室町無頼のレビュー・感想・評価
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生身の人間のエネルギー
悪政を正すヒーロー物としても、兵衛と道賢の友情物としても、才蔵少年の成長物語としても、何通りにも楽しめる。才蔵はスタントを使っていないのも恐れ入る。大量のエキストラを使った一揆のシーンは生身の人間のエネルギーが溢れている。
素材の無駄遣い
素材は良いのに全部が中途半端
アクションを見せたいのだとしたらあまりにも少ないし
岩永ジョーイと武田梨奈を使っといてこのアクションはしょぼ過ぎる
ストーリーを見せたいのならあまりにも簡素だし
せっかくナレーションいるんだからもう少し状況説明とかやらせればいいのに
バイオレンス描写を見せたいのかと思ったら肝心な所ぼかすし
キャラクターは多いけど多すぎて厚みが無いキャラばっかりだし般若とかなんなんだよ(笑)
セリフを時代劇に寄せ過ぎてて
時代劇が好きか歴史が好きじゃないと
ちょっと難しい表現や単語も多すぎると思った
その割に殺陣シーンはなんとも微妙
全体的にもう少し纏まってたら
最後の一騎打ちからの展開で泣いてたかも知れないのに
最後の展開は良かった
後もう一つ気になったのが音悪くない?
BGMばっかり大きくてセリフ聞き取りにくかったりSEにもなんか迫力感じなかったんだけど?
総じて期待してただけにかなりがっかりした
あ、でも大泉洋のチャンバラはそこまで悪くなかったよ
期待度○鑑賞後の満足度◎ 日本映画としては珍しい反体制側を主役としたエンタメであると共に(マカロニ)ウェスタン時代劇の側面も感じさせるのが面白い。それは室町時代が背景ということもあるのだろう。
①前半が特に要所要所で西部劇(ウェスタン)、それもマカロニウェスタンの匂いがする。音楽がそう想起させるのだが、面白いことに昭和40年代によく作られた素浪人といったアウトローを主人公にしたテレビ時代劇の雰囲気も感じさせる。
主人公の蓮田兵衛役の大泉洋の演技に、三船敏郎や近衛十三郎が演じた飄々とした侍の面影があるのもその一因だろう。
②現代日本文化と呼ばれるものの殆どが生まれ築かれたのが実は室町時代であり、且つそれ以前の時代の価値観が崩れた日本史の中でも重要な時代なのだが、後に続く戦国時代や江戸時代ほどには描かれず知名度もも一つの室町時代。
学校の歴史の時間でも、表面だけなぞられることが多いので、余計戦国時代や江戸時代に比べ日本人が寄せる感心度が低い。
南北朝がややこしいい、それぞれに付く大名たちの権力争いの構図もややこしいのがその大きな要因だと思うが、南北朝では実は南朝の方が正統であり、今の日本の皇室は北朝の流れを継いでいるので、そこを深掘りすると現代の皇室の正統性が揺らぐため、国もあまり室町時代の歴史の教育に熱心ではない、ということをどこかで読んだが、今となってはどうでもよいことだし、日本皇室はいまや日本という国のブランドなので、この話はこれくらいにしておきましょう。
③冷静な目で見ると映画としての完成度はイマイチなんだけれども、
成長過程が物凄い
昭和感満載w
長尾謙杜に勝つ(喝!)
