室町無頼のレビュー・感想・評価
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「室町無頼」熱い映画です
IMAXで先行上映を観ました。
時代劇というより、エンタメとして2時間ずっと楽しめる映画でした。
入江監督の作品を初めて拝見しましたが、登場人物の台詞や魅せ方、アクションシーンの斬新なカメラワークなど、こだわりを持って作られているのを要所で沢山感じて、印象的な場面がたくさんありました。
ただ、他の方も書いているように劇伴がたまに気になってしまったので−0.5とさせて頂きました。
主人公の蓮田兵衛、旧友の骨皮道賢を大泉さんと堤さんが魅力的に演じられており、2人の掛け合いや殺陣の重みがかっこいいです。
登場人物で1番の見どころは、長尾謙杜演じる才蔵の成長だと思います。何者でもなかった青年が、信頼できる兵衛に出会うことで修行して強くなっていくストーリーは、少年漫画そのもので熱かったです。
一揆のシーンはIMAXで見ることで、参加してる村人の動きなどをまざまざと感じられ、まるで自分も参加しているかのような迫力がありました。
歴史に名を残さなかった者たちの政府に対する不満が一揆で爆発する構成は、現代社会に通じてグッとくるところがあり、村人の叫びや台詞で泣いてしまいそうになる場面もありました。
作品としても、描かれている登場人物、カメラワークがすごく魅力的だったので、全国公開が始まったら、もう一度観に行こうと思います。
何度も観たい映画
分かりやすい物語。一揆のシーンは圧巻。そこまでの人間模様にも感情移入しやすく興奮気味。俳優さん達の顔がいい。民衆の歌と踊りに胸熱。そして殺陣はとてもよかった。特に才蔵のワンカットシーンは息のむ迫力。河原のシーンには2人の友情と道徳感に涙。また芳王子の妖艶さや芯の強さに安堵や生き抜く意味を熟考。何度も観たい映画です。
あえて「意外と」面白かった、と言おう
シナリオも物語の見せ方も、アクションも画面の雰囲気もレベルは高いなと
感じた
応仁の乱より前の時代、いわゆる戦国時代とは違う世界、甲冑をまとった武士というよりも寄せ集めの僧兵、山賊団のような描き方は、一揆勢力との衝突の描き方にリアルさを感じさせてくれてよかった
ただ、ただどうしてもどうしても大泉洋さんにはこのシリアスとコミカルさを上手く演じる必要がある役回りに無理を感じる。コミカルさは抑え気味にしていても違和感だし、シリアルさ全開のシーンでも「大泉洋」が出てきてしまって違和感が最後まで拭え切れないんだよぉ・・・
大泉洋さんは大好きなんだけど、洋さんじゃなくて鈴木亮平さんかちょっと雰囲気違うが浅野忠信さんなんかが演じたらまた全然違った印象になったんだろうなぁ
ただ、還暦の堤真一さんとのあの難しい関係性にも納得感を持てる世代となると違うかぁ
ただ、やっぱりあの役は洋さんでは陽のイメージが付きすぎていて・・・・・・・・・・・洋(陽)だけに
おあとがよろしいようで・・・・・
圧倒的スケール!
先行公開で鑑賞。
とにかく臨場感、スケールの大きさに圧倒されました。
話の内容を簡潔にまとめてと言われれば大筋はまとめられるが、それだけでこの作品の良し悪しがわかってたまるかと思うくらいには観てほしい…
登場人物の心情の動き、友情、尊敬、敬愛、勇気…自分の中に誰しもが持っている感情をいろんな方向から掘り返されるような、そんな感覚になりました。
豪華なキャストのなか印象的だったのは、私は長尾謙杜さんのファンなので彼を除くと、武田梨奈さん演じる超煕の異彩放つ存在感に目を奪われて仕方なかったです… 彼女が一揆シーンに出てきたときの安堵感、すごい。
本公開されたらまた観に行きます!
