「単純に善悪の線引きができないところに如何に折り合いをつけるか」かくしごと Tofuさんの映画レビュー(感想・評価)
単純に善悪の線引きができないところに如何に折り合いをつけるか
確執や虐待といった親子の問題、介護の問題、地域社会の問題など家族を取り巻く諸問題に正面から向き合いつつ、本当の愛情とは何なのかを厳しく問いかける作品。複雑な人間関係がもつれたような社会においては、単純な善悪では線引きのできないことも少なからずある。そこをどうやって折り合いをつけていくべきなのか、一人ひとりが考えていかなくてはならない。
「認知症は(自分が許せないようなガチガチの考え方からの)解放だ」というセリフの重さもヒシヒシと伝わってきた。
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