初日舞台挨拶中継付上映回鑑賞。(IMAX先行上映で観たかったな)
斬りゃれば痛えぞ。
大泉洋は何やっても様になるなぁ。
堤真一もカッコよかったなぁ。
松本若菜別嬪さんやなぁ。
カエル最高に良い役やったなぁ。殺陣・アクションと同じように台詞回しも特訓すればよかったのに。
一部登場人物のキャラクターデザインが個性的すぎて壊しちゃってるなぁ。
統一性のない音楽。センスいいだろって思いながら音楽入れてるんだろうなぁ。(センス悪いですよ)
殺陣・アクションすごかったなぁ。カメラマンは俺もアクションしなきゃと思って一緒に動いてたのかなぁ。あんたは動いちゃダメだよ。せっかく俳優さんたちがアクションしてるのしっかりと見せてくれなきゃ。
なんだかんだ書いちゃったけどこういうの好き。
特に終わり方良かったなぁ。
映画には関係ないんですけど、舞台挨拶(中継)が終わって、さぁお楽しみください。の後にNO MORE映画泥棒入れるのやめてほしい。
【”面白く無き世を面白く生きる。”今作は”寛正の土一揆”を弱者救済のために起こした男と彼に感化された男達と、民に圧政を強いる室町幕府に仕える愚かしき者たちとの激烈な闘いを描いた歴史絵巻である。】
■応仁の乱の直前。1461年の京。室町幕府の圧政の中、京の民は困窮を極め金貸しから借りた金を返せずに、妻娘を質方に取られる者多数。浪人者が多数徘徊していた。
だが、東山文化を築いた将軍及び大名衆は、それとは別世界で過ごしていた。
それを、睥睨していたのが、応仁の乱で焼失した相国寺の境内に三代将軍義満が建立した七重の塔だった。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・私が今作を鑑賞中に感じたのは、蓮田兵衛を演じた大泉洋さんの飄々とした演技も要因だったのかもしれないが、劇中流れる音楽を含めて、<(マカロニ・ウエスタン&荒野の七人)/2>みたいな作品だなあ、という事であった。
・蓮田兵衛が拾った蛙と呼ばれていた才蔵(長尾謙社)の一年に亙る修行のシーンなども、コレマタ何となく、若きジャッキー・チェンの幾つかの映画を思い出してしまったモノである。
■嬉しかったのは、高級遊女の芳王子を松本若菜さんが演じられていた事である。家人に、”最近、松本若菜さんが良く映画に出るんだよ!”と報告したら、どうもTVドラマがヒットしたらしいのである。どちらにしろ、嬉しき事である。
ホント、お綺麗な方であるよ。
そして、ナント芳王子は、兵衛と寝た後に、訪れた才蔵を見て”貴方、女を知らないでしょう。”と言って優しく微笑むのである。良いなあ・・。(オバカ)
・蓮田兵衛と、京洛中警護をする骨皮道賢(堤真一)とは、どうも昔は同じ思いを持つ仲間だったようなのだが、今は別の道を歩んでいる。
だが、骨皮道賢(何だか、凄い名前であるなあ。)は、何処か蓮田兵衛には親しみと共に、一目置いているようなのである。
■今作で非常に爽やかだったのは、蓮田兵衛が土産の簪を上げた娘が、民の事を”虫”と呼ぶ愚かしき大名(北村一輝)に殺された事を知り、大名が酔っ払って宮中に戻る際に輿から引きずり下ろし、娘の簪で喉元を突き刺し殺すシーンである。
大泉さんは、コミカルな演技とシリアスな演技での”眼”の使い分けが絶妙に上手い人だと思うのである。
■そして、蓮田兵衛が率いる無頼の一団は宮中に突き進み、”無頼”と書いた紙を門に矢で突き立てるのである。このシーンでの才蔵の棒術の凄さは、必見である。
だが、宮中の中では将軍たち(多分、東山文化を築く事にうつつを抜かし、民を顧みなかった足利義政であろう。)がそのような状況も知らずに、虚ろな表情で七重の塔にちらほらと舞う炎をぼんやりと見ているのである。
<蓮田兵衛と、骨皮道賢は激しく刃を交わし、蓮田兵衛は地に斃れる。だが、彼が起こした”寛正の土一機”により、室町幕府は【徳政令】(簡単に言えば、借金棒引き令)を出し、それを知った皆は”蓮田兵衛の勝利だな。”と呟くのである。
時は流れ、応仁の乱が起き、幕府側だった骨皮道賢は斬首されるのである。諸行無常である。
そして、街中をぼんやりと歩く芳王子の前に、すっかり貫録を付けた才蔵が懐かしそうな顔で現れるのである。
今作は、”寛正の土一機”を、弱者救済のために立ち上がり、起こした男と彼に感化された男達と、民に圧政を強いる室町幕府に仕える者たちとの激烈な闘いを描いた歴史絵巻の逸品なのである。
蓮田兵衛をはじめ、560年前の地獄を生きた人たちからの、今を生きるおれたち日本人への“大説教”をくらえ!!⚔️
永田町で高い給料を貰ってるバカどもたちに。
そんなバカどもたちに文句だけ言って動かないおれ含むバカどもたちに。
そんなバカどもばっかの日本で生活する日本人に是非とも、是非とも観てほしい映画。
この映画で心に残ってる言葉がいくつかあって、
“つまらぬ世はさっさと潰し、おもしろき世を作った方が良い”
“世の仕組みを知らぬものは、尻の毛まで抜かれる”
“民のために使わんで、何のための税だ”
“考えろ、己の頭で” …etc.
