「リアリティー無し、でも退屈ではない」Cloud クラウド ツッチーさんの映画レビュー(感想・評価)
リアリティー無し、でも退屈ではない
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転売屋の主人公を殺すために、銃を調達して、自宅を襲撃・誘拐し、廃工場にて撮影しながらなぶり殺しする。どんなに偽ブランド品を買わされたとか、高額な健康機器を買い叩かれたからと言って、そんなことをする集団がいるのだろうか。買わなきゃいいし、売らなきゃいいだけではないのか。主人公が雇った、手伝いの若者がパソコンをのぞき見したことを注意し、二回のぞき見した若者を首にするシーンがあったが、そんなことで首にするくらいなら、なぜ画面ロックしないのか。荒川 良々演じる主人公の職場の上司は、彼だけなぜ作業服を着ていないのか?そもそも荒川良々のような雰囲気を持つサラリーマンなど私はこれまでの実社会で会ったことはない。古川琴音演じる恋人は金が目的で主人公と付き合っていたのなら、なぜ主人公のカードや通帳を盗まないで家を出たのか等々、私はこの映画にはリアリティーを感じなかった。
退屈な映画かどうかの私の判断基準の一つは、見ている途中で時間が気になって、時計を見るかどうかだ。退屈な映画は今何時か知りたくなり、ついつい時計を見てしまう。この映画では時計を見ることはなかった。ストーリー自体には引き付けられたということになる。
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