かくしごとのレビュー・感想・評価
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かくしごとと嘘の境界線で。
少年との出会い方がひっかかるし、無理矢理な展開もあるけど、全体としてはとても見応えがあった。それぞれが抱えるかしくごとの先にあるもの。そして噓が暴かれる時。同じ景色が続く単調さもある中で終盤一気に加速してゆく感じも良かった。
ただ、この物語上とても重要な事件のシーンを予告で見せてしまっていて、その分こっちも待ち構えてしまうのでここは本当に残念だった。いやぁ、予告は大事なんよ。
最後の一言には涙がバーっと溢れたけど、冷静になったらあれが本心かどうかは実は分からないなって思えてきた。子供心に本当にそう思ったのか、それとも元に戻りたくない一心でそう言っただけなのか。彼の心の中は分からないけど、千紗子が救われたのは間違いない。
狂気の主人公と荒唐無稽な無理のあるストーリー
出演者の熱演に拍手です
重いテーマで熱演の俳優陣のおかげで
見ごたえは十分です。
ですが・・・。
クライマックスシーンが最大の見せ場ですが
あの展開になるまでの感情が彼に生まれる理由が
十分に描かれていたとは思えないのです。
映画の題材でこのような子供を描く作品は
色々ありますが、いつも見ててやるせなく
なるのは、切っても切れない幼い子供たちの
実親への愛情です。
理屈ではなく、第三者が介入できないような
へその緒がつながっていたから・・としか
言いようがない結びつき。「なんで!?」って
なります。
しかし、本作においては
「そーいう環境だったら、こうなるんじゃない?」
って結構ライトに描かれてる気がするんです。
こんな安易か?って。
そこに説得力を生むことを、本作はできていない
とおもいます。
ラストにつながる伏線が「楽しい日々」だけじゃぁねぇ。
杏さんの演技は素晴らしかったです。
クライマックスの要因となる小屋での
出来事の時の「目」すごかった。
ラストシーン号泣必至
並行ストーリー
誰にでもある かくしごと
序盤の事故の場面で
題名の理由は「コレだろうねぇ笑」と推測してましたが
甘かった笑
千紗子〔杏)のかくしごと=事故と子供を匿ってしまったこと
子供のかくしごと=記憶を戻しているということ
あたりまでは良かったのですが笑
こどものかくしごと=母親は千紗子だけ
千紗子のかくしごと=事故で亡くした子供に想いを重ねてる
そして
みんなのそれぞれかくしごとがあること
千紗子の父のかくしごと=認知症になってはじめて吐露できた
亡くなった妻と娘(千紗子)への想い
最後の終わり方もとても秀逸でした
拓未〔洋一)が裁判所の証人席で
話したひとことと
その後の
被告人席の千紗子の表情のかすかな変化を
〔喜び?)ゆっくりとアップしたところで
エンドロール
あとは鑑賞した人たちの心の中の想像で
後で思ったことですが
かくしごととという言葉が平仮名でよかったです
うまく表現出来ませんが、誰にでもある
心の中の想いかなと
人が生きることに正しさがあるとするならば、それは法を守ったり、規則...
