室町無頼のレビュー・感想・評価
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時折入る西部劇の音楽は何の為?
蓮田兵衛が荒野の用心棒的な人物であると表したかったのか、、違和感しか無かったけど、、
深刻なシーンでもゆる〜い音楽が掛かって緊張感無かった、大泉洋に合わせたの、、?
大泉洋さんは良い役者だけど、殺陣はイマイチですね、、
立ち方はカッコ良かったけど、実際の殺陣シーンは寄りだかりでキレも無かった。
大泉さんを使った理由って庶民派だから?
才蔵の成長していく様は良かったな。
初めの頃の喚くシーン、何言ってるか聞き取れなかったけど、、
ただ、あと30分は短く出来ると思う、、
可もなく不可もなく…
本格アクション映画
ここぞの凄みが……なかった
中途半端
歴史小説原作でありながら、入江監督がお祭りのような映画にしたかったとエンタメに寄せたが、寄せ切れていない印象。
登場人物の掘り下げが薄いため、感情移入出来ずに淡々と物語が進行してしまう。特に蓮田兵衛と骨川道賢については、共に天下をとろうとした戦友ということしか分からないのは勿体ない。正蔵の成長も物語の核となるが、正蔵のストーリが見えてこないため、アクションしか見どころが無くなってしまっている。
更に、劇中に流れるどこか聞いたことのある音楽は、安っぽい印象を受け、物語に入り込めない要因になっている。
入江監督は商業映画を作るようになってから、可もなく不可もなくといった作品が多い。「あんのこと」は河合優美、佐藤二朗をはじめとした役者陣に引っ張られた要素もあったが、素晴らしいヒューマンドラマを演出出来ていただけに残念だ。
泥臭さと迫力あるアクションの両立を目指した、意欲的な一作
大泉洋は様々な作品に主演していますが、本格的な剣術アクションは本作が初めてとのこと。確かにこれまでの彼のイメージからは、ものすんごいアクションを見せるという場面がなかなか想像しづらかったので、予告編のちょっと雰囲気の異なった彼の姿に興味津々でした。
彼が演ずる蓮田兵衛は、剣の達人である一方でどんな難局も受け流す飄々とした軽やかさも持ちつつ、しかしどこか腹の底を見せないしたたかさも垣間見せ、さらにそれでも隠しようのない人間味と誠実さがにじみ出ている、という、多様な側面を持った人物で、これはまさに「アクションができる大泉洋」のためのキャラクターといえますし、実際のところ緩急のついた彼の動きは見ごたえ十分で、剣豪としての人物像に強い説得力を与えていました。
ただ蓮田兵衛はどちらかというと、ある目的のために仲間を作っていく、という『七人の侍』(1954)における志村喬のような役回りであって、多くのアクション場面では脇を固める俳優たちが多彩なアクションを披露し、それが本作の見せ場となっています。中でも才蔵演じる長尾謙杜は、荒っぽい自己流棒術から修業を経て一流の棒術使いに成長していく様を様々な場面で披露していました。”汚れ”も厭わずぶつかっていく演技は絶賛したいところですが、彼と蓮田兵衛が出会う場面はなかなか衝撃的で、ファンは悲鳴を上げそう…。
通りを埋め尽くす群衆と彼らのたいまつのきらめきを俯瞰でとらえたショットは、シンプルさの中に壮観さを体感させる創意工夫がなされていて、某インド映画と空見しそうになったほど!
リアリティというよりはアクションの見せ方に重点を置いた作品ですが、それだけに例えば、『SHOGUN 将軍』と並行して時代劇としての描写の方向性の違いを味わうなど、楽しみ方の幅が広がりそう。
『十一人の賊軍』(2024)に続いてこれだけ本格的なアクション時代劇を鑑賞できることはうれしい限りです!
