Cloud クラウドのレビュー・感想・評価
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どんよりとした世界観
転売屋の青年が集団狂気に狙われる恐怖を描いたサスペンススリラー。菅田将暉主演ということで楽しみに鑑賞したがどうやら期待外れ。ハラハラドキドキするような展開やシーンが一切なくて面白みに欠ける印象。どんよりとした世界観も苦手でした。
2024-162
映画ではなく演劇
これは映画というより演劇なので、リアリティというものは無いに等しい。なので肌に合わない人には全く合わないだろうし、私もその一人である。
それでもタイトルから意味を自分なりに考えてみるとまず、心にモヤモヤと雲がかかって生きている人たちの話なのは間違いない。
人と距離を取って生きている主人公(菅田将暉)とその彼女。未だにSSDにもなりきれないHDDようなスタンドアローンな2人。それでもネットオークションを使い転売ヤーとしてお金持ちになる事を夢見ている。
一方で同じく曇りがかって生きているが、主人公や世の中への不満をインターネット(クラウド)上で共有していた人達が、徒党を組んで主人公とバトルを展開する。
ってことなのではないかと想像できた。でないと「HDDさえあればばやり直せる」的な描写が度々出てくる意味が説明できない。リアルなら、今時HDDのデータが無くなったら一巻の終わりなんてことには基本的にならないわけだし。監督がITの知識がかなり古いのならば説明はつくけれど‥‥
主人公側に仲間が現れるが、スタンドアローンの象徴的な集団であるのが、ヤクザということなのだろうか。
主人公の彼女が一度出て行き、クレジットカードを奪う為に帰って来るのだが、なぜか外用の棚を漁っている。他にも急に知らない登場人物やライフルが出てきたり、オークションサイトを立ち上げるとか、めちゃくちゃな事を挙げたらキリがない。
一番残念だったのは、窓ガラスが割れるところ。私が映画で一番嫌いなのは音で観客を脅かすこと。
演劇好きなら楽しめるのかもしれないが、長いダラダラとした銃撃戦の何が面白いのか、改めて考えてみてもやっぱり分からない。
喰らうど
んー。嫌いじゃないんだけどもゾワゾワ来るものがなかったかな。登場人物全員が絵空事みたいな感じだったり、常に何かをはぐらかしている感じは良かったのだけども、好みとしては要所要所のスパイスがもっと効いて欲しかったし、後半は個人的にはコメディに映ってしまったので、全員のヤベー感じがもっともっと化学反応を起こして欲しかった。芸達者達の抑えた芸達者を眺めてるだけでも結構満足は出来るんですけどね。もったいない。
前半★★★後半★
前半は感情の起伏が少ない主人公吉井の転売の日常を不穏な空気感で描いていて黒沢ワールド全開だった。ところが後半はまるで監督が変わったかのようなガンアクション。まるで西部劇のように撃ちまくる。しかし肝心なところで吉井を撃たないので逃げられまくる。そして素人目にも無駄玉撃つなよってなぐらいに撃ちまくる。これでもかってくらいに撃ちまくる。監督どうしちゃったの?
