室町無頼のレビュー・感想・評価
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セットには相当予算張り込んでいる
演者もわんさかで焦点が散漫に成りがち
染色など衣装•言葉遣いの段差など時代考証の齟齬、唐突なワイヤアクション、荒っぽい筋運び、浅いテーマの掘り下げ、劇伴のアンマッチ.....おっと、いちいち突っ込みを入れ乍ら観てたら鑑賞料金が勿体ない
椅子に座って観始めてしまったからには割り切って、堤真一の堂に入った演技、大泉の芸幅を素直に堪能しておこう
でも、混迷・圧政の時代に、理不尽な高利証文を燃すことと引き換えに兵衛が命を差し出して成し遂げたかったこととは....冒頭の母娘の骸の為だった? この尺での主題の描き足りなさはちょっと難儀かな
どうしても往年の名作と比べてしまう人は観ない方がよい
カエルの成長物語
全体のセピアの色調がカオスな時代を表して良いムードを出していました。カエルの成長物語としても面白い映画でした。どんどん顔つきが変わっていました。折れた太刀の切先に大泉洋の姿が写るカットが素晴らしかったです。また、松本若菜の凛とした美しさも光っていました。
ラストが良い。
冒頭の飢えに苦しむ人々の描写がなかなかのショック。
ストーリー展開もわかりやすくて、時代に流れる空気みたいな
ものが映像からちゃんと伝わってきていい。
キャストもよく、大泉さんの今までのイメージになかった役柄が
意外にもハマっていて、殺陣シーンも見事です。
中でも最大の功労者が才蔵役の長尾さんです。
作品の初めの顔とラストの顔が才蔵として成長した雰囲気が
ちゃんと出ていて素晴らしいです。
BGMもマカロニウエスタンを思わすような感じで、個人的には
最高でした。これがしっくりこない方もいるかも。
印象に強く残ったのは、堤さんと大泉さんとの一対一の殺陣シーンで
作品自体の良さが増しているように感じるほどのシーンでした。
やるなら必殺まで、、、
十分に楽しめる時代劇だった。
「ええじゃないか」のような、
熱狂渦巻くカオス、
二転三転する破綻ギリギリの展開は、
その後、応仁の乱、
更には戦国時代へとつながる日本の歴史上、
最も混沌とした時代の前ぶれ感を楽しめた。
【蛇足】
時代劇のいつものやつを観たい、
時代劇ファンを狙うのか、
カオス、破綻を観たい、
ラッパと弦楽器を使うなら、
西部劇や、
必殺シリーズのレントゲンまで・・・
映画ファンを狙うのか、
作品だけを観ると両方狙った感があるが、
両方ともマーケットとしては、
大きくはないだろう。
2時間のエンタメに振り切るなら、
兵衛と道賢の関係をシンプルにするか、
または、
関係を維持するなら要整理のシークエンスは多い。
数字的にはどう影響が出るのだろうか。
人柄で人を惹きつける
立ち向かうは国家権力…でも、蓋を開けると浪人同士の決闘だった
応仁の乱以前、武士(浪人)が主導した一揆…のお話。
劇場予告編の「どん底から勝率ゼロを覆せ」というコピーが気になってしょうがなかった。
「勝率」とは、戦った総数に対する勝利数の割合だ。何度も戦って一度も勝てない状態(勝率:0)でさらに挑んだ戦いの物語なのか…?
気にしつつ映画を観た結果、そうではなかったように思う。
「勝ちめゼロ」という意味ではなかろうか…。
蓮田兵衛役・大泉洋の無頼ぶりは、三船敏郎の素浪人を少しオチャメにした感じで、殺陣も卒なくこなしていて大したものだ。
「俺が斬られても、こいつらは斬るなよ」とは、『椿三十郎』の最後の決闘場面で三船敏郎が仲代達矢に言うセリフ。大泉洋も最後にこれをもじったセリフを言うかと期待してしまった。
才蔵役・長尾謙杜は、最初のうち何をわめいているのか聞き取れず気持ちが入らなかった。汚れメイクもあって、主要キャラクターの存在感がない(前半は)。
柄本明老人との修行の場面は、今の映画なら仕方ないのかもしれないが、特殊撮影だらけで長尾謙杜自身の身体能力が感じられないのが気の毒だ。ジャッキー・チェンのカンフー映画を模しているなら、ここは青年の体力を示さないと…。
とはいえ運動神経は良さそうで、ワンカット長回し(風)の殺陣には圧倒された。だがやはり、忍者映画ならいざ知らず、リアリティがなさすぎる。
骨皮道賢役・堤真一はいつもの現代劇と変わらない演じぶりだが、洛中警護を担う浪人たちの棟梁という圧力は表れていた。芸達者だ。
不良大名の北村一輝の憎たらしさが良い。
この人、こういう役が板についている。元々は二枚目路線だったと思うが、『テルマエ・ロマエ』あたりからか、吹っ切った感があって清々しいほど。
悪政に虐げられる平民たちのためというより、蓮田兵衛に命を預けて集合したような浪人たちだが、その絆の根拠が描写不足。
個性豊かな寄せ集めの賊軍…を描きたかったのではないかと思うが、感情移入できなかった。
いざ大決戦となり、兵衛の兵法が発揮される展開。
合戦場面は迫力はあるものの、戦況が分かりづらい。が、これは今の映画の描き方だから仕方ない。ついて行けないこちらが悪い。