大迫力のアクションにも緻密な演技が光る傑作
悪政の世をを憂い時代を変えようと動く主人公を軸に見るもよし、才蔵という一人のか弱き少年の成長物語として楽しむもよし!何度も見たくなるVFXを駆使した大迫力アクションがとにかく凄い!!テンポよく話が展開していき飽きさせないがアクションばかりで疲れるということもない素晴らしい脚本。構想8年との事だが本当によくできている。
アクションばかりで大味になるかと思いきや、セリフのないシーンでも大写しになる瞳の表情や、風を使って感情の動きを表現するなど緻密な演技も光っている。特に大泉洋さん演じる兵衛と、堤真一さん演じる道賢については二人の関係性を示す感情の表現が素晴らしい。長尾謙杜さん演じる才蔵については圧巻のアクションも去ることながら短期間で演じているとは思えない顔つきの変化や目の演技が印象的だった。
あえて懐かしさを憶える劇中音楽が時々浮いてしまっていると感じる場面があったので☆-0.5。時々クスッと笑える場面もあり、感情を揺さぶられ涙するシーンもあり、見終わってすぐ「あのシーンもう一度みたい!」と思えるシーンがいくつもありリピートしたい大満足の作品でした!
圧巻の時代劇アクション!!
才蔵の成長物語
公開前にも言われていたように主役は蓮田兵衛だが才蔵がかなりの重要キャラクターだった。そしてその才蔵が物語の始めから終わりまで表情が全く別人のように成長しており、キャラクター自体にも、それを演じた長尾謙杜さんにも感激した。
普段時代劇ものを観ることがない人間でも見やすく、理解しやすいと感じた。
チャンバラ好きもしくは出演者ファンなら満足なのかも
とにかくずううううううっと殺し合いとかチャンバラシーンなので正直飽きた。映像もあえて汚い風に撮ってるんだろうけど、死体が大量に出てくるし、血とか汚物とかそんなのがビシャーって感じで、やたら痛そうな怪我とかチョンパとか見せられて辟易しました。ストーリーは浪人の大泉洋が幕府と対立して一揆の頭になって借金を帳消しにさせるって単純な流れ。拾われて弟子になった旧ジャニの子(名前知らない)も漏らしたりほぼ全裸みたいな恰好でひたすら修行させられて、そういうSっぽい演出の監督なのかもしれないけど、痛そうなシーンばっかりでなんだかなぁって感じ。あと松本若菜演じる遊女がね、お色気要員でしかなく、そういう扱いかぁって思ってしまった。とにかく大量のエキストラを投入して、ひたすら肉弾戦みたいなのが撮りたかったんだろうね。そういうのに興味がない人、出演者のファンじゃない人には退屈な映画でした。
大泉さんが仰ってた言った通り才蔵の成長物語
初めてIMAXで映画を鑑賞しましたが、臨場感がとてもすごく大きなスクリーンにスピーカー、映画の世界に入り込みまさに室町時代に自分もタイムスリップしたかのような感覚になりましたジャパンプレミアで大泉さんが「この映画は僕が主演だけど、長尾くん(才蔵)の成長物語だ」と話しておりましたが、まさにその言葉の通り最初は拾われた子犬のようにちょこちょこと兵衛の後ろについていっていた才蔵が厳しい修行を乗り越えみるみる成長し、逞しくなっていく姿に涙が溢れました。後ろについて行ってた頃は様々なことに吠えていた才蔵も物語が進むにつれて静かな落ち着き、貫禄を備えていく姿、それを目で表現する長尾くんの演技が最高でした。また、六尺棒という長い棒を私はこの作品を通して初めて知りましたが、ワイヤーアクション含め代役を使わず全て自分でこなす姿に胸打たれました。大泉さんの殺陣も初めてとは思えないほど美しかったです。堤さんと一騎打ちになるところはとても興奮しました。師弟の絆、古き友人同士の絆、同じ思いを思った仲間たちの絆、色々な絆が描かれていました。そしてなにより一揆のシーンの迫力、事前番組や雑誌のインタビュー監督のお話などを通して大変だったということは沢山目にしていましたがこんなにも大規模で大人数の撮影、まさにIMAXにピッタリですごい迫力で気づいたら前のめりになって鑑賞してしまいました。時代劇は言葉が難しかったりするイメージがありましたがこの作品でそのイメージは覆されました。本当に胸打たれるとても素敵な作品でした。何度も何度も観にいきたいです。
IMAXでの鑑賞
室町無頼をIMAXで鑑賞してきました。
歴史物はあまり見ないのですが、分かりやすく、全体的に楽しく見ることが出来ました。
一揆のシーンなどアクションシーンは参加人数が多いこともあり、迫力があって良かったです!
無頼(頼るところがないアウトロー)が仲間と共に立ち向かうというよくあるものの定番な内容で良かったと思います。
血が流れるシーンや死体など少しグロいところもありましたが、耐性があまりない私でも大丈夫なほどでした。
キャストとしては、主演の大泉さんをはじめ、立ち振る舞いと声がとにかくかっこいい堤さん、色っぽい松本さんなど皆様素敵でした。その中でも才蔵役の長尾さんがこれ程アクションができるのか、と驚きました。可愛らしいシーンもよく、将来が楽しみです。
才蔵の成長や目の表情等がとても良くとても惹かれる映画でした!
