劇場公開日 2024年5月17日

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ありふれた教室のレビュー・感想・評価

全115件中、21~40件目を表示

3.0ありふれてたら嫌な教室

2024年7月7日
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鑑賞方法:映画館

盗難事件をきっかけに変わっていく学校内の人間関係、秩序に主眼を置いた物語。
事件の真相はハッキリしないままで、事件の周辺の話を取り上げるので『落下の解剖学』っぽさがある。ヨーロッパはこういうの好きなのかな?

ひたすら混沌に向かって行って、急に終わる。
登場人物が個性的なのもあるけど、先生って大変だなぁ…(;´Д`)
問題提起なんだろうけど、物語としてもう少しスッキリさせてほしかった。

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ひとふで

0.5衝撃の問題作という予告が気になって

2024年7月6日
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鑑賞方法:映画館
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病人28号

2.0真面目なアルアル譚。面白くはない。

2024年7月4日
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別に、かな。
正しさに足元を掬われがち、ってんなこた承知だ。
でしょうね、の連続で物語が転がる真面目なアルアル譚。
丁寧だが新味なく面白くもない。
ジョディフォス系の知的美人女教師なら、
レクター並みの冷徹頭脳派変態生徒に
ガンガン翻弄されて欲しくも。

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きねまっきい

4.0もはや解決できない問題。

2024年7月3日
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鑑賞方法:映画館
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Yohi

3.5ゼロ・トレランス(不寛容)方式

2024年7月1日
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鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

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uz

5.0「体を動かす」

2024年6月30日
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知的

今年137本目。

シネスイッチ銀座で。
医師の海原純子さんが勉強のコツで1時間半と決め集中する、その後20分ほど小説や漫画、10分散歩したりストレッチ。
違う脳を使うのがいいんですね。
この作品も問題が起きた時体育館で、とび箱に6人全員が乗るにはどうするか正に体を動かすで解決。補足で手を握ると幸せホルモンのオキシトシンも出ます。
そして体を動かすの究極が最後のシーン。
脳を使うとセットで素晴らしい。

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ヨッシー

4.5ラストの切れ味と余韻がいい

2024年6月30日
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鑑賞方法:映画館

バビロン・ベルリンのグレータ主演ってことで。子どもたちが窃盗犯だと疑われる状況に対してカーラが職員室でとった行動が波紋を呼び、すべて子どもたちのために、教育者として正しいと思ってやったことがどんどん裏目に出て悪夢のような状況に追い込まれていく…

カーラがあの白い服の幻想をみてしまったようにすべて悪い夢みたいなものだと思う。ラストのオケの真夏の夜の夢がそれを強調している。あんな形で締めくくられるこの作品は一種の悪夢を描いていると思う。善意だろうがなんだろうが問答無用に、気持ちを踏みにじられ誇張され孤立していく悪夢は十分「ありふれた」話だ。残念ながら。でも、この作品に関してはカーラが苦しみながらとっていた態度や行動からは一種の希望を感じた。オスカーはカーラが作ったこの状況に興奮し激昂していながらも、カーラの教育者としての側面にちゃんと触発されてる。そのシーンのうまさと切れ味に、ちょっと唸ってしまった。

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ターコイズ

4.0【”教師の正義と生徒の正義。そして教師のアルゴリズムの間違い。”今作は、夫々の正義を貫こうとする態度が、学校内で様々な軋轢を生み出して行く様を描いたスコラスティックスリラーなのである。】

2024年6月30日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

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NOBU

3.0無駄がない。 証明にしろ主張にしろ、どうしてそう思うの?なぜそう考...

2024年6月23日
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鑑賞方法:試写会

無駄がない。

証明にしろ主張にしろ、どうしてそう思うの?なぜそう考えたの?と、理由を知ろうとすることが大切だと改めて感じた。子どもに対しては尚更。

・ドイツ映画研究/日本大学文理学部教授トークショー

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hannnamovie

5.0私は一体どうしたら良いんだ…

2024年6月19日
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鑑賞方法:映画館

その場にいないのにずっとそんな風に考えちゃって胃が…
そしてそんなこと考えあぐねてなにも行動に移さない内にあれよあれよと事態がコロコロして…
私は…俺は…ムリョクダ…(; ;)