135分観ていて、なんど心をグサグサ刺されたことか←💘
自由気ままにマイペース、それでいて誰よりも心が温かい蓮田兵衛。
そんな己の足で自由に歩く兵衛に憧れた才蔵。
そんな2人の師弟であり、親子であり、友のような関係性がとても良かった。
ベスト・キッドのような修行で、身も心も日に日に成長する才蔵を、スクリーン越しで見ていてとても気持ちいい。
また、兵衛と堤真一演じる骨皮との、悪友であり、兄弟のような関係性にもほろり案件🥲
音楽の使い方はちょっと、、というかかなり気になったけど笑
まぁそんなことは置いといて、とりあえず観てほしい一本。
人々のために、侍が立ち上がる!
2025年、映画館で鑑賞する1本目です。
「侍タイムスリッパー」以降、「八犬伝」とか「十一人の賊軍」等、チャンバラ時代劇が元気づいているような気がします。
本作品もそれに漏れず、迫力あるチャンバラで楽しませてもらいました。
室町時代の歴史はよく知りません。
飢饉と重税で百姓が苦しんでいた時代。素浪人の蓮田兵衛(大泉洋)が立ち上がり、一揆を起こす話。クライマックスは、大迫力でした。
この大泉洋さんがメチャカッコいい!凄腕の剣豪であり、やることなすこと型破り!それでいて貧しい人たちには優しく接する。
ただね・・・
ごめんなさい、メチャクチャ個人的な意見で申し訳ないですが、大泉洋さんじゃちょっと違うかな。もうちょっと野性味のある人にやってほしかった・・・
北村一輝さんが出てたけど、逆だったら面白いんじゃないかなって思っちゃった。
【ネタバレ】
蓮田兵衛の最期が切ない。潔くてカッコいい。だから尚更、大泉洋さんじゃちょっと・・・カッコ良すぎちゃうんだよね。
余談ですが、1年であそこまで強くなる才蔵は何者?修行が凄かったのかもしれないけど、あの無双ぶりは大したもんです。
感動しました
大泉洋の新境地、東映が挑む西部劇風時代劇アクション大作!
IMAX版先行上映にて。
寛正の土一揆(1462)の首謀者として、後の歴史に一行のみ残される事になる浪人 蓮田兵衛(はすだひょうえ)の逸話を元にした垣根涼介の同名原作を映像化した時代劇アクション大作。蓮田兵衛を大泉洋、兵衛の弟子となる棒術使い才蔵を『なにわ男子』の長尾謙杜、兵衛の悪友にして幕府の治安維持組織の長 骨皮道賢を堤真一が演じる。
応仁の乱(1467)直前の京都。長禄・寛正の飢饉(1459〜1461)により、多くの難民が京都で息絶え、餓死者は8万人にも及んだ。それにも拘らず、幕府をはじめとする大名や高利貸達は、民の窮乏を他所に悠々自適な生活を送っていた。そんな中、蓮田兵衛という1人の浪人が京を訪れ、道賢率いる足軽集団に捕えられた才蔵を貰い受ける。才蔵の棒術に何かを感じ取った兵衛は、自らの師である唐埼の老人(柄本明)の元に彼を1年預け、棒術の才を開花させる。やがて、兵衛は成長した才蔵らと共に、かねてから計画していた一揆の為に動き出す。
私は原作未読で、ポスタービジュアルからは、硬派でお堅い時代劇をイメージしていた。しかし、XやFilmarksでの試写会組の高評価ぶりから、興味を惹かれて先行上映に参加。蓋を開けてみると、音楽や演出に西部劇風の雰囲気を纏わせた異色の時代劇感を醸し出していた。クライマックスで兵衛達無頼漢が並び歩き、足利義政の屋敷へと最終決戦に向かう姿は、さながらサム・ペキンパー監督の『ワイルドバンチ』(1969)のよう。
主演の大泉洋が初めて本格的なアクションに挑んだという本作。演じる蓮田兵衛は、普段はにやけ顔で飄々としていながらも、内に秘めた信念や剣の腕は確かな魅力を兼ね備えている。
