美しき仕事のレビュー・感想・評価
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美しい映像と雰囲気を味わう映画
湯本駅前(いわき市)にある『湯本駅前ミニシアターkuramoto』での鑑賞。
初めての映画館でした。(ここの映画館リストには無かった)
映画館というか少し大きな部屋で白い壁にプロジェクターで映しての上映。
なんか、なかなか味わう事の出来ない雰囲気での映画鑑賞でしたね。
舞台はアフリカのジプチ共和国。
地中海に面した国かと思ったら、紅海に面した国でした。
白い砂浜と青い空、日本とはあきらかに違う風景。
異国情緒が感じられる映画でした。
ここからはネタバレありとなります。
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フランス外人部隊でのゲイ(おそらく)の主人公の嫉妬から起こる話。
今の世の中、LGBTQという言葉が普通にテレビでも聞こえてくる世界なので、特に違和感なく話には入れた。
それに軍隊だったら普通にある話なんだろうとも思う。
ただ、これが全ては主人公だけの一方的な思いだったようにも思う。
(勘違いかも。。)
この辺は解釈が難しい。。
描写の仕方が独特。
何を言いたいのか分からない場面が多かった。
フランス外人部隊って、こういう事もやっているの?って思った。
傭兵でしょ、これでいくらもらえるんだろう。。
必ず戦地に行くわけではないのだろうが。。
若い男性の肉体と、キレイな風景を見せたかったんだろうと私は感じた。
最後、除隊させられる主人公。
ガバメントを握っていたので自殺するのかと思ったら、最後に突然のキレッキレのダンス。
おフランス映画特有の、後は見た人が考えてね的なラスト。
スッキリはしないが、雰囲気は楽しめたかな。
見た映画館の雰囲気も良かったし。
考えるな感じろ!
感性に訴えかける映画。
あんまり考えちゃだめな映画だと思う。
カミュの異邦人における海と太陽と泳ぐ肉体を目の当たりにする。
音楽と映像、鍛え上げられた肉体や海、躍動感のあるダンスを海で漂うように、砂漠でさ迷うように楽しんだ。
外国人部隊というところに設定の妙がある。戦うための訓練はお国のためではなく美しき仕事なのだ。
規律正しいこと、折り目正しいことと人間的に正しいこと、倫理的に正しいことはだいぶ違う。
しわくちゃな感情があったっていいじゃないか、人間だもの。
あんなに綺麗に制服にアイロンかけたり、あんなに綺麗にベットメイキングしたり、大雑把でふわふわ浮遊して生きている人種に属する私には超人技に見える。
コンパスが無くなると方向を見失う。当たり前のことだが、全世界のほとんどの人は方向なんて気にしてもいない。
自分がどこに向かっているのか、会社がどこに向かっているのか、自国がどこに向かっているのか、考えもせずに決まったルールに従って今日も明日も明後日も今所属する集団の訳の分からない理不尽なルールにも従う。
時に誕生日を祝ってもらうような楽しみもあったりするから余計にその集団の居心地が良くなり麻痺してしまう。
世界がどこに向かっているかもわからないコンパス行方不明の時代。
方向を決めるのは自分だ!
今いる集団の中の規律以外にも別にも美しき仕事はあるのかもしれない。
頭が麻痺して心まで歪んできた時には、
一旦、自由になって規律のないダンスを楽しめ!
案外、コンパスを見失って野垂れ死にかけても、誰かがいのちを助けてくれるかもしれない。
"Djibouti"
ベース音から不穏な音楽が流れ何かが起こる雰囲気を醸し出しながら何も起こらない、そんな音楽と場面が何度も繰り返される印象的ながら不思議な感覚、レオス・カラックスの描いた危なっかしくて奇妙なドニ・ラヴァンしか知らない、最後のダンスは意表を突く展開から物語に影響は及ばない、淡々とガルーの心情を読み解きながら兵士たちの訓練とその日常、アフリカの女たちに物語の起伏を感じながら戦争映画やLGBTQ映画とジャンル付けはできない??