兵衛と才蔵の関係性がとても良く、才蔵の成長にとても圧巻されました。歴史にはあまり詳しくないんですけどとても興味が湧きました!才蔵の目の表情が良く、前半と後半で全然違ってかっこよかったし、才蔵の殺陣にもとても目が惹かれます!!とても素敵な映画にめぐり逢う事が出来ました!また見に行こうと思います!
安易なワイヤーアクションで長尾謙杜の努力が台無しに!アクション監督出てこい! 誰か「痛快アクション時代劇」を作ってほしい。
本格時代劇で、良く有る江戸の戦国時代でなく、舞台は室町時代。
日本史上初めて武士階級で一揆をおこした人物の人間的な魅力と半生を描く。
大泉洋が好演。
彼に拾われ戦いの技も人間としても大きく成長していく青年を演じた長尾謙杜も良かった。
一応面白かったのですが、色々気になってしまうことも…。
まず冒頭、大泉洋登場の時、役人2人を死体の山に突き落とす。
周りに役人は何人もいるのに、誰もやっつけに来ない不思議。
ここは、役人連中が寄ってたかってくるのに、刀を使わず、素手で全員やっつけるのが定石でしょう?
かえるを連れて村に戻ると、悪党に襲われている。
ここは、かえると二人で、村を守るため、バッサバッサと次々にやっつけるのかと思えば、なんと、アクション全カット!
次のシーンでは戦いが終わってる!
なぜ?
冒頭の見せ場になると期待したのに。信じられない。
全体で、大泉洋の殺陣のカタルシスが得られるのは、最初の関所破りくらい。
それ以外のアクションはほとんど印象に残っていない。
なぜアクションシーンを端折るか。
アクション、殺陣を出し惜しみしてるように思える。
クライマックスでは、安いミエミエのワイヤーアクションで長尾謙杜の努力が台無しに!
アクション監督出てこい!
これを見逃した監督も、併せて責任重大。
そして、ラスト。
悪党の公家をかんざしで一突き、絶命。
なんで、真正面から一刀両断!しないか。
かたき討ちでいい感じにしたかったのだろうけれど、スカッとしない。
そして、戦いの最後に、門に何か「たいそう意味ありげ」に書付を貼り付ける。
矢まで放って。
そしてめくれたら「無頼」?命がけの末にそれ?何のこっちゃ?
何か歴史的な意味や、男の生きざまとかあるの?全くわからん。
全身創痍の主人公は、ライバルと一騎打ちで絶命、その志は青年に引き継がれる。
これって、いい話?
頼むから、誰か「痛快アクション時代劇」を作ってほしい。
泣かせやシビアな結末はいいから。
悪者バッサリやっつけて、無頼の放浪の旅に出ればいいのではないか。
なぜ、泣かせにいかないといけないの?
ほとんどは私の個人的な嗜好だけかもしれません。
世の中とかなりずれてきているのかなあと感じる今日この頃でした。
むしろ「かえる」の縦横無尽な殺陣に惚れた!
大泉洋さんの力が抜けた飄々とした立ち居振る舞いは、時代劇こそ生きるもんだと、以前、主演の「駆込み女と駆出し男」を鑑賞した際に強く思いました。
駆け込み女の際は、彼の口上というか長台詞がもう既に板についていてめちゃめちゃ格好良くて・・・また時代劇で主演やってくれないかな、と思ってたところの「室町無頼」で剣豪役じゃないですか!待ちきれずIMAX先行上映で鑑賞した次第です。
ただ、今回目を引いたのは大泉洋さん演じる蓮田兵衛よりも、彼に拾われた弟子の「かえる」を演じた長尾謙杜さんの一本気で感情が突き刺さる様な強い演技と、六尺棒を使った縦横無尽な殺陣でした。たぶん、師匠よりも殺陣は上手いと思います(笑)。有名なアイドルってことらしい(知らないです。すみません)けど、良い意味でアイドルっぽくなく突き抜けていて見せ場が十分でした。
主人公蓮田兵衛は無頼かつ、弱きを助け強きを挫くという人物で、大泉洋さんにぴったりの魅力的な役どころでした。今回大泉洋さんは殺陣やアクションは初めてとのことですが、剣豪っぽい雰囲気はかなりでていて良かったと思います。
ただ兵衛はクライマックスの殺陣においては、トリックスターみたいなイメージが先行して演出的にも剣豪の重厚感がやや表現できてなかった様な気がします。実際、太刀筋も軽くて斬れずに防具に阻まれたシーンがあったような。そういう設定なのかもしれませんが、主人公の魅せ方、重さの表現にもう少し改善の余地があったのではないでしょうか。
そんな乱戦の中、まってましたの登場感、圧倒的達人感を演出し、間違いなく師匠を上回ったのが、弟子のかえるの殺陣でした。正直、ワイヤーアクション?はちょっと違和感ありましたが、満身創痍で全力疾走し、挫かれても何度でも立ち上がる若者の清く尊い姿には真面目に感涙してしまいましたよ。
最後も無頼の意志が脈々と繋がれる感じで、素晴らしかったと思います。
ぜひご鑑賞を!