また、彼の弟子となる才蔵を演じた長尾謙杜の演技は、未成熟ながらもウブで無骨な雰囲気を漂わせる才蔵にマッチしており、クライマックスで兵衛すら凌ぐ達人として覚醒する姿は圧巻。そんな兵衛らと敵対する道賢役の堤真一は、流石の名優っぷりで貫禄十分。チョイ役ながらも憎たらしい悪役っぷりで物語のクライマックスを盛り上げた名和好臣役の北村一輝も流石。
作中幾度となく展開される殺陣シーンの数々の迫力には、「流石、東映!」と唸らされる。去年『侍タイムスリッパー』という時代劇へ熱いエールを送った作品を目にしていただけに、時代劇の殺陣にしっかりとした迫力があるのは嬉しかった。そうした確かなアクションの下地以外にも、才蔵の修行シーンや覚醒シーンにはCGやワイヤーアクションといった現代的な手法も使い、邦画アクション大作としての見応えは十分だった。
また、物語後半で展開される一揆シーン、特に二条通りでの夜間のアクションは、かなりの予算を投じたであろう気合いの入った仕上がり。
しかし、これは原作の抱えていた問題なのかもしれないが、兵衛と才蔵の関係性がラストで重要になる以上、才蔵の修行に少なからず兵衛も関わるべきだったのは間違いない。何なら、修行の仕上げを武者修行ではなく、兵衛との一騎打ちにしても良かっただろう。そこでは兵衛に軍配が上がりつつも、兵衛は確かに才蔵の中に達人としての可能性を感じるといった演出の一つでもあれば、最後の教えとして“道賢と自らの一騎打ちに手を出さない”という「耐える事」の意味も、より一層重さが増したように思う。また、兵衛が修行に関わっていない以上、道賢が覚醒した才蔵を目にした際に口にした「(兵衛のやつ)育てたか…!」という台詞にも、「いや、育てたのは老人ですけどね」と違和感が生じてしまった。
本作最大のマイナスポイントが音楽。西部劇風の音楽こそ、シーンの演出もあってキマるものの、日常シーンや何気ない場面で掛かる音楽は悉く間抜けな印象を受けてしまい、それが物語への没入感を阻害していたのは否めない。作風とミスマッチ、もっと言えば平凡でダサい印象だったのは残念だった。
武田梨奈演じる声を発せない朝鮮人の達人である超煕(ちょひ)や、才蔵の実力に惚れて仲間に加わる衛門太郎らの活躍も、中途半端にキャラ立てした以上はもう少し活躍の場が欲しかったし、その後どうなったのかも気になった。
しかし、それでも邦画アクション大作として気合い十分なのは伝わってきたし、多少のマイナスポイントを埋め合わせるだけの熱量とアクションシーンの数々は劇場のスクリーンで鑑賞する価値があるのは間違いない。
マグニフィセントセブン+キングダム 的な?
⭐︎4.3 / 5.0
原作読者です
内容が原作より何十倍もコミカル
兵衛が3倍飄々としてる
道賢が8倍スタイリッシュ
そして何より才蔵が100倍元気(笑)
私のイメージの中では才蔵はほとんど笑わないしそれほど感情豊かではないと思っていた。
長尾謙杜さん演じる才蔵はよく泣くしよく笑う。
長尾さんならではの演じ方なんだろうなと思った。
映像化が決まって、才蔵をアイドルの方が演じると知った時序盤の失禁シーンや、芳王子に喰われるシーンは無いだろうなと思ったらあって驚いた。攻めたな。
映画オリジナルの、御所の門に『無頼』を貼り付けるシーンがとてもよかった。1番好きなシーン。
前述した通りとてもコミカルになっていて、クスッと笑えるシーンもあって面白かった。
特に才蔵が芳王子に喰われた後、ニヤケが止まらないところは劇場全体がクスッとなっていた。
ただひとつ、劇伴が……
緊迫したシーンで日常パートみたいな音楽流れるし、何度も西部劇みたいな音楽で違和感を覚えた。
時代劇普段見ないから分からないけど、時代劇ってこういうものなのだろうか?
作品はコミカルで見やすく勢いもあるが、劇伴が違和感だったので星3つ。
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