興味はありながらクレール・ドゥニの作品は『ハイ・ライフ』を劇場で観たのみ、独特で不思議な世界観が雑多な種類として散らばる作品群と勝手な想像、ここからクレール・ドゥニを堪能したい。
とても面白かった
なんの前知識も無く監督名に惹かれて見に来たら、フランス外人部隊の話だとわかり俄然興味津々となった。と言っても戦闘シーンがあるわけでも無く、ドラマの起伏で観客を引っ張る要素はあるものの比較的薄い。兵士たちの身体とアフリカの風景が圧倒的に迫ってくるとんでもない映像に引き込まれっぱなしだった。有事に備えひたすら訓練し続ける様子は、まるで香港功夫映画を見ているような面白さ。それが西洋人のデカい肉体でバリエーションを変えつつ延々と続いていくのだから、うっとりと見続けるしかない。スケール感が日本とあまりにも違いすぎるジブチの自然の中、駐留軍が現地で過ごす異国趣味もとても面白く観たし、音楽もいちいちかっこいい。そして地味な顔なのにスター性が爆発するドニ・ラヴァンはやはりすごかった。
何がどうなってそうなった?
序盤のボート上でのシーンの他、謎の体操やら訓練など「お気に入りを選んでね」とでも言いたげなサービスショットが断片的に差し込まれ、時折いったい何を見せられてるんだ的な気持ちに。
正直なところ、何をそんなに目の敵にすることがあるんだと不思議。
これといってきっかけがあった訳でもなさそうなのだけど。
あらすじに嫉妬や羨望とはあるが、それだけではないような。
そもそも外国人部隊は、新卒で入隊するところではないから、何かが歪んで憎悪になったのかと勘繰ってしまう。
穴掘りの人は単にとばっちり。
ドニ・ラヴァンは正面から見ると岩だけど、横顔はカッコいい不思議な人。
これは25年も前の映画だけど、『ポンヌフの恋人』のアレックスも今年63歳になるのかぁ、ずいぶん時が経ったもんだ。
何を目当てに見ればよいのか
どこか美しさもあるが荒涼としたジブチの大地を環境ビデオのように見るか、外人部隊のマッチョな男たちの肉体を見るのか(そういうのが好きな人は)分からず、ストーリー自体はまるでカミュの「異邦人」のような、ある種の説明できない衝動とでもいうか、でも淡々と描かれるので、何も心に刺さらない。なんで見たのかなと見た後に思う。
イヤな男の話 フランスの軍隊、しかも外人部隊とかで、 普段あまり知...
イヤな男の話
フランスの軍隊、しかも外人部隊とかで、
普段あまり知ることのできないところを見られて良かった
外人部隊の立ち位置が切ない
イケメンの塩漬け
もうすっかりおばあちゃんのフランスの映画監督クレール・ドゥニは存在自体がとてもアヤシイ。いい意味で。
ボ·トラバーユって読むらしい。
最初トラベルかと思った。美しき旅団。
外人部隊と言えばフランス。
外人部隊の迷彩シャツがシミーズ❓
シュミーズってフランス語で男性の場合はワイシャツのことらしい。
フランス語圏外から来た兵隊にわざとウソを教えているのかと思った。
ジブチは紅海の海賊対策のための自衛隊の海外基地があったような、なかったような。
ジブチは美人さんが多いらしい🤩
桟橋からリール竿で魚釣る兵士とパンでタコ釣ろうとする兵士。
ヘリコプター事故で瀕死の戦友を助けたサンタンは漁師の網で引き揚げられる。
若い新兵のサンタンを褒めちぎる憧れのフォレスティーア少佐にガルー曹長がヤキモチを焼いて、上官の特権を悪用するストーリー。
男の嫉妬を楽しむかのように、軍隊組織に縛られる男達をさらにいぢめるのが好きなクレール・ドゥニ目線をビンビン感じました。
塩湖でイイ男を塩漬け保存したかったのか?