やっぱりなあ・・・
菅田将暉主演の割には,宣伝等地味な公開。
黒沢清作品という点で不安を感じたが,菅田将暉に期待して観賞。
【物語】
町工場に勤める吉井良介(菅田将暉)は真面目な勤務態度で、社長・滝本(荒川良々)にも認められていた。恋人・秋子(古川琴音)とも安定した関係を築いていたが,吉井はネット転売屋というもう1つの顔を持っていた。ハンドルネーム「ラーテル」としてネットで商品を売りさばいているのだが、ときに相手の弱みに付け込んで、非情な価格で買い叩いたり、如何わしい商品を買い付けたり、 手段を選ばず人気商品を買い占める等、かなり危ない手段で商品の仕入れては高値で売りさばいていた。うまく行くときは数時間で数百万円の利益を稼いでいた。
あるとき勤務先のから管理職への昇進を打診されるも断り、工場を辞める。郊外に事務所兼自宅を借り、転売1本で食っていくことを決意して秋子と共に転居。なんとか転売業が軌道に乗ってきたとき、ネット上でラーテル襲撃メンバーが公募されていた。
【感想】
黒沢清監督,俺にはどうしてもこの監督は合わないようだ。一般にはこの監督を評価する向きもあるようだが,過去作において俺はどうにも許せないほど,嫌いな作品から,「ちょっとなあ」いう作品まで。個人評価としては★1から最良で★3しかこれまで無い。今作は菅田将暉主演ということで,今度こそ良いと思える作品に出合えるかと少しだけ期待したけれど・・・
黒沢作品としてはマシな方ではあったが。
冒頭から入りこめこめなかったし,最後まで何と言うか,何を描きたいか伝わって来ない。前半と後半では空気が全く違う意外性のある展開とは言えるけれど,面白いとは思えなかった。
恋人秋子の位置づけも良く分からなかった。
強いて良い点を上げれば,菅田将暉,窪田正孝,荒川良良はさすがの演技を見せてくれたくらい。
テーマは良かったのだが現実離れの展開が!
現実に闇バイトとかで見知らぬ者同士が犯罪に加担したり知らん内自身が水面下で話題になり恨みを買って報復されるなんて事はあり得る事だが
オッサンならともかくあんな若いお兄ちゃんが裏社会の中軸?
米国的な銃撃戦に!?
もっと日本的な結末にして欲しかったし今後2人は裏社会ビジネスへ!?
おもんな。
笑いの怪物の岡山天音風に言うと、おもんな、の一言。
柴咲コウがフランス語喋ってた映画と同じく期待はずれ。(期待が大きすぎた)
これだけのキャストが揃っててつまらないってのは脚本が悪いんだろう。主役以外無名の役者さんばっかりでも充分堪能できた侍タイムスリッパー観た直後だったから余計に残念でした。一番大きなスクリーンで上映してたのに。
全く魅力のない主人公、誰にも共感できない登場人物、リアリティのないドンパチ。
流石の菅田将暉でも。
笑いの怪物の菅田将暉はわずかな出番だったけど、あの居酒屋のシーンだけでも、今作の菅田将暉よりも百倍、いや一万倍くらいよかった。
吉岡さん今年何作目。矢柴さん何やっても様になる。
窪田正孝イッちゃってるな。松重さんあんだけか。
ほんとに豪華なキャストなのに。
アカデミー賞の日本代表だって。
選んだ人たちが狩られないか心配。
転売みたいに内容見ずにポチッとしたのかな。
ベビわるの次回作のターゲットは奥平大兼とその組織だな。(ベビわる日本代表にすればいいのに。海外の人の好きなクールジャパンが詰まってるよ。)
転売いやーん。
あっという間の2時間。
転売ヤーは地獄の入り口。
いろんな怖さが詰め込まれた映画でした。
ものの価値がわかるからこそ
世の中の仕組みを使って大量に売りさばく。
ある意味それは優秀な営業マンなのかもしれない。
コツコツと定年まで勤め上げる昭和、平成は終わり
ネットで何でも答えを探せる時代
転売ヤーメインで映画作るなんて!
