コンセント 同意のレビュー・感想・評価
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スパイスの小道
14歳の時に36歳歳上の小児性愛者と言われる作家に恋愛感情を抱き性的関係を持っていた女性の話。
手紙のやりとりから始まって、真実の愛だと言って聞かないヴァネッサが、ガブリエルの人間性をみるようになっていく話しで、最初はまるで何も知らない少女を洗脳しているかの様な不快感。
厳しい言い方だけど、母親がもっとちゃんとお前は何も知らずまともな判断が出来ないガキだと教えてあげないとね…。
しかしながら16になってからのそれは自分の選択だし、この原作はこれで自分も一儲けならわかるけれど、ガブリエルにとって痛くも痒くもないのでは?
胸くそ悪さは堪らない物があるけれど、どこまで行っても自分を賢いと勘違いしたヴァネッサが痛々しく感じてしまうばかりの作品だった。
自由や芸術をこよなく愛する大人の国フランス万歳
マセた文学少女にとって人気作家からひとりの大人として扱われ、詩的で耽美な甘い褒め言葉を湧水の如く浴びせられたら皆ああなってしまうのだろう・・・きっと。
「またか」と呆れられながらも平然と人前に連れて行き、普通の彼氏と同じように母親と3人で食事をするなどの厚顔無恥ぶりには驚くが、ちゃんと大人扱いしてあげることでこども心をくすぐり、また我々は何も悪いことをしていないんだよという暗黙のアピールによって少女の疑念を払拭するなど巧みな手口で洗脳して行く。
母親はガブリエルが悪質な小児性愛者だと知っていたにもかかわらす2人を後部シートに座らせたのは何か意図があるのかと思った。
あの小説を読んでガブリエル・マツネフの大ファンだったというミッテランって大丈夫かと思うが、それも時代なのだろう。
久しぶりに観た胸糞映画だがそれだけ演出と演者が上手かったという事だろう。
ヴァネッサ役のキム・イジュランはちゃんとミドルティーンに見えたし大人の恋を始めてから堕ちて行く過程を体当たりで表現し、鑑賞者にイラつきと哀れみの感情をしっかりと植え付けた。
ガブリエル役のジャン=ポール・ルーヴは最後にはヴァネッサを捨てる事がわかりきった状態であっても終始純粋な愛情表現をし続け、自らのチ◯コを露出しながら怪人ぶりを熱演した。
実際のガブリエル・マツネフの画像をネットで見たところ、スキンヘッドではあるがもっと線の細い優男でルーヴのような逞しさや威圧感はなく、イメージする小児性愛者そのものだった。
そしてあの指輪と両手を突っ込むジャケットもまんまだった。
ガブリエル・マツネフはまだ存命らしいが、相応の厳罰を求められる事はあるのだろうか。
フランス司法には先進国として告発したヴァネッサの勇気に答え、正しい判断をして欲しいと思う。
お隣の座席はご夫婦でのご鑑賞のようだったが、何かの罰ゲームなのかと余計な心配をしてしまった。
事実のみをつまびらかにして見せた
幼い頃の同意をただ後悔したり否定するだけではなく、かといって肯定も正当化もせず、社会正義で強く糾弾するような態度でもなく、解釈を加えず、事実のみをつまびらかにして見せた、その姿勢に敬意を表したい。ジャッジは世間に委ねられたろう。
フランスの成人年齢である18歳の誕生日を祝うシーンは、とても控えめでありながら、そこに辿り着くまでの苦しみを暗に想像させる素晴らしいシーンだった。エンドロールの水音はセーヌ川なのだろうか。主人公の記憶の原風景なのか。ぜひ原作も読んでみたいと思う。
ダーク青春映画
ストーリー、演出、カメラワークともに素晴らしい。テーマが現代ではより敏感な事もあり中々広まらない作品である。
少女の弱みに漬け込む男、恋愛幼児期に誰もが憧れる対象の人間との恋、親、教育という障害を乗り越えてまやかしの幸せを感じるが、自分で気づき始める話をしっかりと描いている。
ラストのオチなど何故か怖くなる。
「愛」は存在せず、キモさだけが残った
ガブリエルの性癖を知っているのに、ヴァネッサの母親は何故あの場に彼女を連れて行ったのだろう。
それにしても、彼女の彼に対するご執心は変な宗教の教祖を崇め奉るような感じで、ただただ気持ち悪かった。
フランス文学とは…
良いイメージのフランスに幻滅 幼気(いたいげ)な文学少女を、言葉巧みに陥れる… 悪魔👿にみえた反面、羨ましくもあった僕に反省 金曜日の夜だし、疲れていたのかも… 賛否分かれる作品では❔
愛ではなく洗脳
まだ愛がなんだかも分かってないような13歳の少女
背伸びして大人の真似事をしたい年頃
その大人になりたい気持ちを利用して
あなたが望んだ、あなたがそうさせた、あなたが同意した
、責任はあなたにあると呪文のように耳元で囁く
多感な時期に同世代の子と、その年頃ならではの感情をぶつけ合ったり、共感したり、とても大事な時期に、それを奪うマツネフ
終始吐き気がする
周りの大人も狂ってる
芸術なら許されるなんて風潮が完全に終わりますように
コンセント 同意(横浜フランス映画祭2024) 作家ガブリエル・マ...