犯罪に次ぐ犯罪だけど…
日本アカデミー賞最優秀助演男優賞は奥田瑛二…は早すぎか(^^ゞ
映画館で3本ハシゴして、他の2本が寝落ちして、これだけが寝落ちしなかった分、少々、点数が甘いかもしれませんが(^^ゞ
設定があり得ないとか、オチが思ったとおりだとか、つべこべ言うやつは最初から観なけりゃいいだけの話で、ここでは楽しめたか楽しめなかったで評価すればよいかと思いますけどね(^_^;)
それにしても、杏さんはCUBEを観た時は残念(あれは作品自体がダメで、杏さん以外に菅田将暉、岡田将生、斎藤工、吉田鋼太郎、柄本時生と役者は一流ぞろいの珍しいパターン)でしたが、とんびや翔んで埼玉、そしてかくしごとと最近は良作にも恵まれて、メチャクチャキャラの濃い杏さんのお友達もさぞかしお褒めになっているのではないでしょうか(笑)
どう考えてもハードモードのどん詰り人生なのに攫う事の悪より欲望が勝つんだな。
期待度○鑑賞後の満足度◎ 杏、熱演。現時点での代表作だろう。こういう作品を良い意味でのエンタメと言うのだろうと思う。子役の男の子が役者として男前なので☆一つオマケ。
この想いは、母性なのか正義なのか罪なのか
2024年劇場鑑賞46本目 名作 80点
2024年劇場鑑賞約110中の新作4位の今作
同日公開に、違国日記にあんのこと、罪深き少年たちと、1年通しても傑作が4本も同時に公開された数少ない1週間であったが、個人的には1年通して楽しみにしていたあんのことよりも今作のかくしごとが一番の衝撃と感動であった
話の大筋は打ち出しにもある罪か否かみたいなヒューマンサスペンスだが、そこには今年の日本映画界を引っ張った主演女優であるミッシングの石原さとみやあんのことの河合優実にも勝るとも劣らない杏の怪演と代表作の爆誕でもある
軽い気持ちで飲酒運転に踏み切ってしまった友人を尻目に助手席で会話を楽しんでいると、山道で男の子を引いてしまう
意識がなかった彼を自宅まで運び看病する中で、その外傷が事故で起きたものではないと察する
冷静に事を思い返して、彼の容態を鑑みるに事件性があると考えるも、警察に送り出すには気が進まず、困惑してる中で突如テレビのニュースで遭難している男の子の存在を知る
拭えない過去を背負った杏演じる主人公が目覚めた男の子を自分の子だと教え、事件の片棒を背負いより大きなものにしていく
見どころは沢山あって、杏が壊れていること、そして次第により壊れていくところ、それは過去のトラウマであり、父のことや男の子のこと、全部ひっくるめた自分の将来のことである
酒匂さんに、真面目な人は認知症になりやすいと診察されていたあの時の会話、道理がなっている上にその言葉を受ける杏が脳内で父の出来事や人柄を回想している表情かなんとも伝わってくる
終わりに向かっている父とこれからを進んでいる子供がくしくも同じ様に記憶がない中で、嫌いで出ていった杏が出戻り看病してくれるヘルパーさんくらいにしか思われてない父に財布を取られるだったっけ?はされるは心無い言葉や乱暴はされるはで荒んでいた中で、お風呂でこぼす言葉を受けて、辛く悲しく落ちる全身の脱力がなんとも香ばしくて悲観的であった
子供へお洋服を着させてあげたり、母性が高まる一方で日に日に一刻と事件が解明されゆく中で実母の木竜と実父の安藤のいかにもな両親の登場
ラスト20分の一線超えきってしまった出来事と法廷での思いやりだと思っていた言動のフィードバックが楽園へ誘う最後の上空からの海岸カットは実に映画的だ
実に衝撃的だが半年も経てば記憶も有耶無耶で、もっとここに書き記したかった気持ちなので、配信で見返し理解を深めたい限り
是非
殺すかもしれんな。
俺は子供が好きだとつくづく感じた。子供は宝、希望、未来、夢。
子供が笑っていない社会はおわり。
ストーリー、怖かったけど、秀逸でした。
認知症でわすれていく父、記憶を失った少年をリンクさせながら、いくつも考えさせられる、うなる場面ばかり。
虐待していた男が、評論家のひろゆきにやたら似ていたので、さらにムカついた。あんな奴は殺されても仕方ないと思わせる流れ。
おれだって、あの場面なら、刺してると思う。
虐待父にいいなりの母「今考えてもどうしたらいいかわからなかったんです涙」
あんたみたいのは子供を作ってはいけない。自分の子供を守ってくれよ!
すごく、リアルな話に違いないって見てて感じた。
子供は、親の所有物ではない。児相や法律の不備がおいついてないんだ。
杏の海で子供を失った思い、泣きました。そして、少年の罪をかぶったけど、少年は証言台にたつラストシーン。号泣号泣。
映画館、みんな泣いてました。
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