「泣かそう、泣きに行こう映画」ルックバック カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
泣かそう、泣きに行こう映画
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原作未読。
チェンソーマンの原作者の作品という事以外は一切の情報を持たないまま、ただ何故平日の昼間でもこんなに人が入っているのかを知りたかった興味から観に行きました。
泣ける映画という事で実は自分も泣く気満々で臨んだが、結果泣く事はなかったが、それなりに面白いとは思った。
音楽、ストーリー共に普通の人であれば琴線に触れてくる構成で作られていることは疑いないが(だって登場人物二人のうち一人が亡くなるんだから)、そもそも藤本たつきさんの描く登場人物自体が皆可哀想な顔立ち(チェンソーマンもそう)であるという事も悲しさや寂しさにドライブをかける効果があるのだと思う。
劇中冒頭の4コマ漫画のシーンは面白い見せ方だと思ったが、最後のもしも自分が部屋から出さなかったらという想像シーンはどういう効果を狙ったものなのかは正直言ってわからなかった。
学校に行ってないのに美大にAO入学できたり、片方のみ東北弁だったりと気になる点はいくつかあったが、本作の大きなテーマや流れを捉えて観た場合にはほんの些細な事になるのだろう。
声をあてた河合優実さんと吉田美月喜さんには違和感が全くなかったので良かったと思う。
上映館を絞り、鑑賞料金を一律1,700円にした意図って発表されているんでしたっけ?
自分にとっては金額相応で元が取れたと思わせる様な作品ではなかったかな。
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