あれはとても美しいカットでした。
映像作品として一流のニオイがしました。
さすがクレール・ドゥニ監督。
この映画を撮った頃はさぞかしお盛んだったんでしょうなぁ😎
連帯責任でストレッチ体操させられているようなシーンでの挿入曲はニールヤングの Safeway Cart だったような 。
アートだゎ〜
ジブチの乾燥した熱波と、フランス外国人部隊に属する筋骨隆々な面々の肉体の美しさと、肉体を動かすことで滲み出る汗の水気。そんな温度とか湿気とか熱量みたいなものが画面を通して伝わってくる。
とゎいぇ、ガルーが嫉妬心を感じ始めたばかりの時にバーピージャンプ(のジャンプ無しww)jの指示出ししてる時に、途中から自分も参加しちゃって体力やらキレやらを見せつける行為に内心大爆笑してしまったwwwww🤣🤣🤣🤣
エンディングのがルーのダンスも本来の捉え方とか見方とは違うんだろうけど、やはりあたしには笑えてしまった😅
躍動する身体は、青の衝撃…自分らしさを取り戻せ!
囚われた葛藤の先に辿り着くのは、他人と比べたり、他人の目ばっかり気にせずに、もっと自分らしい動きで自由に生きようよ、という"自分"の奪還。
軍隊の訓練とは上官の指示に絶対服従するため、基本的に個性を剥奪するものだ。それは本作でも揺るがず、同じ頭(髪型・坊主頭)で同じ動きをひたすらにして="規則性"に満ちた・秩序だった"美しき仕事"。一見意味のわからないような動きでも疑問を挟む余地もなく。それが作中、変にコミカルにも映ってくる。訓練、警護、洗濯、アイロン掛け、外出…その繰り返し。だから、"出る杭は打たれる"?人を惹きつけるという"個性"は奪えない。
"大義のために生きて死ね"。ただ、実戦があるわけではなく、何も起こらない"平和"で退屈な繰り返しの日々(ex.『ジャーヘッド』)。だから、切迫した状況では気にならないようなことも目について、時間ばかりあるから、ついつい考え事をしてしまう。部下への嫉妬や羨望に駆られるドニ・ラヴァン。それは外国人部隊という場所・集団だけでなく、もっと普遍的に言えることだ。
後悔を超えて、最後に解き放たれる自由。どんなにキレイに美しく振り付け踊られたダンスシーンよりも記憶に残るような一心不乱に躍動する身体が、瞼に焼き付いて離れない。忘れられない。映画史に残るであろうラストシーン。人間が陥りがちな画一性/規則性(没個性)など縛り付けるあらゆるシガラミ足枷なんかブチ破って、自分がそこに存在する意味・意義=本分を見失うな!
ヨーロッパ的で基本的に一定の距離を保ったカメラ位置・構図が、対象やそこで起きている出来事と心理的にも一定の距離を取っているよう。映画館で観れば眠くなるような、家で見ればついついスマホに手を伸ばしてしまうような、そんな作品を包む語り口トーンの中に青い炎が燃えるのを感じた。自分も考えすぎてしまう性格 & すごく他人のこと羨ましく思ってばかりなので、個人的には見ていて共感性高かった。
クレール・ドゥニらしい一作
しかし、解釈が難解に思えた。
映像や肉体美に惚れ惚れしていればそれでいいのだが、
本作のドニ・ラヴァンが演じた役所の複雑さを本来は紐解くべきなのだ。
もっともっとストーリーや心理描写に入り込みたいのに、
美がそれを阻んでくる、そんな風に感じてしまった映画でした。
身体美
外国人部隊の兵士たちの身体や所作の美しさを堪能する映画
肉体美と書くと生々しいので身体美
ラストのドニ・ラヴァンのダンスが見たくて上映を待ち望んでいたので先行上映で見られてよかった
ドニはこういう哀しい役が合う
ドニ監督がル・シネマで上映したのはネネットとボニ以来だと仰っていたので
『パリ、18区、夜。』『ショコラ』『ジャック・リヴェット、夜警』辺りの4K版をル・シネマでの上映待ってます
美しき仕事 4Kレストア版(横浜フランス映画祭2024) 外人部隊...
