「そもそも原作が映画だったから」ルックバック くつむしさんの映画レビュー(感想・評価)
そもそも原作が映画だったから
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観に行くのはほぼ藤本ファンだろうから、映画的である事が最たる特徴である藤本作品を映画化するなら、制作陣はその意味を提示しなくてはならない。ちゃんと「映画」になっていた。演出意図が明快なので。声優さんの仕事ぶりも良い。編集と通話するシーンのナチュラルさとか。時折テレビなどで耳にする"アニメ声"を変だと思う私の感覚は異常ではないようだ。
【追記】声は女優さんだったのか。なるほど。
【再度追記】案外言及してる人が少ないので。ルックバックというタイトル、メインは事件が起きない「ifの振り返り」だろうけど、子供の頃に京本が藤野の「背中を見て」いた、ラス前に京本の部屋で藤野が「振り返って」半纏の「背中を見る」と。序盤の背中にサインという仕込みがラスト近くで一番情感に訴える演出になっているのは本当に映画的。原作でも2コマでセリフを被せて過去シーンに繋げる映像的表現となっている。来場者特典のストーリーボードからの変化が決定的なのが興味深い。つくづく映画的な漫画。
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