそのまま落とし込んでいるせいで、前後のシーンから浮く場面もあった。原作がある作品故の制約やこだわりがあったのかも知れないが、原作再現よりも映画としての表現を優先しても良かったのではないだろうか。

こういった題材の作品には「拒まないのはおかしい・理解できない」という感想が散見される。残念ながら人間が動物である以上、理性やモラルだけでは説明・徹底できないことは数多くある。生存や生殖と言う本能に近い部分が関わればなおのことだろう。
美鈴が言うように、人は力や欲の前ではいつでも強く正しくいられるとは限らない。作中のシチュエーションで言えば望まない状況を拒絶できない、あるいは流されてしまう、という心理は、人によっては共感できないかもしれない。利害を計算した末に受け入れる場合もあれば、防御機能の一種として脳が抵抗よりも服従を選ぶこともあり、それもまた0か1ではなくグラデーションがある。
「おかしい」と断言する人には、相手との物理的・社会的な力関係や自身の主張の習慣・被虐歴が違えば、誰でもそこに至り得るということにいつか気付いて欲しいと思う。無論、そんな体験をする人が一人でも少なくあることが一番だが。

人が異性に抱く畏怖、同性間での不協和音、拗れたそれらを他者との共感と理解によってほどく物語を、もっと丁寧に描いてほしかった。また、テーマとアプローチは良い作品なのに、それとは別の点で作品が話題になったのも残念だった。

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うぐいす