吉井さんの雇われアシスタント佐野は
クールでエモい。
なんか振り返るとみんな目が死んでて、
凡人がいなかった…
映画的言語で語られる黒沢流ハードボイルド
かって山根貞男は「映画はスクリーンに写っているものが全て」と喝破した。思いが画面に写ってなければ映画として成り立たない(いくら監督や出演者が思いを心のなかに持っていても)こと、さらにTVドラマなどから派生した作品が観客が持っているイメージを利用して、いわば楽して作り上げられることへの批判である。「面白いこと」と「映画として成り立っているかどうか」は別問題なのである。面白ければそれでいいじゃん、という反論もあろうが、やはり映画は150年近い歴史があり、それなりの方法論が積み上げられている。それをなぞったほうが面白いものができる可能性が高い。実際、2003年に山根が批判したのは「映画でなく面白くもない」TVドラマ由来の作品である。2024年の今、またぞろスピンオフが公開されるらしいが。
さて「Cloudクラウド」は実に映画らしい映画である。かつ面白い。練り込んだ脚本、鍛えられた俳優陣にきちんと趣旨を伝えた演出、光と影と空気感を捉えて奥行きのある撮影、合理的なカット割り。技術的なバックボーンが前提としてある。そして黒沢は写し取ったものだけで勝負する。
テーマとしては「転売ヤーの災難」といったものであり目新しくはないが、素晴らしいのは菅田将暉が演じる吉井を取り巻く人々が彼に抱いている悪意をくっきりとスクリーンに焼き付けているところである。いつもの黒沢の映画と同様、彼らのバックボーンは最低限しか表現されない。彼ら(古川琴音演ずる秋子も含まれる)はスクリーンの滲みの如くどこからともなく表れ、そして空気のような悪意だけを残していく。
そして、あと、この映画が非凡なのは、吉井が徹底的に無神経なところである。それなりに対人関係とかには気を使っているものの、人に対して関心がなくマイペースである。荒川良々演ずる滝本や窪田正孝演ずる村岡が異常なほどの敵意をもつのはこの吉井の性向のために違いない。
かくて、悪意と無神経が致命的に対立し、行き着くところまでいくことになる。無機的ではあるがハードボイルドな帰着であると言ってよい。
だから最後の吉井と佐野が乗る車の車窓に見える光景は、ハードボイルドな西部劇のエンドロールで進む馬の背景として流れる風景や、ハードボイルドな探偵もののエンドロールで車窓に流れる風景をイメージしたものだと思う。ハードボイルド劇が終わったサインとして。ただ本作のそれは大西部やサンタモニカの風景ではなく、地獄のアブストラクトな描写であろう。これから彼等が向かう先の光景として。ここがなんとも黒沢清らしい。
ものすごい映画を観た!!無国籍と不穏が漂うクラウド
見終わった後、興奮冷めやらぬうちにゾクゾクする感覚があり、ものすごい映画を観たなと感じました。
個人の感想なので、正確ではないかもしれません。
クラウドは和訳すると「雲」ですが、色で表すとグレー、主人公の吉井達の気持ちや立場が明確でなく、雲で覆われているような状態だと思います。
前半は転売を軸とした話で、後半は主に銃撃戦になります。この銃撃戦は、白対黒ではなく、グレー対グレーの戦いになるのが実に面白いです。どちらも警察のように正義でないグレーの存在だと思います。銃撃戦は長いかなと初めは思いましたが、常に何かが起こるような不穏な空気が漂っており、いつの間にか時間を忘れるような緊張感でした。
登場人物は、吉井も秋子も佐野も謎のあるグレーの存在で、実に面白いです。秋子も佐野も吉井の転売の優れた能力を見抜いていたのだと思います。特に秋子は、お金目的だと感じる行動が最後に出ていました。
ラスト、車のフロントウインドウに写し出された雲がそのまま吉井の気持ちを表しているようで秀逸でした。
ストーリー展開に違和感、ゾワゾワ感なく期待ハズレ
黒沢清監督・脚本作品、ヴェネチア国際映画祭正式出品のサスペンス・スリラー。
転売ヤーとして真面目に働く主人公吉井が、身から出た錆もあり、いつしかトラブルに巻き込まれ、最後は壮絶な展開となる映画。