カエルの試練と性♡と成長。
1461年室町時代…、倒幕と世直しのタイミングを計る蓮田兵衛と、蓮田兵衛に助けられ買われた才蔵こと“蛙”の話。
蛙の1年という修行期間中、無頼仲間集め蛙を仕上げ、かつての悪友・骨皮道賢率いる幕府軍vsムシケラ(無頼)軍の戦いを見せてく。
大泉洋演じる蓮田兵衛の荒くれぶりと餓えてる親子に食べ物を与える優しさに惹き込まれる冒頭から見せられ、正直歴史にウトい私には蓮田がイイ奴なんだか悪い奴なんだか、ずっと?があって…。
だけど周りの人間への扱い、振る舞いは何か魅力的だし人が寄ってくる。これは作品だけど彼のキャラ?なのか大泉洋演じる蓮田が魅力的なのかは分からないけれど、ストーリー、キャラといい観てて惹かれるし面白かった。
バラエティの大泉洋さんも好きだけど俳優・大泉洋はもっと好きかも!あの修行を乗り越えたらカエルは最強だろ!何て思ったけどやっぱ最強でしたね。(IMAX鑑賞)
迫力満点
鑑賞後は全身から力が抜けるのを体感できる映画
感激で気づいたら涙が出ていました。スケールの大きさに劇中何度鳥肌が立ったか分かりません。
まず主人公の蓮田兵衛を演じる大泉さんがかっこよすぎます。原作で読んだ蓮田兵衛のイメージを映像で見事に再現してくれています。飄々とした性格ながらも信念は固く、誰もがこの人に着いていきたいと思う。どの時代でもこのような人物は愛され自然と人が集まってくるし、必然的に中心に立っている。蓮田兵衛が一揆の頭となり、映画を見てる自分でさえもこの人に着いていきたいと思わせてくれるような大泉さんのお芝居は流石としか言いようがないです。
また個人的に兵衛と道賢の悪友のシーンがとてもリアリティがあって好きでした。かつては友人でありながらも生きていく中で道が変わり、人も変えてしまうという現在でもあるよなとイメージしやすい話でどちらの役にも感情移入をしてしまいました。最後の場面では道賢が自分の刀と倒れた兵衛の刀を外して座るという、かつての友人関係を示すような細かい工夫もされており、あのシーンは涙無しでは見れなかったです。
才蔵のアクションは言葉に表せないので見てください。笑
語るとしたら演技ですかね。一本の映画であれほどの成長を表現することはとても難しかったと思います。信じる人もいないただ吠えるだけだった蛙が、命尽きようとも守りたいと思えた人物ができたというだけでも感動ですし、少年ながらの純粋さが表れているのもとても良かったです。また全てを教えてくれて成長させてくれた師匠を何があっても守るという信念が、凄まじい棒術や後半の声色、目の演技で伝わってきました。
兵衛と道賢の最後の場面では、師匠を守りたい、これからも着いていきたいという少年ながらの気持ちと、兵法者である師匠の意思を弟子として引き継がなければという葛藤がひしひしと伝わってきました。才蔵の棒術があれば、兵衛を生かすこともできたかもしれないが、師匠が地に突き刺した六尺棒を抜かず握りしめ、自分の頭で考えろという言葉を胸に、何もせずグッと堪え、師匠の最後をただ見守るシーンがとても印象に残りました。
何度観に行っても飽きない、むしろ回数を重ねるごとに新しい発見があり面白さが増す映画だと思います。(既に3回みました笑)
最高の映画です。
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