大泉洋主演、予告のイメージのままの痛快娯楽時代劇
大泉洋主演、予告、番宣を見て想像していた通りの内容だったかな。
娯楽時代劇というんでしょうか。
軽いテイストで、まさしく痛快娯楽劇という感じ。
大泉洋主演だから、イメージ通りというばイメージ通り。
登場人物の背景などは特に描かれず。
農民や大衆のために戦う主人公。
そして滅法強い。
手下の若者が見た事が無いなーと思ってみていた。
『OUT 』の倉悠貴かなーと思ったけど、何度みても違う。
結局、帰ってから調べてみると、なにわ男子の長尾謙杜という人だった。
いまだにジャニーズ枠ってあるんですかね。
彼はメッチャ頑張ってました。
この映画、公開週には見に行けず、昨日見に行く前に映画.COMで評点を見てから見に行きました。
実はこのパターンで失敗した事が何度かある。
レビュー数が少なくて高得点の場合、某宗教団体作成の映画。
そして、ジャニーズが絡むとコアなファンの組織票が働き高得点となるパターン。
この映画はどのパターンも当てはまらないと思うが、私的には凡庸な映画にしか感じなかった。
見たあとに知ったのだけど、実在の人物がいたんですね。
日本の歴史において初めて武士階級として一揆を起こした室町時代の人物・蓮田兵衛を描いた映画という事でした。
そして、入江悠監督。
最初は『サイタマノラッパー』の一発屋かと思っていました。
『ジョーカー・ゲーム』ではガッカリし、『22年目の告白~』ではやるじゃんと思ったのを覚えている。
『AI崩壊』、『聖地X』でまたガッカリ。
『ネメシス』で、もうダメだと思ったんだけど、
昨年『あんのこと』を見て、こういう映画も撮れるのねと思った。
とにかく、ハズレが多いイメージ。
これだけ撮っているのだから才能が無いわけじゃないと思うが、
話題先行で見てみるとガッカリするパターンが多い。
何も考えずに見る痛快娯楽時代劇です。
武田梨奈がんばってた
武田梨奈が出てるからね。観にいかないと。
吉本実憂も出てるんだよね。アクションすごいから、これも観ないと。
武田梨奈は才蔵の修行を手伝う役なんだよね。
だから修行が終わると一回消えるの。
「武田梨奈を出せえ」「決戦になったら良いところで現れるか」と思いながら観てたら現れたね。最後に矢も放つ良い役で良かった。
アクションの中で一瞬だけ武田梨奈は映るんだけど、やっぱりキレが違うね。良かった。
吉本実憂とも少しやり合うところが映されるんだけど、ここも周りのアクションとはレベルが違って良かった。
この二人のアクションを観ていたかったけど、本編とは関わらないから、まあ、こんなもんでしょうがない。
話は観てて辛かったな。
権力を持つ人たちに民がいいようにやられる話だからね。
そして何が辛いって、日本も近い将来に一揆が起きてもおかしくないような状況でしょ。
格差が開き始めてるからね。
そして一揆が起きたとき、自分は民の側なんだよ。
こんな辛い思いして、でも「やるしかない。一揆した方がまし」と思ってやるのかと思って辛かったな。
一揆が始まる前も後も、民の辛いところを描くね、入江遊監督。
ここまで凄惨に描く必要あるのかとも思うけど、入江監督のスタイルだとこうだよね。
大泉洋はスクっと立つとかっこいいね。堤真一もね。
二人のファッションがいまの時代でも通用しそうで良かったな。
でも二人でやり合うとね、そりゃJAC出身の堤真一の勝ちだよね。構えからして違う。
でも大泉洋もがんばってたよ。
そんなわけで為政者の皆様は「民なくして国なし」というところをお含みおきいただき、一揆しなくて良い状況を保って欲しいと思います。
そういう為政者を主権者である自分が選べという話だけど。
面白くなりそうではあったが残念な部分が多すぎる
あまり例がない室町時代を舞台とした作品であり、歴史の断面を切り取った作品として楽しめました。が、作品として高く評価できるかは少し別です。
まずは褒めるべき要素から。
長尾謙杜さんの修行シーンからクライマックスの立ち回りまでは素晴らしかった。堤真一さんもさすがはJAC出身と思わせる武士らしい佇まいと出自が河原者であるというある種のコンプレックスや権力側にいる逡巡などを見せる素晴らしい演技でした。
松本若菜さんは出番は少ないながらも、いつも以上に美しく妖艶なキャラクターを演じきってましたね。
ただし映画全体として見ると無駄に登場人物が多く、描く必要もないシーンもそこそこある印象。
クライマックスの一揆シーンは最初こそ見応えはありましたが、終盤はごちゃごちゃした映像で何を見せたいのかさっぱりわからない状態に。アクション映画でここまで撮影が酷い作品は記憶にないです。