随所に黒沢清監督らしい不気味さを感じる演出もあり、それぞれの役者たちの演技はよかったが、後半のストーリー展開が突飛過ぎて入り込めず。
期待して臨んだが、スクリーンから多少の恐怖は感じつつも、これまでの作品で好きだったゾワゾワする感覚がなく、脚本の粗さも目立った。
結果、最後まで入り込めず、終盤は個人的に苦手なガンアクションによるバイオレンスに終始する展開で撃沈。お金払って劇場で観る映画ではなかった。
期待度○鑑賞後の満足度△ ここは地獄の一丁目…“銭の花を咲かせます”令和ダーク版
①前作『蛇の道』が面白かったので観ることにしたが、いまいち。
②毎度のことながら前知識無しで観たので、SNS,空間というかITによる仮想空間を題材にしたホラーかと思っていたら全然違いました。
寧ろ人間の憎悪・恨みつらみを題材にしている人間臭い話なんだけれど、全く人間臭さが無いのがこの監督作らしいというか。
③前半はやたら眠たい。演出や編集のせいではなく恐らく私の体調のせいだと思うし寝落ちしなかったので、一応映画1本を観たことに勘定します。
菅田将暉が後半訳がわからないまま追われ出すところからやや面白くなるが、人間の憎悪・怨恨・劣等感が増殖して狂気に変わり相手を選ばず暴走する(テロってその最たるものだね)恐ろしさというところまでは描ききれていない。
④言いたいことは分かるし、映画らしい映画なんだけど感興が湧かない。
⑤菅田将暉は随分と大人びてきたが、扮する主人公が、多分、金儲け以外のことには鈍いんだと思うが、縛られて今から拷問死させられるというのに暴れも抵抗もせずいやに冷静だし、初めてにも関わらず躊躇わずに銃を打つし、(金目当てなのが見え見えな)恋人が死んで初めて感情を爆発させるしと、よく分からない人物なので感情移入も出来ず、なので主人公が感じているだろう恐怖も伝わって来ない。
ホラーでもサイコスリラーでもなかった
男の転落劇 悪人でも善人でもない男
転売屋のドキュメンタリーのようなリアル感は感じられなかった
キャー怖いと思わせる展開というよりは
中盤からは、もしかして「夢オチ」なのかと疑いながら見る
夢ではないようなので、別の見方となり失笑
ここまでくるとある意味おもしろい
色々と予測しながら見る
やっぱりねと予想通りになっていく
映画館でなければ倍速再生かも
アマプラとかで見たことのある洋画のような話
ラストマイル 侍タイムスリッパー と鑑賞したこの秋
この映画に期待しすぎた…
俳優さん達は良かったんだけどね
魅力的な人がたくさんでてた
菅田将暉くん古川琴音ちゃん岡山天音くん荒川良々さんの名前だけでも楽しみだったのに
窪田くんにお忙しい松重さんまで
期待しましたよ 期待しすぎました
なんてことでしょう………
地獄への旅立ちですか
それぞれの登場人物の背景描写が薄いというか、ほとんどないので、作品全体が薄く共感できない。急にドンパチ始めて何となく殺し屋みたいな演出も疑問。
まぁこの展開ではどのみち共感はないか?
せっかく揃えた個性豊かなアクターを活かしきれていないのは致命的だった。残念。
117
後半少し長く感じた
転売への警鐘がテーマなのだとしたら、なぜあんなにたくさん人が死ななきゃいけないのかの理由づけというか動機づけがもう少し欲しかったように思った。
健康器具のおじさんや、ブランドコピー品の彼、フィギア買い占め、そのあたりをもう少し丁寧に書くとか、他のエピソード増やすとか。でないと、復讐をすることにした被害にあった人達が悪者になってしまうというか、、
ちょっとしたことでこんなことになっちゃうよ、ネット怖いよ、ということであれば問題ないのか?
皆さんの演技は素晴らしかったし、色合いというか雰囲気も良かった。
転売ヤーへの注意喚起
鑑賞後の第一声、
「なんじゃこれ」
一般人が拳銃持って皆で復讐?
転売ヤーへの妬み嫉み
こんなことやってると天罰下るぞーっていう
見せしめなのか?
唯一の救いは「さのくん」だけど
この人物も謎だが、
解き明かされないまま
エンドロール…
結局最後まで何を見せられてたんだか。
菅田将暉の無駄遣いやーー
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