洛中警護役といっても骨皮道賢はせいぜい足軽大将で、ほぼ浪人みたいなもの。幕末の新選組に近い立ち位置だ。
結局は浪人どうしが殺し合いをさせられているので、この騒動で時代が変わったのか、疑問。北村一輝大名が悪の中枢だったら解決だが。
最近『八犬伝』などもあってスポットが当たっている室町時代。
私自身、戦国時代に比べるとまるで知識がないので、この時代背景の時代劇が続いてくれることを願う。
私達が、果たせなかったこと
つい考えちゃうんです。何故、今、この時代に、この映画が現れたのかを。エンタメ映画である以上、誰かが、何かを求めるが故に、この映画は創られたはず。
ヒトを苦しめるのは、おカネ?、暴力?、無慈悲?。
おカネ持ちになって、幸せになりたい。でも、それは、他者の不幸せを担保にすることでしか得られない?。
富がもたらす不平等は、誰が糺す?。
徳政令を求めるのは、昔話なのか?、現世なのか?。
護れなかった命は、誰がつぐなう?。
無頼に生きる術がない私に、何ができる?。
野辺にたたずむ親娘こそ、私?。
そんな私に憐れみを捧げる侠客は、誰?。
痛快娯楽映画のはずなのに、ヒトの痛みと苦しみと哀しみで、スクリーンが滲むのは、どうして?。
私達は、何を果たせずにいるの?。
令和の無頼に告ぐ
あなた方は、何を果たそうとしている?。
「あかんべぇ一休」
「室町無頼」の5年後に起こる、応仁の大乱を、風変わりな頓知を駆使する、型破りな僧目線で描いた傑作コミック。救いようの無いヒトの愚かさ、総てを受け入れ、総てを棄てる悟りの境地から見える修羅の世界の虚しさ。そんな世界を憐れむことなく、愛し続けた僧がいた…。
併せお読み下さい。
虫けら=価値のないもの
無頼!
派手だが良作
長尾謙杜さんが素晴らしかった
無頼はどっち
善し悪し混合!けれど善し!
観終わった後に、実は長めの映画だったのだと気付く程、物語に集中し終始引き込まれていた。
若手俳優さんの演技の一部やBGMの必要性?など気になる点も多少あったりはしたが、総合的にはとても好きな映画だった!
修行も含め、アクションシーンは見応えがあり、きっと彼なら…と期待を抱きながらワクワクドキドキ…息をのみつつ主人公(準)の少年を見守る。
エンディングを視聴者の想像に委ねる作品も多いが、こちらの映画は割と最後まできちんと描かれていたので、知りたいことが知られてスッキリした気持ちで鑑賞し終えることができた。
不条理な世に抗い、自由を手に入れるためには民 自らが立ち上がるしか他ないと幕府へ一揆を仕掛けた勇気と希望の時代劇。
兵衛と道賢の信頼関係や友情をところどころ描きつつも、互いの立場や譲れない想い、信念において敵対し戦わなければならないというもどかしさややりきれなさも同時に表現してくれていたので、自然と感情移入しやすかった。
歴史好きの友人に早速勧めた。笑
もう一回くらい劇場で観てもいいかなぁ〜。
殺陣に迫力。アクションシーンは見所。
室町時代設定の難しさ。
ここ一番のBGMがウ、ウスイ〜〜
宣伝にある様に
歴史書にたった一度だけ名前が出てきた蓮田兵衛の
大規模一揆のストーリーを思いっきり膨らませた
なかなかに興味深い原作の映画化。
作品の内容はものすごく宣伝されているので
じっくりそちらを観て貰った方が良いでしょうが
室町時代と言う時代設定が面白い。
所謂(いわゆる)、戦国時代より前で
アニメの一休さんの時代から80年〜100年くらい後の感じかしら?
この世が乱れて、もうすぐ応仁の乱が始まると言う頃。
あまり馴染みの無い時代なので、宣伝は難しい反面
馴染みが無いからこそ何とでもできる!と言う利点を
最大限に生かして、色々な活劇映画の面白いところ繋いだような
なかなかにド派手な活劇になってます。
ぜひ映画館で迫力を味わって観てください。
で、月に8回ほど映画館で映画を観る中途半端な映画好きとしては
楽しい映画ですが、中盤ちょっとテンポが悪くなるとこが惜しい。
兵衛(ひょうえ)に拾われた才蔵が
まるで、ジャッキー・チェンの初期作品のような
師匠からスパルタ修行を課せられるあたりは楽しいのだけど
修行を終えて兵衛と共に、村を訪ねるあたりから
なんか、テンポが緩くなって勿体無いな〜〜
それと、何と言ってもクラマックスのBGMがウスイ!
マカロニウエスタンの要素を盛り込んだ曲そのものは
それも一つの表現なので、いいとして
画面では百人にもなろうかと言う人数が大乱闘中なのに
曲の圧が、何だか「必殺仕事人」レベルなのが気になった
「必殺仕事人」は闇に紛れて、1人が1人を暗殺する話なので、
圧の強いド派手な大オーケストラ!的なBGMは場違いだけど
「室町無頼」は逆で、画面では百人以上が乱闘しているのに
曲の音圧がギターベースの5〜6人のバンドレベルで
どうにも音圧が薄っぺら〜〜〜い。
マカロニウエスタン調の曲で攻めるのなら
せめて「ドクターX」の主題曲の様な
弦楽器の下支えの効いた音の層の厚い曲にして欲しかったな〜〜。
なんかそこで、拍子抜けしてしまった。
私的にはちょっと物足りな〜〜〜い。
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