「寛正の土一揆」室町無頼 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
寛正の土一揆
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原作は垣根涼介の歴史小説だが、ほぼ史実、武士が農民を指揮してクーデターを起こしたのは初めて、蓮田兵衛の寛正の土一揆を描いた壮絶な時代劇。
冒頭から室町時代中期の寛正の大飢饉に苦しむ農民、実際に8万人以上が死んだとされるが映画も死体の山、幕府の役人の非情な振る舞いに立ち上がった流れ者の浪人、蓮田兵衛(大泉洋)の一騎を起こした動機が察せられる地獄絵図に心底怖くなりました。
飢饉の原因は長雨、異常低温、台風などの異常気象、現代でも脅威ですが武家や公家が支配する格差時代では救助、復興支援どころか見殺し、虐待の限りの黒歴史・・。
いつものコミカルな演技は封印して派手な立ち回りに熱演の大泉さん、刀を家まで持ち込み自主練習を重ねたそうです、その熱意を見て道賢との一騎打ちのシーンが急きょ追加されたとのこと。それでも、やっぱり比べてしまうと堤さんには敵わないのは想像通りでした、残念・・。
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