美しき仕事 4Kレストア版(横浜フランス映画祭2024)
外人部隊を描いた作品。外人部隊といった色々と訳を抱えた者達が集まる(セカンドチャンスを求めたり)事もあって中々人権が大切にされない。
そんな厳しい環境の中主人公の教官が一人の神兵に目をつけ嫉妬僻みといった感情に駆られていくストーリー。
会話も少なく分かりやすいドラマ性で構成された作品ではない。
音楽やダンス、動きなどでストーリー構成されていったり執筆中の言葉で詩的なそして舞台劇の様な表現が多い。
ジブチの自然の美しさと教官の醜さは分かりやすく対比されていた。
日本では劇場初公開作品。過去の作品を触れるという点では良い経験となった。
個人的な2024年洋画新作鑑賞ランキング
1 ネクスト・ゴール・ウィンズ 4.8
2 Firebird ファイアバード 4.8
3 コット、はじまりの夏 4.7
4 アマグロリア(原題)Àma Gloria(横浜フランス映画祭2024) 4.8
5 コンセント 同意(横浜フランス映画祭2024) 4.7
6 ARGYLLE/アーガイル 4.7
7 アリバイ・ドット・コム2 ウェディング・ミッション4.5
8 バティモン5 望まれざる者(横浜フランス映画祭2024) 4.5
9 デューン 砂の惑星 PART2 4.5
10 愛する時(横浜フランス映画祭2024) 4.5
11 ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ 4.5
12 アクアマン/失われた王国 4.5
13 ニューヨーク・オールド・アパートメント4.3
14 異人たち 3.7
15 ミツバチと私 3.6
16 ブリックレイヤー 3.5
17 ネネスーパースター(原題) Neneh Superstar (横浜フランス映画祭2024) 3.4
18 12日の殺人 3.3
19 コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話- 3.2
20 コヴェナント/約束の救出 3.0
21 僕らの世界が交わるまで3.0
22 ストリートダンサー 3.0
23 カラーパープル 2.9
24 弟は僕のヒーロー 2.8
25 RED SHOES レッド・シューズ 2.8
26 画家ボナール ピエールとマルト(横浜フランス映画祭2024) 2.7
27 関心領域 2.6
28 ジャンプ、ダーリン 2.5
29 エクスペンダブルズ ニューブラッド 2.3
30 けもの(仮題)La Bête(横浜フランス映画祭2024) 2.3
31 マダム・ウェブ 2.3
32 落下の解剖学 2.3
33 ダム・マネー ウォール街を狙え! 2.3
34 哀れなるものたち 2.3
35 DOGMAN ドッグマン 2.2
36 パスト ライブス/再会 2.2
37 ボーはおそれている 2.2
38 ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人 2.2
39 瞳をとじて 2.2
40 ゴースト・トロピック 2.2
41 葬送のカーネーション 2.2
42 Here ヒア 2.1
43 美しき仕事 4Kレストア版(横浜フランス映画祭2024) 2.0
44 ハンテッド 狩られる夜 2.0
45 サウンド・オブ・サイレンス 2.0
46 ポーカー・フェイス/裏切りのカード 1.9
47 アバウト・ライフ 幸せの選択肢 1.8
48 サン・セバスチャンへ、ようこそ 1.8
49 VESPER/ヴェスパー 1.5
50 フィスト・オブ・ザ・コンドル 0.5
番外
QUEEN ROCK MONTREAL 5.0
私ときどきレッサーパンダ 5.0
FLY! フライ! 5.0
π〈パイ〉 デジタルリマスター 2.0
ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター版 1.5
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