コンセント 同意(横浜フランス映画祭2024)
作家ガブリエル・マツネフのペドファイル行為に対する告白本の映像化にした作品。
自分の性欲と共に著書にもして未成年を性的にも金銭的にも搾取するとても憤りを感じる作品。
ガブリエルがどういった手口で本作の被害者のバネッサに近づき、洗脳し、支配していたのかがとても丁寧に描き、そしてバネッサは愛してしまったとはいえ、決して彼等の関係を美化したり正当化する事なく未成年との関係を一貫して否定した作風にはとても納得いく作品であった。
Q&Aでも監督はとにかく原作に忠実に著書のバネッサの気持ちを第一にそしてリスペクトし彼女の為の作品である事を強く一貫しておりそれは振り返ってもとても納得いく作品でかなりの良作であった。
個人的な2024年洋画新作鑑賞ランキング
1 ネクスト・ゴール・ウィンズ 4.8
2 Firebird ファイアバード 4.8
3 コット、はじまりの夏 4.7
4 コンセント 同意(横浜フランス映画祭2024) 4.7
5 ARGYLLE/アーガイル 4.7
6 アリバイ・ドット・コム2 ウェディング・ミッション4.5
7 バティモン5 望まれざる者(横浜フランス映画祭2024) 4.5
8 デューン 砂の惑星 PART2 4.5
9 愛する時(横浜フランス映画祭2024) 4.5
10 ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ 4.5
11 アクアマン/失われた王国 4.5
12 ニューヨーク・オールド・アパートメント4.3
13 異人たち 3.7
14 ミツバチと私 3.6
15 ブリックレイヤー 3.5
16 12日の殺人 3.3
17 コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話- 3.2
18 コヴェナント/約束の救出 3.0
19 僕らの世界が交わるまで3.0
20 ストリートダンサー 3.0
21 カラーパープル 2.9
22 弟は僕のヒーロー 2.8
23 RED SHOES レッド・シューズ 2.8
24 画家ボナール ピエールとマルト(横浜フランス映画祭2024) 2.7
25 関心領域 2.6
26 ジャンプ、ダーリン 2.5
27 エクスペンダブルズ ニューブラッド 2.3
28 けもの(仮題)La Bête(横浜フランス映画祭2024) 2.3
29 マダム・ウェブ 2.3
30 落下の解剖学 2.3
31 ダム・マネー ウォール街を狙え! 2.3
32 哀れなるものたち 2.3
33 DOGMAN ドッグマン 2.2
34 パスト ライブス/再会 2.2
35 ボーはおそれている 2.2
36 ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人 2.2
37 瞳をとじて 2.2
38 ゴースト・トロピック 2.2
39 葬送のカーネーション 2.2
40 Here ヒア 2.1
41 ハンテッド 狩られる夜 2.0
42 サウンド・オブ・サイレンス 2.0
43 ポーカー・フェイス/裏切りのカード 1.9
44 アバウト・ライフ 幸せの選択肢 1.8
45 サン・セバスチャンへ、ようこそ 1.8
46 VESPER/ヴェスパー 1.5
47 フィスト・オブ・ザ・コンドル 0.5
番外
QUEEN ROCK MONTREAL 5.0
私ときどきレッサーパンダ 5.0
FLY! フライ! 5.0
π〈パイ〉 デジタルリマスター 2.0
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