「なかなか良い!」室町無頼 バーバヤガーさんの映画レビュー(感想・評価)
なかなか良い!
原作小説が面白くてたまらなかったので、期待して見に行きました。本日一般公開初日。
大泉洋は原作小説の蓮田兵衛のイメージとは程遠くて、どうなのかなぁ〜と、半信半疑でしたが、いやぁ〜やられましたね。
これはこれでしっかり世界があって、感動しました。
大泉洋の作る「間」は舞台で鍛えたもの?
それとも生まれつき持ってる才能?
最後のシーンでは、次の言葉が出てくる前に、この「間」で泣けてきました。
大泉洋で泣くなんて、不覚です。
殺陣のスピード感はハンパないです。このカメラマン、パルクール選手なの?って思うくらいカメラワークは縦横無尽。刀、槍の刃をかいくぐって目線が戦いのまっ只中を進んでいく。
屋根を飛び伝う戦闘シーンもまるでムササビ。
棒術シーンも最初からスタントなしだそうで、俳優長尾謙杜の若くてしなやかな身体能力の高さにも驚きました。
エキストラの数がものすごく多くて、京の路地を埋めつくす一揆のシーンでは、北海道のどっかの町ひとつ分いるんじゃないかというくらい老若男女さまざまな人、人、人。
それがどんどん切られ突かれて、死んでいきます。
そのシーンの残忍さを和らげるためなのか、当ててある音楽が妙に軽快で、ちょい違和感。
しかし堤真一さんの男気と哀愁ある姿も必見です。
北村一輝さんのだらしない死に方も逆にかっこいい。
応仁の乱の少し前の、市井の人々が重税に苦しんでいる時代の話です。
▪️大泉洋
道民にとっては、頼りになりそうで頼りにならないお兄ちゃん、もしくは何だか心配でいつまでも目を離せない長男って感じなんですよねー
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