「時代劇風、アクション」室町無頼 GodFieldさんの映画レビュー(感想・評価)
時代劇風、アクション
去年、上映された「あんのこと」で記憶に新しい入江 悠監督の時代劇
主力のキャストが大泉洋、堤真一と少しキャッチーなイメージですが出出しから笙演奏が入り、明らかに現代では無い物語が始まる前兆に好感が持てます
人を多く使い、CGも多用し結構、制作費もかかったのでは?と思う仕上がり。
今では難しい殺陣も倍速にしてスピーディーにしたり修行と言う名目でバシバシと生身の肉体が切られるのも痛そうでもコミカルに見せたりと若い人にも見てもらう工夫があります。
全体的にキャッチーですが、
主人公の大泉洋が戦う意義を問うシーンでも
子供達がはしゃぐ声が一瞬止まったりと
子供達の為にも戦うべき?と音声だけで演出
するのも印象的でした。
他作品同様に般若がアーティストでは無く
俳優として出てるのも面白いです。
大勢の人が暗闇から松明を燃やして攻め入るシーンも迫力があり、大泉洋が高所から松明の火を合図に進路を誘導するのも工夫があって好印象
前半のお決まりなのか、ダサい時代劇風の音楽も後半の戦闘シーンにはしっかりと現代風となってるのも良かったです。
所々、場面の切り替わりの間
日常風景のシーンがありますが
子役が不自然にはしゃいだりと、役者が多い分
個々の演技含め細部までは行き届いて無いのは少し残念で、最近の白石和彌監督の「碁盤斬り」の月だけのシーンなど人は映さず綺麗な景色だけの方が絵がしまった気がしました。
誰でも見られるキャッチーな時代劇としては
十二分に面白い作品でここ最近の時代劇でも
中身も予算も頑張った方では?
個人的にも、近年では三池監督の「十三人の刺客」
原田眞人監督の「燃えよ剣」
木村大作監督の「散り椿」などガチの時代劇も見たいので白石和彌監督同様に商魚的に流行らないとは思いますが希少な時代劇を作り続けてほしいです。