「時代西部劇?」室町無頼 K2さんの映画レビュー(感想・評価)
時代西部劇?
BGMもなんかもそのテイストがあり、ウエスタン調時代劇、みたいなものをやりたかったんでしょうか?
荒廃した世界を表現したかったのかもしれませんが、やたら風がビュービュー吹いて岩ゴロゴロ、に違和感。アメリカ開拓時代のイメージかもしれませんが、景色が日本ではない。美術設定、世界観の描き方が中途半端に見えました
独特の世界観で、話はテンポもあって面白かったですが、基本は時代劇風のユルユル&ご都合主義なのに、一揆シーンはリアルテイストも出そうとして結局そうでもなかったり、と映画としては中途半端感が否めない微妙な仕上がりに
才蔵の修行から大立ち廻り、ラストシーンへの流れは往年のカンフー映画さながらでワクワクして楽しい。演じた長尾謙杜さんは、セリフ回しなど正直、役者としての技量不足感は否めず残念ポイントもありますが熱演でした。脇を固める堤真一さん、松本若菜さんも渋い存在感を発揮されてましたね。主役は流石の安定感ですが、兵衛というより二枚目を演じている大泉洋さんそのもの、という感じも(苦笑)。一揆が起きるような飢饉続きの世界感に合わせて、その他多くの出演者の役作りは何れも素晴らしい仕上がりです!!
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