その後の御所の前のシーンではなんの伏線もなく「無頼」と書かれた紙が門に貼られるよくわからないパフォーマンス。そのために多くの仲間が死んでいきましたが犬死もいいとこ。さらにその後の河原のシーンは完全に蛇足。
ただでさえ長く感じる作品の終わり方がズルズルと緩いため、作品全体の締まりがなくなってました。
マカロニウエスタンを意識した作品作りなら、終わりかたはもう少し鮮やかにして欲しいものです。むしろ、モコリーネ風の劇伴は全然映像や作品展開とあっておらず、その意味では音楽的には本当に最低な作品でした。
入江悠さんの作品は好きなものも多い一方で、ビッグバジェットになればなるほど、「どうしちゃったの?」というほど低クオリティな作品も作ってしまう不思議な監督さんです。本作は過去のいくつかの作品ほどは酷くなかったものの、トータルでは褒められるクオリティにはなっていません。
少なくともスケールの大きいアクション映画を撮ろうとしてる本作を任せるなら、もっと他に任せるべき監督がいたはず。
最後、大泉洋さんですが、最近の仕事選びを間違いすぎてませんかね? 本作に関しては殺陣も周囲に比べて見劣りしますし、ラストの骨皮との対決シーンのお粗末さはひどすぎます。
期待していただけに、本当に残念な部分が多い一作でした。
イーストウッドにはなれなかった
2025年。入江悠監督。室町時代末期、京都では疫病が流行り多くの人が死んでいるが、朝廷はなすすべがなく、人々は重税に苦しんでいた。武芸を売りにして各地を渡り歩く浪人は人々の苦しみに思いを寄せ、借金帳消しの一揆を企てる、という話。
腕に覚えがある孤高の主人公(大泉洋)が、虐げられた庶民に見方して戦いに挑み、勝ってどこかに立ち去る(または死んでしまう)というイーストウッド的な物語にもなりえたのだが、アクションの美味しいところは弟子の若者の六根棒使いに譲ってしまっているのが残念。もちろん、この青年の成長する過程(主人公が教育する過程)が一つの軸ではあるのだが。しかも、ニヒルな男がごくまれに情愛を見せるから涙を誘うということになるのだが、主人公のニヒル度が足りないため、情愛との落差が足りず、泣けない。大泉の人が良すぎるということか。イーストウッドになれたかもしれなかったのに。
思わぬ良作
素晴らしい!
堤真一目当て
民が苦しんでいるのに、税ばかりとりやがって
重税と飢饉と疫病と高利貸しによって苦しめられている民と、その状況を改善する方策がなく見て見ないふりをし、そんな状況なのに税ばかりを上げようとする幕府。重税と疫病については、現代と一緒ですね。飢饉もコメ不足がありました。一揆を起こすまでのことではないにしろ、投票行動からすると似たようなことが起こらないとも限らない昨今、この映画を見て、少し溜飲が下がる思いもあります。森永卓郎さんは見たのかなぁ?
ちょっとマカロニウエスタンっぽい感じもありましたね。殺陣師は「侍タイムスリッパー」と同じ清家一斗さん。あちらが侍の型が確立した後の1対1だったのに対し、こちらはまだ侍の型が固まる前の乱闘のような違いがあって、それぞれに迫力があって楽しめました。
セリフ回しがちょっと気になりました。当時っぽい古臭い言い回しの中に、「お願いします」みたいな現代的なものがあったり。まあ、分かりやすさを優先したんですかね。
昨年末にTBSラジオで、通常の番組の放送中に、告知なしに大泉洋さんの番組に替わり、そのゲストに松本若菜さんが出てきて、何だろうと思ったんですけど、芳王子役で松本若菜さんが登場したのを見て、この映画のプロモーションの一環だったんだと気づきました。
未来につながる希望
背景は決して明るいものではないし、たくさんの人たちが死んでいく。
なんだけど、大泉洋さんのキャラなのか重苦しくはない。
旧ジャニーズの子(ひとくくりにしてごめんなさい)が、たくましく成長する姿…もちろんメイクのチカラはあると思うけれど、なかなか良かったと思います。
民のために使ってこそ、税…と、一揆の中で死んでいく人の言葉
一方で、困ったら民から取り上げればいいという言葉
今の日本の為政者たちや経済界の人たちは、取り上げればいいと思っているとしか感じられない今の時代に、少しライトではあるけれど大泉洋というキャラを通じて石を投げてくれたのかなと思えた作品でした。
たった1行の男をこのスケールで描くのは凄い!
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