子供も教師も全員の一つ一つの言動を、同じ立場なら私もしてしまいそうと思える妙があり、様々なシーンの空気感がリアルで身につまされる感覚を休まずずっと味わいました。
生徒に怪しい人を聞くのがそんなに悪いことか?
抜き打ちテストがそんなに?
盗難問題解決のための録画が?
新聞で真実(多分)を暴露するのが?
というテンションで私も「やれー!やるぞー!」ってなりそう。
この映画では俯瞰して見てる立場だから「一度立ち止まれ?」って思えるけど、問題の渦中に居るとアドレナリン的物質が生成されるんですよね…分かる…

何の問題も解決しないけどそれがやはりリアルで良いですね。
しねーのよ、解決なんて。しねーの。
だから今すぐ警察呼んで国家権力で思う存分監視カメラつけまくって尋問しまくって。
盗難は犯罪だから。
学校だけで解決しようとしないで国家権力に頼って。
まあ盗難事件に目を向けるとモヤモヤエンドですが、「お金が盗まれたときに問題なのは金額ではなくその行為そのもの」である通り、この映画の主題は盗難事件ではなくそれをきっかけに試される人間力なんでしょうな。

エンド直前の二人きりの教室、なにも明確なことはありませんけど…
カーラの「こんな展開は望んでいなかった」を受けて、何かノートに書いたものをうけて、カーラから託されたルービックキューブのアルゴリズムを解読したみたいに、二人でこの問題のアルゴリズムを解読したんだろうなと信じます。
明らかにオスカーの勝利を宣言するラストカットでしたけど、オスカーに水を渡して見つめるカーラからは敗北や絶望を感じませんでした。
オスカーも母親のために立ち上がったようなものなのに、着信には答えないし…
そもそもオスカーVSカーラではなく、集団に追い詰められた2人VS生徒や教師陣だったのかも。
こういう考察は普段人任せですが、オスカーは学校という権威に勝利し、カーラは教師として納得のいく"解答"に辿り着いたんだと信じる。信じます!

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せった

3.5しんどい

2024年6月17日
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ouosou

3.5教員希望者は絶対に観ないで下さい

2024年6月17日
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悲しい

怖い

難しい

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カールⅢ世

3.5スリリングな「社会の縮図」としての学校。ラストは「投げっぱなしジャーマン」な印象も。

2024年6月17日
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じゃい

4.0教育はどこも大変

2024年6月15日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

日本も教育は壊れていますが、どこもおんなじですね。

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こえん

4.0善という名の不寛容

2024年6月15日
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銀座の某老舗映画館で珍事が起きた。館内照明の不具合によって、映画冒頭2度にわたって上映が中断されたのである。観客数も少なかったせいか特に文句をたれる輩も現れず、無事最後まで鑑賞することができたのだが、(自己の寛容性を問われるという意味で)この現実に起きた事件がまさか映画の内容にリンクしていたとはねえ、不思議なことも起こるものである。

トルコ系ドイツ人のイルケル・チャタク監督が少年時代移民の子供として経験した出来事が本作には反映されているという。84年生まれのチャタク監督が中学生だった頃は、まだクラスのなかで移民は監督一人だけだったという。この映画同様、クラスの中で盗難事件が起きたりすると真っ先に疑われるのは、肌の色が違うチャタク監督だったらしい。そんな子供時代に感じた人種差別に対するなんともいえない不快感を反映させた映画だそうな。

ハネケの『白いリボン』(2010)や『ペルシャン・レッスン』(2022)で、チクリ系女子役がはまっていたレオニー・ベネシュが演じるのは、ポーランド移民2世であるノヴァク先生だ。チャタク少年の中学生時代とは違って、ノヴァク先生が担任を勤めるクラスは、今やゲルマン純血の生徒を探す方が難しいほど移民の子供が大半を占めている。あのパルムドール作品『パリ20区、僕たちのクラス』(2010)と同じ設定だ。

その教室ならびに職員室でおきた盗難事件を巡って、移民の子供やその親の職員が疑われたからさぁ大変。密告、監視カメラ、検閲、監禁...EUの寛容を旨とするグローバリズム精神はどこへやら、ここドイツのみならず右翼が政権を奪取しそうな勢いのフランスでもノヴァク先生のクラス同様の疑念と不寛容が渦巻き、EU内の雰囲気はきわめて悪くなっていると、ジャック・アタリが諦め顔でつぶやいていた。

要するにこの映画に描かれているのは、ドイツいなEU全体における社会の縮図なのである。
0.999…=0.111...×9
0.111…=1/9
1/9×9=1
∴0.999...=1
この無限級数命題をすらすらと解いてみせるオスカー少年は、おそらくドイツ系女性と移民の父親との間に生まれたハーフ(0.999…)。これを無限に繰り返すとその内自然と、ドイツ人(1)に限りなく近づいていくということを、多分いいたかったのではあるまいか。

しかし、ポーランド移民の子供であるノヴァク先生の場合は違っていたのである。話す言葉はすべてドイツ語、生徒たちに全体主義的グーテンタークを半ば強制、パソコンを利用した監視カメラ、証拠ありの密告、そして監禁という、まるで第三帝国を彷彿とさせる“アルゴリズム”に則った不寛容な態度をとれば、私のような移民の子供でもドイツ人としてちゃんと認めてもらえるのではないか。生真面目なノヴァク先生はおそらくそう考えていたと思うのである。

そんなこといったって俺たちゃ肌の色も考え方も全然違うんだぜ、ときっちり(肌の)色分けされたルービック・キューブをノヴァク先生の前に放りなげるオスカー。つまり本作は、生徒や教職員のみならずPTAまでまきこんだ窃盗事件をめぐる大騒動を、欧米最大の問題と見なされている移民問題の寓話として描いた映画なのだ。犯人は結局誰だったのかって?私は“善という名の不寛容”が真犯人だと思うのだが、はたしてどうだろう。

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かなり悪いオヤジ

2.5こんな嫌な雰囲気が終始続く作品も珍しいのでは?

2024年6月15日
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鑑賞方法:映画館

学校の先生の大変さが痛いほど伝わる作品でした。

学校での盗難事件から端を発し、
主人公が自分のPCの動画録画機能を職員室内でONにしていたところ
犯人らしき人物がうつっており、そこからのコンフリクトがこの映画の始まりです。

主人公も生徒を守りたい一心で、この愚挙に出ているのですが(気持ちはわかる!)
これが裏目に出続け、負の連鎖を生んでいくんですね。

特に中盤に生徒から反発される展開は
本当に胸が痛くなりました。
「先生にあわせてあげてたんだよ」って言われた日にゃ、もう立ち直れないレベルで
傷つきますよ、先生は。

予告編で主人公がシャウトするシーンがあるのですが、
本編では私の予想とは異なっていて、
つらい場面ではなく、むしろ良い場面だったので、ちょっぴり安心しました。

ミステリー要素がありながらも、
結局はグレーなまま完結するのですが、
ラストもちょっとだけ光が見える終わり方だったので、鑑賞後観はさほど悪くありませんでした。

なにはともあれ、学校の先生にはリスペクトしかないです。

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ひでちゃぴん

3.5先生、教員と教師はどう違うのですか!?

2024年6月11日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

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おひさまマジック

5.0彼女は終始

Mさん
2024年6月9日
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M

3.5観た直後はうーんという感じ

2024年6月8日
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北枕寝二

3.0人間として素晴らしいが高学年の教師としてはどうだったか

2024年6月8日
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鑑賞方法:映画館

主人公が教えてるのが何年生か分かんないんだよね。
でもけっこう子供だましみたいなことやってるから、低学年なのかなと思うの。
そうかと思うと 1 = 0.99…… を証明させたりしてるしね。
この「高学年の教師として、力不足では」っていうのが、物語全体に効いてる気がするの。

高学年の教師としてクラス運営できる力量があったらね、ビハインド局面でもなんとかまとめきれたんじゃないかな。父母を味方につけることもできたんじゃないかとか。

校長も弱いね。事態に対処できないの。

学校新聞が振りかざすヘンテコジャーナリズムも風刺が効いてる。
偉そうなことを言いながら、結局、売れて金が儲かればいいんだろっていう。

同僚教師も学校新聞に名指しで批判されると、突然冷静さを失って怒っちゃうしね。

物語中でうまいと思ったのはカンニングする生徒を登場させるところ。
生徒は「カンニングしてました」って認めないんだよね。でもこれはハッキリやってる。
だから、仮に悪いことしていても、悪びれずに「やってない」と言う人が当たり前の世界になってるの。
なので、本当にお金を盗んだ人は誰なのか、余計に観てる方はグラグラしちゃうの。

ラストは「先生の方を信頼します」ってことなのかなって思ったな。
人間としての素晴らしさが伝わった感じ。

全体に「誰が悪いともいえない」っていう状況を描く事情設定のバランスがすごくうまいと思ったの。その中で最後までブレない主人公がすごかったよ。

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Scott